タグ:雪 ( 18 ) タグの人気記事

2018年 01月 23日
雪の浮かれポンチ
e0134713_23264739.jpg
雪降った!
夜、雪降る中をわざと歩いて帰宅。珍しい天気っていつもわくわくする。頭に肩に雪をこんもり乗せたままリビングに突入。まだ起きてた子供がうわあ、と言う。夫がウハアと吹き出す。そのまま風呂場に直行して雪を払い落としたら、洗面器がミニチュアの北極海みたいになった。

翌朝は窓が光って目が覚めた。庭に出る。空が青くて明るい雪だ。反射して地面もなんだか薄青い。空気は冷んやり湿ってる。お日様に照らされて早くも樹上から透明な水がぽたぽた流れ落ちてる。雪解け水ってちょっと美味しそう。

予想通りバスもタクシーも電車も遅れてるので、人々に紛れて珍しく堂々とした風情で遅刻する。私の遅刻自体は珍しくはない。通勤の人たちがため息ついたり会社に電話したりしてる。しばらくしてやって来たバスに乗り込んで小学校の前を通ったら、白銀の校庭に色とりどりの防寒着を着た沢山の子供たちがてんでに雪遊びしてて、何か物凄くポップな光景だった。カラフルな水玉が跳ねてるみたい。集団の動き自体が笑ってるみたい。子どもは元気だねえ……と乗客の会話。

日中は真面目に黙々と仕事して、すぐに夜になって、帰宅する。
路上の雪は人の往来であらかた溶けちゃったけど、庭の雪は健在で嬉しい。桜の木の下には屍体が埋まっている。この雪の下には一昨日植えたばかりのチビ苗が並んで埋もれている。でもまあ、こんな感じの天気だったら、冬の地表に晒されてるよりも苗には良さそうな気もする。寒風から守られて、たっぷり水を吸って。苗も子供たちみたいに雪を楽しんでると良い。
e0134713_23264654.jpg

[PR]

by macchi73 | 2018-01-23 23:55 | 【その他】日記 | Comments(0)
2017年 03月 22日
氷の涯
e0134713_0111892.jpg

春だ庭だ花だとさんざ浮かれておきながら、家族をおいて一人で雪山なんか行ってる。

でも、雪山ですらもう春を感じた。

一面に広がる粗目雪が、クラックグラスみたいに陽光をキラキラと反射して春っぽい。真冬の雪のマットな質感とは全然違う。手にとって見ると、日中に溶けて夜にまた凍り……を繰り返して、小さなアイスキューブの集合体みたいになっているのが分かる。
e0134713_0112079.jpg

夜にも気温が下がらず無風状態のせいで、濃いガスが発生して視界が真っ白。
霧の白さは吹雪の白さとは違って、薄着でもほんのり暖かい感じがする。雪の上にウサギの足跡。幻想的でとても楽しい。夜の雪原でハイになる心。
e0134713_0111514.jpg

家族も一緒だったら良かったなーって時々思うが、でも一人の楽しさもあったりする。
まあ、家族全員、だんだんそうだろうな。
e0134713_0111370.jpg

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

地平線まで続く雪原を見ると常にワクワクしないか?夢野久作の『氷の涯』って、そんな感じ。



夢野久作っていえば、『ドグラ・マグラ』がチョー有名。

でも、『ドグラ・マグラ』、言うほど面白いか?面白くないことはないが、チャカポコ・インパクトによる過大評価じゃないか?という気がするのは、『氷の涯』の方がずっと面白いのになーって思うから。

シベリア出兵の下っ端一等兵が軍内の横領事件に巻き込まれ、濡れ衣を着せられ、どん詰まりになって、ロシア娘ニーナと氷の涯に逃避行するラストが凄く良い。二人とも死んでもいい(たぶん死ぬ)っては思ってるんだけど、その瞬間は未来はまだオープンなまま、スカッとした終わり方。スパイ・冒険・探偵小説の趣あり。

夢野久作って私の中ではB級作家ポジションなんだけど、氷の涯のラストの余韻だけは『グレート・ギャツビー』のラストに並んでもOKくらいの軽やかさと格調高さだと個人的に判定する。かなり好き。


註文した馬と橇はモウ下の物置の中に、鋸屑を敷いて繋いで在る。張り切っている若馬だから一晩ぐらい走り続けても大丈夫だと、世話をしてくれた崔が保証した。

僕等は今夜十二時過にこの橇に乗って出かけるのだ。まず上等の朝鮮人参を一本、馬に嚙ませてから、ニーナが編んだハンド・バッグに、やはり上等のウイスキーの角瓶を四五本詰め込む。それから海岸通りの荷馬車揚場の斜面に来て、そこから凍結した海の上に辷り出すのだ。ちょうど満月で雲も何も無いのだからトテモ素敵な眺めであろう。

ルスキー島をまわったら一直線に沖の方に向って馬を鞭つのだ。そうしてウイスキーを飲み飲みどこまでもどこまでも沖へ出るのだ。
そうすると、月のいい晩だったら氷がだんだんと真珠のような色から、虹のような色に、変化して眼がチクチクと痛くなって来る。それでも構わずにグングン沖へ出て行くと、今度は氷がだんだん真黒く見えて来るが、それから先は、ドウなっているか誰も知らないのだそうだ。

(中略)

「もし氷が日本まで続いていたらドウスル……」
と云ったら、彼女は編棒をゴジャゴジャにして笑いこけた。


[PR]

by macchi73 | 2017-03-22 18:00 | 面白かった本など | Comments(0)
2016年 11月 30日
青ばら、白菊
e0134713_22582355.jpg

秋の青バラが本格的に咲き出して綺麗だ。朝、家を出る時に眺めるのが楽しい。
青バラはレモン菓子のような強い芳香があるんだけど、その隣に本物のレモンが実っているので、なんだかおかしな感じがする。
e0134713_2331036.jpg
e0134713_2332167.jpg

−−なんて毎朝、花と香りにうっとりしていたら、いきなりの雪。

せっかくの秋バラが根本から倒れて雪の下敷きになってしまった。ショック。11月の積雪ってありか。なんと54年ぶりか。
e0134713_2341665.jpg

がっくりして項垂れて門を出たら、門柱の周りに白菊が咲いているのに気づいた。白い雪の中に白い菊が流れる雲のような形に咲いていて、眼球が冷んやりする。冷たく湿った冬の朝の感覚。

途端に日本画のような白菊の一場面が思い浮かんで、あれ、こういうの詠んだ和歌があったな……と思ったが、伊勢物語の白玉の歌ばかりが頭の中でぐるぐる回って、白菊の歌が思い出せない。最近、記憶力が壊れ始めてるのを感じる。加齢現象、つらい。

で、職場に着いてしばらくして、花のことなんて忘れてコーヒー飲んでたら、いきなり思い出してスッキリする。置き惑わせる。

e0134713_2284918.jpg別日の白菊。

雪の日は、写真を撮るのも思いつかずに見とれていたが。

心あてに 折らばや折らむ 初霜の
おきまどはせる 白菊の花


古今集だった。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

むかし男、面白すぎ。白玉の女は鬼に喰われて消えてしまう。

ばらばらの短編が連なって一人の男の姿を浮かばせる構成も面白く、古代の人たちも娯楽小説読んで楽しんでたんだろうなーと想像できて、昔と今って、装置は変わっても地続きなんだよなあ……と感慨深い。


[PR]

by macchi73 | 2016-11-30 23:55 | 面白かった本など | Comments(0)
2016年 01月 18日
真冬の園芸(結果は春待ち)
e0134713_844356.jpg

朝起きたら、カーテンの向こうが妙に白っぽい光。雪だ!
うわあ、庭、大丈夫か!?と、パジャマで慌てて外に出た。

と言うのは、年末に久々の庭仕事をしたら何か弾みがついてしまい、今月はちょくちょく無謀な庭仕事をしてしまっているからだ。巨大化した株や球根を小さく分けて植え直したり、ネットや近所の花屋さんで売られている面白そうな苗を購入しては庭のあちこちに植え付けたりもしてしまった。

e0134713_8465831.jpg昨日までの庭。

新しい苗、植え付けまくり。

冬とは思えない、とっても穏やかな暖かい庭だったのに……。呆然。


しかし冷静に考えると今はもう1月も後半なんだった。1年のうちで最も寒さが厳しい、真冬、厳冬期と言われる時期だ。この時期にいじって良い植物って、冬に休眠する根の太い樹木系のモノ(バラとか)くらいで、春に咲く準備をしている球根や苗はあまり動かしてはいけないものではなかったか?

なのに「まあ今年は暖冬だし(そう呼べる時期はもう過ぎた気もするが)」とか「庭で大増殖している草花だからきっと丈夫だろう」とか「いま花屋さんで売られてるってことは、植えても良いってことだろう?園芸書にはそう書かれていないけれど」とか、根拠もない楽観でガンガン作業してしまっていた。

もちろん根を凍らせたり傷つけないように出来る限りの注意は払って作業はしていたつもりだが、こういうのを未必の殺意というのかも。死なせるつもりはなかった、だけどもし結果的にそうなっても仕方ないと思っていた……。

一面の真っ白な世界に、植え替えホヤホヤの植物たちは耐えられるのか!?植物たちの生存率や如何に?

真冬の植替え・植込みが園芸的に許されるものなのか否か。その結果が分かるのは、春になってから。

それにしても、今日は偶然にも用事があって休みを取っていて良かったなあ……とか思って、部屋に戻る。そして台所で朝食の残りのパンの耳と砂糖と油を捏ね合わせて、即席バードケーキを作って庭木に吊るす。鳥たちもいきなりの雪で体を冷やしているだろう。それから、ベッドに戻ってもうちょっとだけゴロ寝。雪の日のぐうたら、たまらない。(まあ、すぐでかけるけど)

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

備忘までに、今月いじってしまった植物は次の通り。
なんで春まで待てなかったんだ……と後悔しつつ。デッド・オア・アライヴ, 果報を寝て待つ!(春まで)

【庭で増殖したものを、土の整備をしてから株分けして植え替えた】
・タイム、ミント、オレガノ、ワイルドストロベリー、セージ
・ヒューケラ、ヤブラン、カレックス
・オオツルボ
・ブラックベリー、ボイセンベリー、ラズベリー
・芍薬(思っていたより根が巨大化してて、間違って二つに割って掘り返してしまった……ガーン!)

【球根・苗などを購入して植え付けた】
・ゲウム
・ゲラリウム・シューティングブルー
・球根ゲラリウム・ジョンソンズブルー
・ギリア・レプタンサ
・銅葉アルメリア(時期外れのため安売りの苗)
・エリシマム(大きい株を植え付けたが、大株は根付きにくいので種まき推奨という植物だった……)
・クラウンベッチ(雑草が酷いゾーンに、グラウンドカバーを期待して)


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


Dead or Aliveつながりで。

ボーカルのピート・バーンズが、各種事情でゲテモノ芸能人みたいになっていてビックリしたのも最近のような気がするけど、もう随分前か。

むかし流行っていた時は写真しか知らなかったので綺麗な顔のお兄さんかと思っていたが、いま動画をみてみると、当時から結構可笑しさを醸し出してて、笑った。すごい動きだ!末っ子の踊りに似てる。


[PR]

by macchi73 | 2016-01-18 08:00 | 【庭】季節の様子・庭仕事 | Comments(6)
2016年 01月 03日
星と雪(ちょっと似てた)
e0134713_221312.jpg

今年はクリスマスの後、家族旅行をして、その足で夫実家へ年末年始の帰省。

自然の中でのんびり過ごして、夜には焚火して、星を見て、露天風呂に入ったり、野原や森林を散歩した。雪もちらちら降ったけど、厚着して歩きまわったり温泉に入ったりしてたんで、ずっと体はポカポカしてて暖かかった。

自然の中で朝から晩まで、朝日が上って・草が溶けて・西の方では月が薄くなって消えて、それから夕日が沈んで・草が凍って・月が東から上ってきて……っていうのを眺めてると、なんか地球って本当に回ってんだなーと実感する。それが毎日、毎年、同じように繰り返してるけど、でも全く同じ一日とか一年っていうのは絶対再現されないっていうのは、面白い。地球上で全く同じ風が二回吹くことって無いんだろうし、周りの景色や人たちも、少しずつ変わって入れ替わっていく。そして自分も、他の人にとっては変わっていく景色の一部だ。回る星と朝に降りる霜を見て、幾星霜っていう表現は、こういう地球の回転を表してるんだなーと感じた。

去年は病気したり父が死んだりで、楽しかったとは言えない一年だったけど、それも自然だからなと思う。今年はどんな年になるか、やっぱりそれも終わってみないと分からないけど、毎年繰り返すお気に入りのことが、少しずつは違っても、今年も無事に繰り返されますよう。それで、初めてだったり最後だったり、一生に一回だったりすることを、ちゃんと上手くやり切れますよう。

あけましておめでとう。今年もよろしく。
e0134713_221724.jpg

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

旅行中のBGMは、11月に来日したMystery Jetsの『TWENTY ONE』
珍しく子どもたち全員に好評で、歌いながらの移動で楽しかった。でもみんな歌詞がでたらめ過ぎ。

雪つながり?で……






* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

家族旅行も、毎年のお気に入りの一つかも。
たいしたことは何もしないで、みんなで散漫に(旅先での過ごし方もかなりバラバラで)ぶらぶらしてるだけだけど、いつまで全員揃って出かけられるもんかな。

e0134713_2211166.jpg
e0134713_2211367.jpg

[PR]

by macchi73 | 2016-01-03 10:46 | 【その他】日記 | Comments(5)
2015年 01月 30日
降雪観察カメラ(のはずじゃなかったのに!)
e0134713_0222727.jpg

珍しく、早朝にパチッと目が覚めた。
それですぐにベッドから飛び出して、動体検知の野鳥観察カメラをセットしようと庭に出たら……

雪じゃん!

ううーん。何世代か前のiphoneをバードウォッチカムに利用するにあたって一番ネックになるのは、貧弱なバッテリーの持ちなんだよなあ……。なので、電源確保できるような場所を前夜にセットしておいたんだけど。特に防水でもなく突貫すぎる電源セットだし、あんまり激しい風雨で初日からショートさせちゃうのも嫌なので、今日は電源を引くのは止めておいた。

で、とりあえず動体検知ってどんな感じなのかだけでも見るために、雨のあたらない縁の下にカメラ単体(電源なし)を固定して、カメラをテスト作動させて出勤する。

昼。窓の外はすごい雪。
そして私は、とても苦手な契約やら法務やらの厳しいツッコミで緊張&ヨレヨレ……のはずなのに。あれ? なんだろう、心の片隅がなにか楽しく暖かい……家の縁の下で、今この瞬間もカメラが何か素敵なものを撮影していると思えば。

そして夜。
「テスト作動とは言っても、意外といきなりツグミとか映っちゃってたりしてね。ウヒヒ」と、ポジティブ妄想で浮かれた足取りで家に帰り、そそくさとカメラをチェックしたら、おおー、動体検知してる、してる!が、ひっきりなしに検知されているのは……風でゆれる枝葉と、激しく降る雪の粒だった。そして電池切れ。あはは。

e0134713_0215822.gif

動体検知っていうのは、つまり撮影された画像の差分を比較して、何パーセント以上違っていたら「動きアリ!!」と判定して作動する仕組みなんだけど。降雪に反応しちゃうってことは、もっと大きな差分があった時にしか反応しないように設定しないとダメってことだろうな。まあ、それが分かっただけでも良し。

あとは週末のお楽しみ。

e0134713_0222924.jpg

[PR]

by macchi73 | 2015-01-30 23:55 | 【その他】日記 | Comments(0)
2014年 03月 08日
雛祭:携帯アプリから投稿テスト
e0134713_1183587.jpg

また雪かー。ちょっと驚いた。
でも、まだまだ寒いけど、地面の球根は芽吹き始めてるし梅の花も咲き出してるしで、確実に春が近付いて来てるのを感じる。

それと共に、私は久々に庭仕事したい病が発症。全然早く帰れないけど、庭いじりしたいよう。自然に触れたいよう。

そんなこんなで、今週の雛祭りには娘と一緒にミニサイズの生け花をしたりした。

e0134713_1183569.jpgどれくらいミニサイズかというと、これくらい。

娘の華道教室で貰った花材の切れっ端を活けた。


それで桃の節句だし、桃の缶詰を食べたりする。年度末だし平日だしで、手抜きでごめんね。
e0134713_1183476.jpg

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


それで、みんなで末っ子が最近ハマっているカルタゲームに付き合った。
今日は君が主役だ。

innovative kids groovy tube book シリーズ

このシリーズの爬虫類図鑑("Raging Reptiles!")がお気に入り。付属のカードゲームが面白いんだよなあ!
おかげで色んな爬虫類のサイズと特徴、覚えちゃったよ。

しかし何故かアマゾンには爬虫類のだけ日本語版が出品されていない……。なんでだ。


[PR]

by macchi73 | 2014-03-08 23:18 | 【その他】日記 | Comments(0)
2014年 03月 01日
虚数の情緒
e0134713_0523760.jpg

いやあ、すごい雪だった……とか、時期を逸した記事をアップしてみる。

7,8年かけてジワジワと大木化してきた馴染みのローズマリーが、変テコな斜めの棒になってしまった。泣ける。
6年モノのフェイジョアも、寂しい幹が残るだけになってしまった。
金木犀は、2m以上の大枝がざっくり折れてしまい、大いに娘を落ち込ませていた。
金木犀が大好きで樹上に本棚や座り場所を作っていた娘は、棒で雪を叩き落としたりと健闘していたんだけど、こればっかりは自然のことなんで、仕方が無いね。

そんな無惨にも寂しくなった庭だけど、ここ数日の暖かさで、まだ残る雪の間から早くも春の球根たちの芽吹きが見え始めている。去年の秋には球根をやたら埋めたからなあ。
何が生えるか忘れちゃったけど、これからのお楽しみ。

何かが壊れて無くなって、何かが新しく出て来る。
いつもこれの繰り返し。
なんか自然っぽい。

e0134713_0523292.jpgまた最近、帰れてない。

ご家庭大丈夫ですか……と仕事関係の人にソッと言われ、大丈夫だと思いますと答えたら、でもお子さんたち絶対寂しいと思いますよ……家庭を犠牲にさせられてますよね……と何か凄い心配そうな顔で切々と語りかけられて、お尻がムズムズする。

そのウェットさに引き摺られ、ちょっと不安になって(嘘)家に電話したりする。

末っ子が出たので、お父さんに変わってくださいと行ったら、「ダメダメ!ダメダメ!いつ帰って来る?」と言う。
今日は遅いけど明日は早く帰ると言ったら「分かった。それならその事件引き受けましょう! ちょっと待ってください」と言う。
待っていたら、「今、別の刑事に変わります」との取り次ぎの後、やっと夫の声が聞けた。

どうやら留守にしている間に、我が家は警察になってしまったらしい。こんなことになるなんて、やっぱりあんまり留守にしてるとまずいかなあ。

たまにはちゃんと早く帰って、末っ子と鉄橋の上を散歩したりする。
みんながご飯食べ終わって寛いでるコタツに滑り込んで寝そべったりもする。
家族が代わる代わる隣に来て、白髪を抜いてくれた。平均一人3本か。以前はなかなか見つけられなかったのに、今では簡単に見つけられるようだ。年取ったよなあ。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

そんなある夜。友達が、数学嫌いのうちの子たちへと持って来てくれた本。
長男と長女が読んでいるのを見て、私も読み始めたら意外と面白い。夜にチマチマ読み進めつつ。

『虚数の情緒—中学生からの全方位独学法』(吉田 武)

数学の本ではあるが、「自分で考える」ということについて熱い本。
何となくお爺さん臭があるが、サブタイトル通り、真摯な向上心に満ちあふれる、ちょっと早熟な時期(ローティーンくらい?)に読むと一番良さそうかも。
教育の役割は, 人が初めてそれを知る時, 最大限の驚きが得られるように充分な配慮をする事であって, 自動車レースのピット作業の如く, 一刻を争って燃料補給をする事ではない, 好奇心に溢れた「百歳の少年」を生み出す事であって, 訳知り顔の「十歳の老人」を生み出す事ではない.

…(中略)…

赤子の様に驚く能力は, 自分自身で考える事, ひたすら考え続ける事, それのみに因って維持されるのである. 知識に溺れる者は, 考える事を放棄する者である. 人類が驚きを失った時, すべての精神活動が終わりを告げ, 珍種の動物として記録されるに留まる存在になるだろう.

…(中略)…

人の苦しみとは, 煎じ詰めれば, なんとかして「他人になろう」という所から生じるのであって, 「自分になろう」というのであれば, 楽しみこそあれ苦しい筈がない.

…(中略)…

即ち, 自分自身で考える事, 決して他人になりすまして考えない事, その精神の独自性こそが「個性」である.

なんというか、私も端からどう見えても、自分で大丈夫だという感触がある限りは、その感触頼りにやってみようと思う。良いお母さんの在り方が、一個だけってことも無いだろうし。良いお母さんじゃなければ、家庭が不幸って訳でもないだろうし。
[PR]

by macchi73 | 2014-03-01 01:51 | 面白かった本など | Comments(7)
2014年 02月 09日
大雪日記
e0134713_1223346.jpg大雪の日。
職場からの帰り道の風景がモノクロで、いつもの街ではないみたいだ。

面白いから途中まで出ておいでよーと夫に電話したら「夜中だし寒いしめんどうくさいからイイ」と、心底嫌そうにガチャ切りされた。そうだった、そういえば夜中だった。迷惑電話ですまない。

なのに家についたら夫がいない。
携帯を見たら、何か色々電話やメッセージが入っていた。途中で気が変わって家を出たらしい。

それでまた夫を探しに家を出た。

しばらく行ったら、シーンとした広い白い道の向こうから、黒い点みたいな人影がヒョコヒョコ歩いて来るのが見えた。小さい点がだんだん大きくなって、見たら凄く物悲しい風情の夫だったので笑った。

何となく全体的に濡れた感じでショボショボしている。ウォータープルーフの反対の人だ。
悲しそうな顔で、さささ寒いよ、と言う。私は全然寒くない。

家について、庭先に一緒に大きい雪だるまを作った。
というのは勘違いで、気づいたら一人だった。
あれ? 夫のことは夢だったかな?

部屋に入ったら温々した夫がいた。ショボショボが治ってふっくらしている。
揚げたての熱いトンカツとコーヒーが出されたので食べて、深夜に胃を重くする。

雪だるま製作中に気づいたが、庭のフェイジョアがこの雪で盛大に折れてしまっていた。
(おかげで雪だるまは腕を手に入れた)

庭一面に芽吹いていた小さなネモフィラたちが心配だ。
今年の春には青一面の庭になるかと思っていたんだけどなあ。
フカフカの雪の布団の下が、小さい草にとってはそれほど居心地悪くないことを祈る。

明日は子どもと雪遊びしよう。

e0134713_1223021.jpg


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


雪だるまつながりで。
不条理なストーリーに、影絵風の挿絵が可愛い本。

不条理の向こうに何かの存在が感じられる本って完成度高いと思うけど、この本にはそういう腑に落ちる感覚は無かった。単に、謎が来て・通り過ぎて行った、という気分。ぽつねん。

『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』(アンドリュー・カウフマン)

銀行で、怪しい強盗に遭ってしまった人々に、その後起こる事件の数々。

ある女は砂糖菓子になり、ある男はオフィスがファンタジックに水槽化し、そして主人公の妻は三角数に従って身長を失って行く……。

e0134713_8161217.pngその中で、夫が雪だるまになっちゃう妻のエピソードがあったんだけど、挿絵がちょっと怖かった。妻は夫を助けたかったのか?何を思ってたのか?って曖昧な印象で、何となくたまに思い出してしまう。特にショボショボに濡れた夫を見た時には。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

そして翌日も雪を堪能。筋肉痛。

e0134713_1341212.png

[PR]

by macchi73 | 2014-02-09 01:35 | 【その他】日記
2013年 12月 30日
雪山散歩(バッコヤナギ、ナナカマド、ニセアカシア)
e0134713_1254397.jpg
クリスマスからしばらく末っ子と二人で冬休みの旅行に行って来た。
このあいだ海に行ったばかりだから今回は雪山にしようと、行き先には北海道を選択。

毎日、夜はリゾート地っぽい施設やらイルミネーションやらでチャラチャラしつつ、昼にはスキーやかんじきを履いて娘と二人で雪山を堪能する。まだ年末休みで賑わう時期には早かったせいか、山の中はいつもシーンとしていて、なんだか静かな気分になった。命の洗濯だー。やっぱ自然って気持ち良いなあ。

山の中で動物に会えるかなーという期待は叶わなかったが、ま、動物は動物でもあの恐ろしいヒグマに遭わなかっただけ良しとしよう。
e0134713_12535652.jpg

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

樹木の表面にはコケ類がフリーズドライみたいになって張り付いていた。
遠くから見ると、樹皮に大小の雪の結晶マークが描かれているみたいでちょっと綺麗だ。

ほとんどの植物が育たない南極ですら、乾燥に強いコケ類は、こんな風にミイラ化しながら越冬して春にはまた息を吹き返すらしい。
e0134713_12534373.jpg

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

また、道中、ネコヤナギの緑銀色の花穂を見つけたんで、雪をかき分けて近寄ってみた。
そしたら、このネコヤナギはでかい!!樹高10m以上ありそうだ。
落葉低木であるネコヤナギって、こんなに大きくならないと思ってたけど、雪山だと大きくなるのか?

それともまさか、植物にもベルクマンの法則が!?
(……と旭山動物園で知ったばかりの言葉を使う。同じ種で比較すると、寒い地方の個体ほど保温目的で体が大きくなる法則。)


と思って調べたが、どうもこれはバッコヤナギ(跋扈柳)という落葉高木で、15mくらいまで育つらしい。
ネコヤナギに似ていて山の中で育つので、別名、ヤマネコヤナギ(山猫柳)とも言う。
e0134713_12535372.jpg

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

それから真っ赤な実が目立つ木を発見。ナナカマドかな。
前に草津白根山に行った時にも自生したナナカマドが綺麗だったのを思い出すに、庭にも使われるナナカマドだけど、もともとは寒さに強い高山植物なんだろう。

一面の銀世界の中での赤い実は目立つから冬の小鳥たちが惹き付けられそうだな……と思って眺めていたら、子供が引き寄せられていた。
雪玉をぶつけたりしてなんとか赤い実をゲットしようとピョコピョコしている。子猿みたいだ。
e0134713_12535099.jpg

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

雪の上には、時々マメのサヤが落ちているのを見かけた。
一つ掘り出してみたら、10個ほどの種子が並んでいる。
その場では、ハギかな?と見当をつけてみたが、ハギの場合はサヤがトゲトゲしているらしいから、別の何かかもしれない。
→ ご指摘により、ニセアカシヤと判明。ありがとうございました。
e0134713_12534895.jpg

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

そんなこんなで、末っ子と二人の冬休みを満喫。
ずーっと娘の笑い声を聞いてる、のんびりした楽しい4日間だった。

あーあ、まだまだ帰りたくないなあ、北海道楽しいなあ、また来たいなあ、という末っ子に私も同感。
高校生たちの忙しい時期が終わったら、今度は家族みんなでまた来よう。
e0134713_1253411.jpg

[PR]

by macchi73 | 2013-12-30 13:26 | 【その他】日記 | Comments(3)