カテゴリ:【自然】雑草、野草( 170 )

2018年 04月 20日
ネコノメソウ(猫の目草)
e0134713_20353080.jpg
渓流の中の苔岩に、綺麗な草が生えているのを見つけた。スッと細い赤褐色の茎を伸ばして、その先に展開した葉の中心が明るい黄色に色づいているのが、遠目には花のように見える。

これはネコノメソウという草の仲間のようだ。名前の由来は、果実が熟すと二つに割れて、中にある種子が猫の瞳孔のように見えるかららしい。図鑑によれば、こんな渓流の苔石の上に生えるのはタチネコノメソウかツルネコノメソウかだと思うけど、どっちかな?
e0134713_20352797.jpg
少し離れたところに、果実をつけた状態の群れも見つけた。
這うように茎を伸ばして群生しているから、たぶん、これはツルネコノメの方ってことだと思う。猫の目に似るという裂開した状態の果実もないかなと探してみたけど、まだ時期が早いのか、見つけられず。
e0134713_20352461.jpg
e0134713_20352288.jpg

しばらく歩いていたら、渓流を少し離れた林でも似た雰囲気の草を見つけた。こちらは葉の中心が黄色ではなく淡い黄緑色をしている。

山野草として割と有名な「イワボタン」(ミヤマネコノメ)に似ているが、イワボタンの特徴は黄色い葯ということなので、葯が暗褐色のこの草はヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)なのかと思う。綺麗なグリーンに見えるけど汚れ猫なのか……って思うけど、葉の上に白っぽい小さい斑が少し入ってるから、これが埃や乾いた泥の跡みたいに見えるってことかな。
e0134713_2035152.jpg
e0134713_20351367.jpg

[PR]

by macchi73 | 2018-04-20 23:55 | 【自然】雑草、野草 | Comments(0)
2018年 04月 18日
カタクリ(片栗)
e0134713_21585234.jpg

先々週だったか、夫とサイクリングしてたらカタクリ祭りっていう看板のある小さな公園のようなものがあったんで散策してみたんだけど、時期柄、花は全部終わってて、ちょっと残念に思っていたところ。

山で蝶を追ってたら、突き当たった場所が思いがけず自然のカタクリ群生地だった。飛び去ってく蝶を見上げたら、ちょうど正面に薄桃色の花が逆光で浮かび上がっていて、よく見るとその辺一帯が点々と薄紫に光っているのに気づいたのだった。

ほー、と息を吐いて、なんかラッキーだなあ、そう言やおみくじ大吉だった、と思ったという話。

e0134713_21585080.jpg
e0134713_21584872.jpg

[PR]

by macchi73 | 2018-04-18 22:00 | 【自然】雑草、野草 | Comments(2)
2017年 11月 15日
秋の山野草:釣舟草、竜胆、秋海棠、現の証拠、天南星、黄花秋桐、薬師草、野紺菊、山芹、野原薊、森薊
山歩きすると、気づけばいつも皆からずっと遅れて一人歩きになってる。別に体力が無いからじゃなくて、すぐに道端のものに興味を惹かれて立ち止まってばかりだからだと思う(多少負け惜しみ)。

目の端に動くものや色付いたものがあると、すぐそっちに目がいっちゃう。木漏れ日なんかも光と色がチラチラ揺れるから、ついついずっと眺めちゃう。ちょっと馬鹿なのか、または蛙の仲間なんじゃないかと思う。でも一緒に行ってる人たちも、どんどん一人だけ先に行っちゃう人、ずっと喋ってる人、一言も喋らない人、落語家、スピリチュアル、サイコパス、みんなバラバラなので、まあいっかと思う。そう思って一人でゆっくり見て歩く。

そういう訳で、今回もいろいろ野の花を見た。見るとだいたい名前が頭に浮かんで、いつの間にか植物の名前が自分の中に溜まったもんだなと可笑しい。よく忘れもするけれど。

* * * * * * * * * * * * * * * *

ツリフネソウ(釣舟草)。

e0134713_2251416.jpg

リンドウ(竜胆)。

e0134713_22513931.jpg

シュウカイドウ(秋海棠)。

e0134713_22513770.jpg

ゲンノショウコ(現の証拠)かな。前に見たのとちょっと花弁の感じ違うけど。

e0134713_22513517.jpg

テンナンショウ(天南星)の実。見るからに猛毒。

e0134713_22513369.jpg

キバナアキギリ(黄花秋桐)。秋の山に咲く、薄黄色の和風サルビア。

e0134713_22513064.jpg

庭のオニタビラコ(鬼田平子)に似てる。
茎が分岐する感じ、仏の光背に似た形の葉が茎を抱く感じから、ヤクシソウ(薬師草)ではと思う。

e0134713_2251287.jpg

野菊って、株の個体差もあるし、そっくりなものが多すぎてあまり見分ける自信がないが、たぶんノコンギク(野紺菊)の白花種か。

e0134713_22512518.jpg

セリ科も花だけだとよく分からないな。たぶんヤマゼリ(山芹)。

e0134713_22512219.jpg

アザミが色んなところに咲いてた。全部同じ種類だと思ってたけど、よく見ると葉っぱの感じが違うものがある。最後の写真は森アザミ、他のは野原アザミかな。

e0134713_2251446.jpg
e0134713_22511034.jpg
e0134713_22511392.jpg

多分これだけ種類が違うモリアザミ。
森アザミは葉っぱが特徴的で、根っこは「山ゴボウ」という名前でよく漬物にされて売られている。

e0134713_22512071.jpg

[PR]

by macchi73 | 2017-11-15 22:00 | 【自然】雑草、野草 | Comments(0)
2017年 07月 09日
エゴノネコアシ(エゴの猫足)
e0134713_2223751.jpg
小学生たちは友達で連れ立ってプールに出かけてしまった。夏の休日だなあ。暇。

大学生の娘に誘われて、学校に公演を観に行った。時間が来るまでキャンパスをぶらつく。古い建物や荒れ果てた雑草藪、大きな池なんかがあって、長閑な良い雰囲気。

同じく連れ立って散歩かなにかしているらしき人たちが、エゴノキの下で「この実可愛いね」「あ、こっちには花も」なんて話している。むむっ。
e0134713_2223540.jpg
失礼、その丸いのは確かにエゴの実ですが(ちなみに有毒です)、そちらのミニバナナの房みたいなのは花じゃないのです。エゴノネコアシと呼ばれる虫瘤なのです。バナナ部分の先端が裂けて、虫が出てきた跡が見えるでしょう?

……と、少し離れたところから心の中だけで解説を念じる。でもテレパシーがないので当然通じない。人見知り。

その後、池のほとりで時間を潰していたら、手製らしき素朴な竿で釣りをしている子がいて、何釣ってるんだろ?と思って見てたら、手に持ったザリガニを掲げて見せてくれた。お。テレパシー。
e0134713_2223260.jpg
へえ、いいね、魚も釣れるの?と、今度は音声で聞いたら、あー、いるけどこれで釣るのは難しいですね、蛇はあっちで捕まえたことあるんですけど、とニコニコ礼儀正しい言葉づかい。えっ?と思って立ち上がって来たのを近くでよく見たら、大学生のようだった。あらま。

大学生が子供に見える。もう年寄りだな、と思う。少なくとも自らの学生時代は遠くなりにけり。

* * * * * * * * * * * * * * * * * *

エゴノネコアシが出てくる小説。
何が書かれてる訳でもない気がして私はピンと来なかったが、内容というより文章の雰囲気を読ませる話っぽいので、面白いと思う人とそう思わない人とに分かれるのかも。芥川賞受賞作。


[PR]

by macchi73 | 2017-07-09 17:00 | 【自然】雑草、野草 | Comments(2)
2017年 04月 12日
アミガサユリ(編笠百合)
e0134713_21352061.png
古いビルの裏手。アクセス経路がなくて人が入らないボサボサ気味の野原に、変わった花が点々と咲いているのがビルの窓から見えた。あっ、あれはもしかして。ひらりと窓から飛び出して、壁を伝って走り寄ってみたら、やはりアミガサユリだった(←嘘。脳内パルクール)。

アミガサユリは、ユリ科バイモ属の野草。別名、バイモユリ(貝母百合)。
野原でもたまーに見かける花だけど、山野草のお店で売られているのも見かけたりして、私の中では高級雑草というイメージだ。

バイモ属の仲間って、花が千鳥格子柄だったりシックな黒色だったりして、独特の洒落た雰囲気がある。そのせいか外国産の園芸種もけっこう出回っていて、ガーデナーの人気も高い。

なので、こんな風に自生してるのを見かけると、ちょっとしたレア感があって嬉しい。ほくほくして頭の中のMY野草地図に書き込んでおく。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最近、娘と夫が興味を示していたパルクール。壁や地形を活かした移動術のことらしい。
あー、私もだいたい脳内では日々こんな身のこなししてるや。


そしてこれは、ストーカーの壁よじのぼりソング。
Spaceのアルバム "Spiders" は全曲ふざけた感じ。演奏が楽しそうで好きだったけど、今聴くと時代を感じる……。


アルバムの中ではこの曲がお気に入り。映画オースティンパワーズに使われたみたいだ。



[PR]

by macchi73 | 2017-04-12 23:55 | 【自然】雑草、野草 | Comments(5)
2017年 03月 26日
春の近所の野草摘み(食用!)
e0134713_156443.jpg


土筆で砂糖菓子を作れるという記事を読み(by 侘助つれづれさん)、休日の朝に見てみたら、庭にもポコポコ生えているのを見つけた。おっ、ちょうど季節っぽい!

で、「なんか土筆ってお菓子にできるらしいんだよ」と娘に言ったら、それ隠れ家用の食料にいいね!と、物凄く喰いつきが良い。「前に庭の草のクッキー作ったじゃん、ああいう自然っぽいお菓子いろいろ作りたいなー」という。
それで、二人で家を飛び出し、近所の川原にひとっ走りサイクリングして野草を摘みに出かけた。

ツクシ、イタドリ、ヨモギ、カラシナ、ナノハナ……今の時期、何が生えてるかもよく知らずに思いつきでやって来たけど、なかなかの収穫で嬉しい!!
e0134713_156274.jpg

帰り道の途中にあったお店に寄ってランチしながら、ツクシは砂糖菓子に、イタドリはジャムに、ヨモギは草餅にしようか、とレシピを相談する。

そして帰宅するやいなや、二人で台所に直行し、手分けしてそれぞれの草の下ごしらえとアク抜きなど開始。イタドリジャムとツクシの砂糖菓子をだいたい作り終えたところで、次の約束に出かける時間となったので、続きは明日に持ち越し。とっても楽しみだ!

e0134713_282694.jpg

[PR]

by macchi73 | 2017-03-26 07:00 | 【自然】雑草、野草 | Comments(6)
2016年 08月 13日
アレチウリ(荒地瓜)
e0134713_1212157.jpg
お盆帰省で夫の田舎の山林をザクザク散策していたら、いきなりポカッと目の前が開けて、そこからずっと一面、単一の植物に覆い尽くされていた。なんか変な景色。

立ち木も覆いつくされて、シーツを被ったお化けみたいになっちゃってる。

近寄ってみると、庭のヘチマにもそっくり。ウリ科の植物っぽい。あー、なんかで聞いたことがある……これはアレチウリってやつかも。
e0134713_1211936.jpg
アレチウリは、辺りを覆い尽くして日光を遮り、高木すらも枯らすという北米原産の帰化植物だ。日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれおり、駆除は試みられているようだが、繁殖力が強く、かなり難しいようだ

で、一度認識したら、その後、どこを歩いていてもアレチウリばかりが目に付いてしまう。

あっ、あの山も全部アレチウリじゃん!うへっ、あそこもそうだ!うわー、今まで山の木々の緑だと思ってたのに、よく見りゃアレチウリの緑だった!凄い!
e0134713_1211716.jpg
いちいち指差して、あれもアレチウリ、これもアレチウリ、と騒いでいたら、ハハ、macchiは何を今更そんなハッスルしちゃってんの、と夫が笑う。夫によれば、ずっと昔から、夏というのはこんなもんだと言う。

そして、「子供のときから見慣れた植物だよ、昔から田舎の夏はアレチウリ一色。こんなアレチウリ電柱も普通だし、」と指差した先には、赤紫の花を咲かせる蔓植物に覆われた柱があった。いや、それはアレチウリじゃない、クズだ。

しかしそう思って改めて辺りを見回してみれば、クズも凄い。あの山もクズだし、この谷もクズだ……。
e0134713_1293155.jpg

田舎の夏は、昔から、クズとアレチウリの支配下にあるらしい。
夏の蔓って暴力的。

e0134713_1211345.jpg

[PR]

by macchi73 | 2016-08-13 23:55 | 【自然】雑草、野草 | Comments(0)
2016年 03月 31日
河原の菜の花(ただし、白い)
e0134713_22124091.jpg

春先、河原沿いがずっと黄色の菜の花畑になっているが、たまに白い花畑のゾーンもある。

花の形としては菜の花にそっくりなので、こちらも同じくアブラナ科なのは間違いない。
……というか、よくよく見ると花弁の縁がうっすら赤紫がかっているところなど、海で見る浜大根の花にそっくりなので、大根の花だろうな。

e0134713_22123859.jpgたまにハッキリと濃い赤紫の花も混じっている。

これも、海岸で見る浜大根の花畑(白〜桃色〜紫のバリエーションがある)と似ている。


川沿いを「あ、白になった」「あ、今度は黄色だ」と夫と話しながらサイクリングした。俺は黄色の花畑の方が好きだな、と夫。私も川辺には黄色の花畑が似合う気がする。海辺の浜大根の群生の景色は、また違った感じですごく綺麗だけどな。

で、検索してみたら、野川・多摩川の合流地点辺りは大根の花畑の名所っていう記事があった。
多摩川雑学事典:
 →二子玉川は大根の花の名所?

浜大根は、畑で栽培されている大根が野生化したものだと考えられている。
だから畑に植え直して肥料を沢山あげると大根が収穫できるっていう記事も多いんだけど、本当かな?
海岸で浜大根を採って食べると、かなり辛くて、大根っていうよりワサビみたいな味なんだけどなー。

浜大根は、日本全土の海岸近くの砂浜、岩場、河原などに群れを作って咲くことが多い。
種子はスポンジ状の果皮に包まれていて水によく浮くので、海や川の流れに乗って分布を広げているんだと思われる。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

ちなみに、今の時期、庭でも紫花菜が咲き始めている。
こちらは紫一色で花色のバリエーションは無いが、やはり同じアブラナ科なので、花の佇まいは浜大根や菜の花に似た雰囲気だ。

e0134713_22385536.jpg


[PR]

by macchi73 | 2016-03-31 23:55 | 【自然】雑草、野草 | Comments(0)
2016年 03月 30日
イタドリ(虎杖、痛取)
e0134713_21242686.jpg

川原沿いのコンクリートの路面を割ってぼこぼこ新芽を出している赤い草を見て、春の力を感じる。

この力強い草は、タデ科のイタドリ(痛取)。
名前の由来は、若葉を揉んで傷に当てると止血と鎮痛の作用があるため。

若い芽は濃い暗赤色だが、育つと普通に緑色の大柄な草になる。
茎は太く中空で節があり、竹のような構造をしている。たまに摘んでいる人を見かけるので、山菜として食べることもできるようだ。

確かスカンポとか呼ばれてて、食べると酸っぱいんじゃなかったっけ?と、何かの記事で読んだ朧な記憶があったが、スカンポという呼び名はスイバを指すこともあるらしいので、私の中では両者がごっちゃになっている気もする。イタドリもスイバも、どちらもタデ科の仲間ではあるから、似たような味なのかもしれない。

ちなみに、Wikipediaによれば、旺盛な繁殖力で在来種を脅かし、コンクリやアスファルトを突き破るなどの被害も出す「世界の侵略的外来種ワースト100」選定種の一つだそうだ。

……そう読んでしまったからには、収穫して駆除に協力しないとなるまいな。
にがり(=マグネシウム)で揉むと、えぐみ(=シュウ酸)を除去して、さわやかな酸味(=有機酸)だけを残せるそうなので、今度やってみよう。


[PR]

by macchi73 | 2016-03-30 23:55 | 【自然】雑草、野草 | Comments(4)
2016年 03月 29日
ツタバウンラン?(蔦葉海蘭)
e0134713_2150133.jpg

河原の法面を覆っていた紫の花。
花の形状からゴマノハグサ科の仲間だというのは一目瞭然だが、私が知ってるどの花ともちょっとだけ違う。

いかにも雑草っぽい佇まいは、庭に勝手に生えてくる野草のトキワハゼ(常磐黄櫨)に似てるが、花の中央の斑点模様がないし、トキワハゼのように茎が直立せず蔦状に広がっている。

這性で一面に広がる様子は、庭のグラウンドカバーとして植えているムラサキサギゴケ(紫鷺苔)にも似ているが、花のサイズは一回り小さいし、花の形状もちょっと違う。

花だけをよくよく見るとマツバウンラン(松葉海蘭)にそっくりだけど、マツバウンランは天に向かってまっすぐ直立するのが特徴だし……。

それでゴマノハグサの仲間をざっと見たら、ツタバウンランという花かなと思う。
名前の由来は、ウンラン(海蘭)に似た花を咲かせ、蔦のような葉を持ち、這って伸びるつる性の草の意。

ただ、どの本や記事を見ても、ツタバウンランの花期は初夏から夏って書かれてるから時期的にはちょっとおかしい気もするけど。今年は暖かいから少し早めに咲いちゃったかな。
e0134713_21495574.jpg

[PR]

by macchi73 | 2016-03-29 23:55 | 【自然】雑草、野草 | Comments(4)