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カテゴリ:【その他】日記( 200 )

2019年 06月 28日
匂いと湿気
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何かいきなりのモワッとした日。湿気が異常に高くて30度超え。

今年初めて素足にサンダルで出勤した。ノースリーブ着て、腕も足も丸出しで。それでも肌に触る空気が皮膚の内側と同じくらい温くって、皮膚に蓋をされてるような気持ちがする。こういう感触はどっか遠い場所を歩き回ってた時を思い出す感じで、くらくら懐かしい気分がして好きなんだけど、それでも暑いものは暑い。肌がぺとぺとする。


("Take Me Somewhere Nice" by Mogwai / amazonで調べる)


それで疲れて久々に早く帰宅したら、ちょっと前まで庭で芳香を漂わせていたイエローウィンが力尽きてた。瑞々しく黄色かった花色が魂が抜けたように白っぽく色あせて、全体的に饐えた風情が漂ってる。やや死体風。それでも鼻を寄せれば、まだ辛うじて百合らしい甘い匂い。

夜には落雷と雨が始まった。空気中に濃く漂ってた水分が固まって、空から地面に落ちてくる感じ。これで週末はまたスッキリした空気になりそうだ。だけど、雨に打たれて百合の傷みは進むだろう。花々の中でも一番好きなイエローウィンの芳香が、今年はこれでおしまいか。今年は花の時期がすごく短かった気がする。それか忙し過ぎて見逃した(嗅ぎ逃した?)だけか。ごめんな、残念だ、名残惜しい。
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終わっていく庭の百合を悼んで香水を一吹き。
シュッとした瞬間の、青臭くて本物っぽい百合の匂いが大好き。その後だんだん甘く優しい香りになって、最後は昔の女の人の白粉の匂い。何かを思い出しかけみたいな、懐かしい気持ちになる。




Cacharel アナイス アナイス



こっちは貰い物のカサブランカのルームスプレー。あまり甘くない香り。
冷たい雨の日、ドアを開けっ放しの玄関にシュッと一吹きしといたら、玄関のヒノキの香りと混じって、落ち着いた感じの匂いになった。上がり框に腰掛けながら雨の薄暗い庭をぼーっと眺めてる休憩中、すごく安らぐ。雨の音と百合の匂い。どっちも冷たくひんやりしてる。



Antica Farmacista カサブランカリリー



by macchi73 | 2019-06-28 21:00 | 【その他】日記 | Comments(4)
2019年 06月 23日
逃避
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最近珍しい人たちからのお誘いが続いていて、夜の飲み食いが多い。それぞれキャラが立っててほんのり好きな人たちなんだけど、仕事に不満は色々あるようで、なるほどなーと聞く。でも自分としては、不満を持たれてる側の人たちともよく一緒に仕事してて、何となく共感を持ってたりもするので、こりゃ自分も不満はいっぱい持たれてるんだろうなあと思う。まあ仕方ないか。皆がすべてに全力投球もできないし、それぞれ重点ポイントを選んで、それ以外の面では多少手抜きだったり粗があったりすることもあるだろう。で、もちろん、ちょうどその粗忽ポイントの方で一緒になってしまった人たちが不満を持つのも仕方ないことだ。誰も、誰かのことを丸ごと知ることってできない。本人しか、丸ごとトータルでの自分のバランスを取ることはできないんだから、そこは多少軋轢があっても自分を信じてマイペースで太く行くしかないかもな。

それで、バランス取りつつやっと辿り着いた土曜日、起きたら雨だった。週末に一人になったら終わらせてしまおうと思ってた仕事が5本くらいあるのに、気分が乗らない……体が動かない……なんか疲れた。どうすっかなー。

それで積ん読してた大型本を開いたら、子供向けだと思っていたのに予想外に面白くて読了してしまう。オールズバーグの絵、いままでそんなに好きってほどでもなかったけど、なぜか今日はとてもよく見える(大型本だから?)。


『ハリス・バーディック年代記:14のものすごいものがたり』(大型本)

「ハリス・バーディックという謎の作家がある日持ち込んだ14の挿絵とその挿絵がつけられるべき物語についての簡単な説明を見て、僕は非常に興味をそそられ、それぞれの物語もぜひ読ませてくれるよう約束をとりつけた。が、翌日に物語を持ってくるはずのバーディック氏はやって来ず……。14の不思議な挿絵の背後にある物語が気になって仕方がない僕が、バーディック氏を探す中で見つけた真相とは!?」

そんな架空の物語の立て付けで、クリス・ヴァン オールズバーグの14枚の絵に、いろんな作家がそれぞれインスパイアされた短編をつけた一冊。どれも面白かったが、グレゴリー・マグワイアの『ヴェニスに消えた』が、幻想的で特に好きだった。

どこかへの放逐、逃避または脱出(それらって同義語ではないかな?でもここからどこかへっていう動線は一緒だ)の物語が多かった印象。オールズバーグの絵の雰囲気がそんなだからかな?不思議で魅力的な挿絵を見ながら、あー、私もどっか行きたいかも、なんて空想が広がる。



窓の外の雨が激しくなってきた。乾いた軒下で雨を眺めながら、体を伸ばしてごろ寝している野良猫が羨ましい。その隣で楽しくお絵描きなんかしてる末っ子も羨ましい。自分たちの時間の中で、自由に好きなことしているように見える。

で、ついつい私もそこに仲間入りして、猫の絵を描いたりして一日過ごしてしまった……。ううう。現実逃避。それで後悔がやってきたのは、深夜もすぎてから。
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日曜日は朝から別の用事が入っているが、それが終わったら、絶対に絶対に仕事も終わらせよう。それが全部終わったら、来月は楽しいこと色々しよう。ピアノ弾いたりお絵描きの続きもしよう。今年の夏休みには大作を描いてみたいという末っ子のためにパステル100色くらいまで買い足した(by amazon) から、私も色々使ってみたいんだ。
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by macchi73 | 2019-06-23 06:00 | 【その他】日記 | Comments(2)
2019年 06月 08日
水辺の匂い
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水辺を散歩。空気が湿ってる。緑が濃くなった。

今日は風は無くって、淀んだ水が固体のようだ。水面に散ったエゴの花も、磨いた盤上に滑り置かれているだけみたいに見える。

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鏡面仕立ての硬そうな水の上をスーッと滑って行くカルガモ。

湿気の中に、花と土の匂い。緑色の水の匂い。

汗ばむような、同時に冷んやりぺとぺとしてるような空気。でも、季節が夏の方に変わってきてるのは確か。


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思い出したのはこの香り。地中海の庭。香水って他人がつけてるのを嗅ぐのはうっとりするのに、自分でつけると苦手だなって思ってたんだけど、この香りは大丈夫。ちょっと昔のタバコ吸いの人のそばにいるような気配があって、なんだか妙に懐かしくなる。


エルメスの庭シリーズは、どれも面白くて良い香りだと思う。私は単一の花みたいなシンプルな匂いの香水は好きじゃなくて(それだったら本物の花が良い)、遠い香りと近い香り、芳香と異臭(?)、色々混ざったごちゃごちゃした景色みたいな匂いが好きなんだなと思った。それでもやっぱり、自分でつけるより、相手がつけてくれてる方が好きだけど。





by macchi73 | 2019-06-08 06:00 | 【その他】日記 | Comments(3)
2019年 05月 11日
スズキ式ジュースマシン
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ずっと昔によくウィンドウショッピングしてた質屋さん界隈を夫と二人で散歩した。久しぶり。すごく懐かしいねと話しながらガラス戸を覗き込んでたら、あ、あれ買おうかなと、夫が指差したのは手動のジューサー。使ったことないからちゃんと動くかも分からないんだけどね、と奥から出てきたお店のご主人が言う。まけてあげるよ。金弐千円也。果たして高くつくのか、安くつくのか?

帰宅して、分解して、煮沸消毒して、磨いて、早速使ってみる。

万力でテーブルに固定したら、高さが足りなくてグラスが置けない。うちで一番小さいグラスですら置けない。えっ?どういうこと?色々試したが、これ以上高さが出ないようだ。うへー平たいヤツだなあ!仕方ないので少し深めの平皿を下に置く。出だしから怪しい雰囲気。それからハンドルを回したら、なぜか入れた野菜が出口ではなく本体奥の方に運ばれるおかしな動線。変なところからジュースが出てきた。うおっ!慌ててハンドルを逆回転させたら、こんどは入れた野菜が上方へ飛び出す!あまりの結果に変な笑いが止まらない……。寝不足ハイテンション。

その後、もしかして歯車の向きが逆なのかなと組み立て直したら、スイスイ野菜を吸い込むようになった。おおー、当たり前の動作かもしれないけど、失敗の後だとことさら素晴らしいね!
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で、面白がって、周りにあった野菜と果物をどんどん放り込んで、ニンジン・キャベツ・バナナ・キウイのミックスジュースを作った。そして試飲。なんか濃いね、ジューサーっていうか、すり下ろし器か?ジュースのくせに表面が山のように盛り上がっている。これ食べ物だろ。また吹き出してしまう。

少し水で薄めて、氷を入れて、やっと美味しくなった。

それから正しい使い方を調べようとウェブで検索したら(遅い)、これは発明家・鈴木忠治郎による圧搾式手動ジューサー「鈴木の生きたジュースマシン」というものだった。流行りのコールドプレスジュースってやつが作れる、今でいうスロージューサーの走りっぽい。なるほど、高速ジューサーと違って摩擦熱が発生しないので、熱に弱い栄養素がそのまま残る、と。撹拌もしないので素材の酸化も抑えると。美容にも健康にも良いと。ふんふん。何か健康界からの香しい風を感じる。ジ・インビテイション、トゥーダ、ヘルスィー・ワールド。

若い頃もこうやってぶらぶら散歩しまくって、質屋さんや救世軍バザーで何でも買ってたよなあ。家具、オーディオ、楽器、洋服。人の出入りが多い木造アパートで赤ん坊たちと遊び暮らし、友達には一体どこでそんな柄の服買うの?とか言われてたんだった(ぜんぶバザーで百円だよ)。お金はなくて時間はたっぷり。能天気で、毎日が凄く楽しかった。

これから子ども達はどんどん前に進むけど、親の役目が終わった我々大人は、また後ろに戻って行くのかもな。だんだんペースダウンして、また、あの楽しいところに、戻れると良いけど。なんつって。まだ少し隠居には早い。あともうちょっとは頑張る。
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by macchi73 | 2019-05-11 13:00 | 【その他】日記 | Comments(2)
2019年 05月 10日
出勤前ジャスミン戦
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門を出ようとすると、羽衣ジャスミンの甘ったるい香りに引き止められる。くそう、毎日毎日、なかなか家を出られない。毎朝そう。

多少心も弱ってるのかもしれない。だけど直接的には、門にジャスミンの蔓が絡まっていることが原因だと思う。門の動きを阻害する。引きちぎりたくもあり、引きちぎりたくもなし。
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さらには門だけじゃなく、ポストの投入口にまで怪しい触手を伸ばすヤツ。
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ボサついて様子が乱れた、生命力過剰な庭。爽やかなジャスミンとは違う、羽衣ジャスミンの甘い甘い匂い。絡まり合った色んなつる草、藪草。何もかもがごちゃごちゃペンディングで、なんか気づけば、ううーん、どうすっかなーって独り言いっちゃう。なあ、どうすれば良いと思う?って、見えない人に話しかける危ない人。

ごちゃごちゃした塊も、綺麗だと思う。でもたまに圧倒的な無能感でダウン。その場にしゃがむ。そんな時いつも頭の中で繰り返し流れるセリフは、泣ぐなわらしこ、おめえが泣げば、おらも悲しくなるでねえが。でも八郎はいないし。わらしこでもないし。あーあ、どうすっかなあ。途方に暮れ中。でもまずは出勤せねば。ということを毎朝。

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木こりのアンドレよりずっとでかい。


おらは、こうしておっきくおっきくなって、
こうして、みんなのためになりたかったなだ、
んでねが、
わらしこ!


by macchi73 | 2019-05-10 06:00 | 【その他】日記 | Comments(2)
2019年 03月 17日
オーツ粥
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日曜日は一日、のんびり休み。
最近、オートミールが体に良い&オナラがめちゃくちゃ出るという記事を立て続けに見かけて、興味津々、面白そうなので週末の朝食に試してみる。缶の裏面の料理法を見ると、1カップの水または牛乳に、お好みで塩少量を入れて沸かし、半カップのオーツを入れてかき混ぜながら中火で5分ほど煮るだけらしい。

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あっさりしててなかなか美味しい。私は好きな味だ。

健康に良いというから、夫にも勧めた。食べてみて、うーん、ミルク粥かあ、俺はあんまり……と気が進まないらしい夫。そっかー。

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それで昨夜借りてきたAnne Perryの短編を読んでたら、ちょうどオーツ粥の一文が出て来たので、あまりのタイミングの良さに可笑しくなった。なんだ、塩だけで供されるオーツ粥って、作ってくれた人に隠れて砂糖をかけて食べちゃうくらい、しょぼいメニュー扱いなのか……。私は美味しいと思ったけどなあ!
After a breakfast of oats porridge, taken the proper way, with salt (and a sprinkling of sugar, when Mrs. MacPhail was not looking), Talbot and I were on our way in the carriage.

(“The Case of the Highland Hoax” by Anne Perry & Malachi Saxon)

それから子供達も続々と起きてテーブルにつくが、見ていると、みんな一口目で「ん?」という顔をしてから、ナッツやフルーツ、蜂蜜をかけて食べているのだった。あまりに小説の通りの振る舞いで笑ってしまう。

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パジャマのままで外に出ると、庭の風がふわっと良い匂い。このところ一気に地面からも樹上の枝からも花が吹き出して、あちらこちらから少しずつ違う甘い香りが漂ってくる。春の空気だ!暖かい風に肌を撫でられて、爽快な気分で放屁。早くもオートミール効果か?

平日はなかなか開花状況を記録する時間もないが、このところ毎日、梅、沈丁花、水仙、ヒヤシンス、杏と、めまぐるしく盛りの花が移り変わっているのだった。こっから春本番、花の勢いに記録が追いつかない季節到来だ。

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Quaker Oats、たくさん買ってしまったのでこれから私は毎朝だな……。健康効果、体感できるや否や。



なんだか懐かしい好きな味なんだけどなあ、この味って何だっけ、、、と朧げな味覚の思い出を探るに、高校時代にバイトしていた蕎麦屋でよく飲んだ、粉が沈んでドロドロになった蕎麦湯の風味に似てるのだった。

オーツに豊富な栄養価は、タンパク質、食物繊維、カルシウム、鉄分、ビタミンB群あたり。整腸、美肌、抗がん、血中コレステロール減に効果が期待できるらしい。その辺も、なんとなく蕎麦湯に似てるかな?



by macchi73 | 2019-03-17 19:00 | 【その他】日記 | Comments(8)
2019年 03月 10日
雨の休日のホラーゲーム
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お母さん、高価な本が欲しいんだけど……と末っ子に相談された。いいよ、何の本よ、と二つ返事したら、ゲームの本だった。Table Talk Role-Playing Game, 略してTRPGの本。

TRPGというのは、「ゲーム機などのコンピュータを使わずに、紙や鉛筆、サイコロなどの道具を用いて、人間同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って遊ぶ“対話型”のロールプレイングゲーム(RPG)」とWikipediaには記載されている。つまり、舞台設定とミッション達成に必須の仕込みだけ決めて(それは登場人物役をしないゲームマスターだけが知っていて、流れに応じて情報を出す)、あとはプレーヤーたちの即興劇で進めるゲームという訳。

“Call of Cthulhu”(サンディ・ピーターセン)

ラヴクラフトの恐怖小説に登場する邪教、『クトゥルフ神話』をベースにしたTRPGのルールが載っている分厚いゲーム本。

プレイヤーの正気度を示すSAN値というものがあり、恐ろしい目に会うたびに、どんどんそれが減って行くのがユニークな点か。



で、本が届いたら、じゃあお母さんがゲームマスターね、といきなり振られた。「え、ピノコがやりたいなら自分でやりなよ」と答えると、私は兄姉たちと一緒にプレイヤーやりたいんだよねと言う。お母さんクトゥルフ詳しいし(ラヴクラフトや諸星大二郎の本を持ってるだけ)、前にやったことあるんでしょ、と主張される。

そうなのだった。お母さんもTRPGなら子供のときにやったことあるよとうっかり話してしまったのだった。当時小学生だった我々ちびっこプレーヤーが好き勝手動いて、「つまんなーい!なにこれー。話進まなーい」と文句ばかり言うので、ゲームの言い出しっぺの気の優しい中学生ゲームマスターがべそをかきだした記憶が蘇る。あれは酷かった……。

あんな目に遭うのは絶対にイヤだ!と思って、プレゼンツールなどを駆使して、徹夜でゲームの雰囲気を盛り上げるための資材を作った。架空の新聞記事や書物、幾つかの町や建物、怪しい登場人物たち、ぬるりと動くちょっとした動画などなど……。よし、準備は万端!それで、翌日の昼から夜にかけて、丸々半日かけてプレイした。F8サイズの大きなクロッキーブックをテーブルいっぱいに見開きで広げて、地図など描きながら、古いチェスの冷んやり重い駒を使ってゲームを進める。
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結果、「面白かった、来週もまたやろう!」と言われて安堵。しかし、いちいち沢山のダイスを振っての戦闘判定とかちょっと面倒で、これってプログラム書いて自動化すれば、もっと進行がスムーズなんじゃないのか?と思ったりもする。つまり家庭用TVゲーム機のRPGソフトが、やはり面白さと快適さという点で最適化されてしまっているのでは?なんて。



ゲーム前は一番強そうに自分のキャラやポイント計算について語っていたのに、本番では怖がりすぎてなかなか部屋の中に入らず、「待って、待って、怖いこと起こるかも」とサイを振るのをビビっている末っ子が可笑しい。

ゲーム後に末っ子がベッドに去ってから、ふふ、ピノコってやっぱりまだ子どもらしくて可愛いよね……とか大学生に言われたりして。本人が聞いたら憤慨しそうだ。


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これまでも各種ゲームを一緒にプレイしておきながら、子どもが思いの外ハマると「む。ゲーム脳になったらどうしよう」と心配するというショボイ癖が私にはある。今回も、ううーん、どうせならゲームをしつつ、なにか教養を高める方向にも使えないだろうか……とかついつい俗っぽいことを考えてしまうお母さん脳なのだった。

で、ゲームを盛り上げる素材として、現代美術家のジャン・シャオガンの絵をメインに使って資材を作ってみた(←製作者が知ったら憤死しそうな使い方)。案の定、ウワ、これ凄いね、お母さんが描いたの?どうやって作ったの?とか子らに興味を示されて、ちょっとアート紹介もしてみたり。

Zhang Xiaogang


ジャン・シャオガン(張曉剛)は、似たような顔の老若男女がモチーフになってるBlood Lineシリーズで有名な中国人画家。幻想的な夢か古い記憶の中みたいな作風で、見てると何となく腹の底がモヤモヤする(褒め言葉)。

人物画ばっかりなので、風景と組み合わせる時には(よくない使い方か?と言っても、無残に切り貼りしたりとか、そういう使い方ではなく)アンドリュー・ワイスとかデ・キリコとかが似合う気がする。


来週やその後もまたやろうと盛り上がっているので、その時には他の作家を使っても良いかもな。

『Yue Minjun: L'ombre Du Fou Rire』

こちらも中国の現代美術家、丘敏君(オカサトシ君、ではなくてユエ・ミンジュン)。

シャオガン氏よりもポップな感じで、好きかどうかと言うと私はあまり好きではないけど、パッと見が衝撃的なので子どもの興味は引きそうだ。若者ってバッド・テイスト好きだしな。

雰囲気は違うけど、日本の石田徹也なんかを思い出す。ギョッとするような見せ方で、「自分」ってものばかり扱ってる感じが似てる気が。中国の方が日本よりかなりタフそうだけど。


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by macchi73 | 2019-03-10 23:55 | 【その他】日記 | Comments(6)
2019年 02月 20日
冬の実(青、白、赤)
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鳥のことばっかりで庭ブログの看板に偽りあり状態になってきてるので、庭の出来事を久々に。

ちょっと前にチビッコと遊んだとき、リュウノヒゲの実の見つけ方を教えたら、とっても面白かった。まずは庭の一番の大株に狙いをつけて、フサフサした細い葉の中心部に青く光る実がたくさん隠れているのを見せつける。おおおお!と震える子ども。どう、宝石みたいでしょ?と言うと、「ホーセキみたい!」と叫ぶ。たぶんあそこにも一杯あるよ、と別の薮を指差せば、「たぶん、あそこにもいっぱいある!」とリピート・アフター・ミーイング。

子どもというのは何でもしつこく繰り返す生物で、一度教えたら「きっと、あそこにもあるはず!」と舌足らずに叫んで、目ぼしい株から株にあっちこっち飛び回っては、自らの収穫に武者震いしている。いやあ、流石にもう充分じゃないの、って言ってもいつまでもずっと飛び回ってる。疲れ知らずに花の蜜を集めるミツバチに似てる。または草の実をついばんでまわる野鳥にも似てる(←結局、頭の中が小鳥でいっぱい)。私は飽きて、離れて見てる。
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それから、青だけじゃないんだよねえ、ほら、と南天やアオキ、白実南天の実なども一緒に収穫して、冬の実のブーケを作った。得意気にノシ歩いている様子が、小さい王様みたいで可笑しい。我が子たちもそうだったが、なんで小さい子って、つまんないことで、こう笑うし興奮するんだろ。大人になるとそうそう武者震いなんて出ないけどな……。

喜びで跳ねる子どもを見ると、年若い生き物にとっては毎日が遊びで新鮮な驚きなんだよなあと改めて思い知らされる。疲れた肉食獣とかが、チビ獲物を食べないでちょっと育てたりしちゃうのも、まあそういうことかもな。一種の栄養補給。喜びの。
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by macchi73 | 2019-02-20 23:55 | 【その他】日記 | Comments(2)
2019年 02月 08日
病欠の
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今日は休みとって、インフルエンザ発症の末っ子と過ごす。

病気知らずの子なのに珍しいことだなと思ったが、やはり体調は初日だけで回復して、ただのまったりした休日みたいになっている。ううう、こんなことで皆勤賞の経歴に傷が……と本人はガックリしているので、大丈夫、インフルエンザによる出校停止は皆勤賞には響かないという考え方もあるからその説を採用すれば良いのです、と慰める。別に学校でやってる賞の話ではなく自分の中だけの賞のようなので、ルールも判定も自分で多少融通きかせてOK。

お昼には出校日をみてもらうために病院に行く。ゆっくり休めるなら別に病院には行かなくても良いと思ってしまうズボラなタイプだが、インフルに厳しい世の中だ。社会性動物の一員として、ここは手続きを踏まねばなるまい。ちなみに真社会性の種(生殖する女王、巣を守る兵隊、働き手などの固定的な役割だけを全うして一生を終える)というのは、哺乳類ではハダカデバネズミくらいしか存在しない。人の場合は色んな役割を体験できる。幸いなことだ。登校は週明けですね、と先生。

冷たい灰色の空だけど、庭ではダイコンソウが真っ赤な花をぽつんと狂い咲きさせてた。ダイコンソウの花期っていつも5-6月くらいなんだけどなあ。やはり今年ってかなり暖冬だよな。
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病気のときの特権で、アレ食べたいなーと娘にリクエストされたものをせっせとサーブする。って言っても、スープとかゼリーとかの簡単なものばっかりなんだけど。スープに合わせて、他の方のブログで紹介されてたパンも焼いてみたら「これ美味しい!」と非常な好評。大蒜と貝のアヒージョとザワークラウトのスープと合わせたら、簡素なのにとっても満足度の高い昼食になった。

30分焼いた後、溶かしバターを回し掛けて更に25分くらい焼くってのがサクサクした食感のコツみたいだ。今回はクミンシードと塩少々、パセリも加えてみた。
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ガスオーブンの火と蒸気で、家の中がぬくぬくする。オーディオからはフィドルとコンサーティナの音色、加湿器のくつくついう音。昼風呂からも温かい良い匂い。

TALISK (amazon.co.jpで調べる)

病気の家族は私の部屋で寝るという慣習が我が家にはあるので、今日はお母さんのベッドかい?と聞いたら、ううん大丈夫、自分の部屋で寝る、という答え。なるほど。これで眠る子供達の看病義務からも完全卒業って訳か。なんだか重しが一つずつ外れて、身軽に・身軽になっていく昨今だなあ。ふわふわするよ。
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インフル防止のための加湿器に、ヒノキのアロマウォーターというものを加えたら凄くリラックス空間になった。イイ!他の香りも試してみようかな。



水蒸気つながりで、Soluble in airも。
病気の時に流すのには良くない歌詞か?でもやっぱ最後は大地を経由して空気に溶け出したい。


 Bathe me in water vapor
 Erase me to ashes with fire
 Ground to dust in the dark earth
 Oh let me be soluble
 in air, in air



by macchi73 | 2019-02-08 19:00 | 【その他】日記 | Comments(2)
2019年 01月 10日
冬休み終わりのノスリ
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冬休みの最後は雪山でスキー三昧した。連泊して滑りまくって、暖炉と温泉でぬくぬくして、身も心も軽い日々。楽しいなあ!

なのに休みが終わったとたん、もう既にちょっと気力ダウン。体重はアップ。早すぎる変化。いったい休みと平日とでは何が違うのか?大きく違うと思われる点は次の2点か。

(1)平日は一日じゅう座りっぱなしだが、休みは動き回ってる。
(2)平日は5時間前後の睡眠だが、休みは7時間以上寝ることも多い。
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つまりデスクワークを早く切り上げて帰って、もっと早く眠れば良いんだけろうどなー。なんでできないんだろう。無能感でしょんぼりする。手なり手なりで凌ぐ毎日だけど、とりあえず沈んでるということはなく。どっちかっていうと少しは浮いてる。でも、こんな毎日を過ごしてると、健康問題とかでちょっとの浮きはガツンと削られて一気に沈むこともありそうだなあとか、ぼんやり思ったりして。

そんなこと考えながら部屋に佇んでいたら、大学生がそっと寄ってきて、頰っぺに急にチュッとされた。ギョッとして、「なっナニをするだー!!」とジョジョばりに拳を振り上げて叫びそうになったが、良識ある四十代女性としてそんな行動は慎しんだ。そのかわり、ななな何なの?とオドオドしたら、うーん、なんとなく、と微笑みながら去っていく。なんなんだ。クレイジーか。頰っぺがぬるい。

それで思い出したが、こないだ路上で知人に遭遇してそのまま連れてかれた飲み会でも、見知らぬマダムに突然ハグされてチュッチュッとされて固まってしまったのだった。その時もやっぱり拳は振り上げず、頰っぺはぬるかった。

で、ペイフォワード!ペイフォワード!と叫びながら唇を突き出して中学生を追い回したら、お母さん嫌ー!と逃げ回られて傷つくガラスのハート。くそう。弱者はされるばっかりか……。

何が言いたいかというと、特に言いたいこともない。なぜなら今回のテキストはほとんど自動筆記だから。平日も休みのように過ごしたいなあというのは常にあるところ。
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【ノスリ(鵟)】タカ目タカ科ノスリ属。
  • タカやトビに似ているが「くそトビ」「まぐそタカ」などの失礼な別名をつけられている。主食がネズミやカエルなどの小動物のため、「鷹に姿は似ているくせに、鷹狩りに使えないヤツ」という古来からの蔑称らしい。鷹匠ひどい。
雪山では、白くてふっくら丸い猛禽類を見たが、写真は撮れず。かわりに、何頭かノスリを見かけたので撮ってみた。あの白い鳥はなんだったろう。興奮してがっつり見た気がするのに、みるみる細部は忘れて、もう朧なイメージしかない。休みは儚い。記憶力が壊れ始めている脳内で流れる音楽は、XTCのNonsuchで。



by macchi73 | 2019-01-10 00:40 | 【その他】日記 | Comments(7)