カテゴリ:【自然】雑草、野草( 186 )

2018年 11月 28日
秋の雑草で緑色を染める(オオブタクサ、ヨモギ)
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荒地に背の低い掌状複葉の草が群生していた。大きくてザラザラした3〜5裂の特徴的な葉はオオブタクサかな。夏の除草で刈り込まれたのがまた少し伸びてきてるようだ。今の時期ついている短い花穂はちょっと見慣れない感じで、よく似た別の草かと一瞬思ってしまった。

でももう少し歩いたら、ヒョロ長い地味な花穂を四方八方に伸ばしている見慣れた姿の株も発見。やっぱりオオブタクサだった。
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それで勿論(?)草木染めに摘んで帰った。こんなに一面に生えてると、量を摘むのもとても楽。

赤(桜)と黄色(背高泡立草)がすでに揃っているから、今度は緑かグレーを出したいところだ。草から綺麗な緑を出したい時にはアルカリ染色が有効で、グレーや黒が欲しい時は鉄媒染が良い気がする(適当経験則。嘘かも)。なので、台所にある食用重曹を加えて煮出してみたら、やや褐色っぽいモスグリーンに染まったので、ミョウバンで色止めする。オオブタクサの色の定着は結構強くて、予想より良い染料っぽい。

でも、もうちょい黄味の少ない青味の緑が欲しいかなー。ということで、同じく道端に生えていたヨモギを更にちょっと足して15分ほど煮て、上に重ねて染めてみた。そしたら二つの色が重なって、ちょうどいい感じの緑になったかも。
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オオブタクサを煮た時には、お浸しみたいな匂いがしたが、ヨモギを似たら独特の爽やかな匂いで台所がいっぱいになった。薬湯みたいな草餅みたいな良い香り。安らぐ。

で思ったんだけど、夜の気分転換の草木染めでは色と同じくらい香りも重要かもしれない。

染物中って実はほとんど何もすることはないので、コトコトいう鍋の隣で別のことして過ごすことになるが、良い香りの湯気に包まれていると心が落ち着く……。大抵、心配事からの逃避や、考え事しながらの染め作業だしな。残念なことだが、中年サラリーマンはなかなか無心にはなれない。独り言も増えた。

色も香りも良い植物としては、サクラやヨモギの他にも月桂樹なんかもオススメかも。綺麗な澄んだ黄色に染まる。
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by macchi73 | 2018-11-28 07:00 | 【自然】雑草、野草 | Comments(2)
2018年 11月 27日
夜の染色(セイタカアワダチソウ)
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セイタカアワダチソウが道端に生えてた。いつもだったら通り過ぎるだけだが、今日は立ち止まる。

む。色んな雑草で草木染めを試したこの身には分かる……これは染色に向いている質感だ……たぶん月見草と似た黄色が出るとみた(単に茎の質感が似た黄花の雑草という連想)!

それで夜、染色用の鍋でコトコト煮た。煮汁はなんてことない褐色の汁だが、そこに生地を浸してから漬物用のミョウバンを一匙溶かしたお湯ですすぐとパッと鮮やかな黄色に染まる。
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(しかし鍋が汚くて恥ずかしい……。染色・工作・実験用の鍋にしてんだけど、アルミは媒染液と鍋肌が反応しやすいから本当はホーロー鍋を使うのが良いんだと思う)

染液を煮込んでいたら、2階から長女が、それいい匂いだね、お茶?と寄って来た。言われてみると悪くない香りかも。セイタカアワダチソウって外来種の嫌われ雑草のイメージが強いが、そういえば原産地では薬効ハーブとして利用されていて、新芽や花は美味しく食べられるらしい。

そして染め上がった結果はこちら。ちょっと緑がかった黄色になった。
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ちなみに今回は布ではなく羊毛を染めてみた。何年も前に末の弟から大量にもらって部屋隅に押し込んでおいた羊毛がやっと役立った。

一番右の白い羊毛が、染める前の状態。そして背景に敷いたのがセイタカアワダチソウで染めた羊毛。羊毛は植物性の綿や麻より染まりやすいと聞いていたが、どうかな。フェルト化しないようにあまり煮込まず短時間でそっと染めたので、色味としては淡くなってしまった。

そんな感じで、夜中でもできるお手軽ホビー、草木染め。手順はこちら。とても簡単。




by macchi73 | 2018-11-27 07:00 | 【自然】雑草、野草 | Comments(0)
2018年 11月 24日
仙人草(実、種)
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この時期やたら目につく白い綿毛のつる草は、仙人草。このフワフワした白い毛を、仙人の髭に見立てての命名らしい。色んな場所で木々に絡みついているのが見られる。

園芸で人気のあるクレマチスの原種なので花も綺麗だ。8〜9月の満開時には非常に豪華。花期がすごく長くて、11月終わりの今頃でもまだ咲いている。花の盛りには周辺一帯が甘く香る。
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汁にはプロトアネモニンという毒があり、皮膚につくと火傷みたいになったりするが、それを活かした民間療法として扁桃腺の治療によく使われるようだ。ネットで「仙人草 扁桃腺」と検索すると多くの人が試しているので、けっこう有名な療法らしい。

花も香りも好きなのでそのうち庭に挿木または種まきでも試してみようかなと思いつつ、河原や荒野での盛大な蔓延具合をみると、大変なことになりそうだから思いとどまっている次第。

by macchi73 | 2018-11-24 07:00 | 【自然】雑草、野草 | Comments(4)
2018年 11月 20日
11月の玉川上水で見られる果実
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玉川上水沿いをサイクリング。今日のテーマは「秋の実」。木の実・草の実を見かけたら、とりあえず止まってジロジロ見るという試みだ。

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イイギリ(飯桐)が、真っ赤な果実をたくさんぶら下げていた。高木なので壮観だ。葡萄の房みたいな形のたわわな実が綺麗なので手を伸ばして一粒つまんでみた。

うっげー、苦い!!

いきなり予想外の大ダメージを食らう。おかしいな、飯桐って食べられるってどこかで読んだ気がするんだけど。そのうち見かけたら食べてみよって思っていたのは、夢でみた嘘知識だったろうか。
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次は青い実を鈴なりにつけたトウネズミモチ(唐鼠黐)。

漢方では女貞子と呼ばれて強壮剤に使われる。アンチエイジングや長寿の薬にもなるらしい。白く粉っぽいブルームに覆われていていかにも美味しそうだが実際は美味しくはない。ちょっと齧ったら渋くて甘くないリンゴの皮の味がした。
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この赤い実はシロダモかな?葉っぱが細長くて、葉脈のうち柄に一番近い支脈がくっきり目立ってるのが特徴。

実は、ピカピカでしっかりと大きく、なんとなくゴツい感じで「これは食べられないな……」という気配。味気なさそうな見た目。皮もきっと固いだろう。
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大きな夏みかんの木もあった。

柑橘類を見ると、その絶対的な食べられる感にすっぽり包まれて安心する……が、あまりにどっしりと食べられる感に溢れすぎていて、かえってつまみ食いしてやろうという気分にはならないのだった。
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まんまるの黒い実は、イヌツゲかな。昔の和風の庭には必ず生えてた。

小さい頃に住んでいた家の庭隅にも生えていて、食べていたら、毒があるから止めなさいと大人に注意されたのだった。でも何かといつも食べてたんだよなあ。効かない毒だったのか、今でも不思議。果実には汁気がなくて白くて粉っぽかったのは覚えているが、味はほとんど無かった気がする。
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なんとも言えない色褪せた感じのピンク色のマユミの実。
アンティーク調っていうか、モーヴピンクっていうのか、綺麗な色味だと思う。もう少ししたら熟して割れて赤い種が見えるはず。
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これは草の実。ヒヨドリジョウゴ。

ヒヨドリが酔っ払いみたいに大騒ぎしてよく食べるという意味でヒヨドリ上戸という名前がついた。でも実際は毒があるので鳥も食べないらしい。見るからにナス科の植物だからなー、きっと毒があるだろなっては思う。

しかし、泣き上戸・笑い上戸・ひよどり上戸って並べると、酒に酔うとヒヨドリになっちゃうタイプが思い浮かぶんだけど、どうか。
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直径1cmくらいある、綺麗な球形の大きな実はシャリンバイ(車輪梅)。

そう美味しくはないが食べられると読んだことがある。ちょっと試してみよっかなとチラッと思ったが、その元気が出なくてやめた。バラ科だし食べられないことは無いと思うが、また夢でみた嘘知識っていう可能性もあるからな。というのも、最初に食べたイイギリの苦味が口中からどうしても無くならず、しかも何となく微かに気持ちが悪い気もする……。

まさか毒だったのか?たった一粒でもヤバイことってあるのか?もしかしてもうダメなのか?なんて臆病風に吹かれつつ、今日の「秋の実サイクリング」はお終い。色んな実を見て楽しかったが、心配性のくせに何でも口に入れるのはやめた方がいい。
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ひよどりつながりで……。

『死人の声をきくがよい』(ひよどり祥子)

最初グロテスクだが、1,2巻我慢してそのまま読み進めて欲しいオススメ漫画。きっと、だんだん可笑しくなってくる。だんだん可愛くなってくる。だんだん切なくなってくる。

基本的にはとぼけた話で、諸星大二朗にちょっと似てる(特に、大大大好きな栞と紙魚子シリーズに通じるものがある気がする)。

脇役の魔子さんの兄の話で、「この娘って『闇夜に遊ぶな子どもたち』のマコちゃんの成長後か?」と気付いたときには、不覚にもホロっとしたりして……。

「実は宇宙人」という設定の同級生なんかが脇役にいて、宇宙人姿の時には邪悪な魔物も避けるほどの異臭っぽいんだけどストーリーの中にその宇宙人姿は出てこないとか、笑ってしまった。『ジョジョの奇妙な冒険』でも、自称宇宙人だという街の高校生ミキタカが、ラスボスの力も効かなくてある意味最強な感じなのに、宇宙人だからメインのストーリーとは絡まないただのヘンテコな脇役なのも可笑しくて好きだった。

物語の中で敵味方の真剣な戦いが繰り広げられている時にも、その隣には全然そんなこと関心がない、全く違う価値観をもつ存在も普通に超然と暮らしてるっていうのが、私の笑いのツボっぽい。トールキンの『指輪物語』のトム・ボンバディルなんかが、その源流かもな。



by macchi73 | 2018-11-20 23:45 | 【自然】雑草、野草 | Comments(3)
2018年 11月 09日
アレチウリ(果実)
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ハイキング中、アレチウリに覆われた平地に出くわした。
我が家の庭もヤブマメに覆い尽くされてはいるが、ちょっと規模が違う。荒れ果ててるというのは同じだけど、面積がこうも広いとワイルドで、これも一つの壮大な景観かもなと思う。


感心しながら外縁の葉っぱをペロッとめくってみたら、やたらトゲトゲしい感じの果実がついてた。さすが荒地の瓜。果実まで殺伐としている。

手に乗せてみると、果実は瓜らしく水分を多く含んでいそうな重さ。白く細いトゲは、一見柔らかそうにも見えるけど、実際は硬くて鋭くチクチクしている。サボテンのトゲにそっくり。痛い。
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by macchi73 | 2018-11-09 07:00 | 【自然】雑草、野草 | Comments(0)
2018年 11月 08日
コシロノセンダングサ(小白栴檀草)
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山で見かけた栴檀草。我が家の庭のアイノコセンダングサと違って、ヘラ状の白い花弁がついている。つまりこれがコシロノセンダングサだろう。

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別の場所では、白い花弁が全然ない普通の栴檀草もたくさん咲いてた。こちらはもう種ができてる。

「ひっつき虫」と呼ばれる、人の服や動物の毛皮にくっつく形の種。気づいたら上着の袖口のマジックテープにもいっぱいくっついていて、どうしても取れなかった。こうやって、遠くまで運ばれて行く訳だ。
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by macchi73 | 2018-11-08 07:00 | 【自然】雑草、野草 | Comments(0)
2018年 11月 04日
秋の雑草:ヤブマメ(藪豆)
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うちの庭のとんでもない荒廃感を醸し出している一番の原因は、ヤブマメ。夏に生えてきたものがぐんぐん蔓を伸ばして、秋には庭全体を覆い尽くしてしまっている。

花は薄紫でとても小さく、いかにも粗末な雑草の趣き。鑑賞用にはならない。
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蔓はとても細いが固く、グイッと引っ張ると、絡みついた植物の枝が負けて折れたりする。なので、ぐいぐい引っ張って庭全体から一掃したくても、ちまちまカットしたりする手間がかかって、一度蔓延らせてしまうとなかなか厄介な雑草だ。

マメは枝豆みたいな形で「食べられるかな?」って気もするが、やはりとても小さくて収穫してもどうにもならなさそう。
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葉っぱはマメ科らしい三出複葉で、秋には黄色に紅葉もする。

なんだかんだ言って、紅葉してるのを見ると秋の風情があってそんなに悪くない気もする。人里離れた野辺の秋、って感じ。でも人里のさ中の庭だから、あんまり侘び寂び醸し出し過ぎるのは、まずいんだけど。
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by macchi73 | 2018-11-04 23:55 | 【自然】雑草、野草 | Comments(0)
2018年 11月 02日
秋の雑草:キツネノマゴ(狐の孫)
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庭の日陰の地面に、薄紫色の小花がたくさん群れ咲いてる。地味〜な花の絨毯。

こういう紫系統の小さな唇形花をつける野草ってすごく多いよな。いつも、どれがどれだか分からなくなる。

ムラサキサギゴケ、キランソウ、カキドオシなんかも、これとよく似た雰囲気の花を庭いっぱいに咲かせるけど、あれらは春の花だし、もうちょっとお花畑感があって派手かな。トキワハゼはいつも咲いてる気もするが、もっと地面にひょろく広がり、こんな風に立ち上がった花穂はつけない。

それで調べたら、これはキツネノマゴという花っぽい。名前の由来ははっきりしなかったが、たぶん、モサっと立ち上げた小さな花穂が狐の尻尾に似ているからか。そう思うと可愛いな。

たくさんのチビ狐が潜んだ原っぱ。尻尾のサイズから推測すると、体長5cmくらいの小さな孫狐がいっぱい。
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by macchi73 | 2018-11-02 23:55 | 【自然】雑草、野草 | Comments(0)
2018年 10月 30日
秋の雑草:アイノコセンダングサ(合いの子栴檀草)
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庭の一角に、コセンダングサ(小栴檀草)が咲いてる。普通の花のような花びら(舌状花)は無く、中心の黄色い部分(筒状花)だけしかないのが特徴。葉の形が栴檀に似てるから栴檀草と呼ばれる。

今まで庭では見かけなかったのに急に増えたので「面白い花だね、台風で飛んできたのかな?」と夫。コセンダングサの種ってひっつき虫と呼ばれるアレだから、庭で見かける猫や狸や子供たちが持って来たのかもしれないなと私は思う。
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結実した花は細長い感じのシルエットになってる。これが茶色く熟したら、細長い「ひっつき虫」(上着とかにくっつくアレ)の集合体となる訳だ。

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コセンダングサの特徴は、前述した通り、舌状花を持たないという点なのだが、庭に生えているのをよく見ると、多くの花に白い小さな花弁がついているのに気づいた。あれっ、じゃあこれはコセンダングサじゃなくて、白い花びらのあるコシロノセンダングサの方なのかな?

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それで一つ一つ花を見て回ったが、不完全な感じの白い花弁があるものもあれば、無いものもある。しかも、いかにも花びらといった一枚のシート状の花弁ではなく、筒のような形状の唇形花だったりする。

それで調べてみたら、コシロノセンダングサとコセンダングサの雑種である、アイノコセンダングサというのがあるようだ。うちの庭のは、それかもしれないな。

または、両者はそもそもそんなにハッキリと分岐してなくて、花びらがでる個体もあるし無い個体もある、程度の差なのかも。



by macchi73 | 2018-10-30 23:55 | 【自然】雑草、野草 | Comments(0)
2018年 10月 28日
秋の雑草:イヌホオズキ(犬酸漿)
気候がよくなってきたので、そろそろ庭を整備しようと思いながら庭を歩き回る。忙しさを理由に一夏放置した庭は、よくもまあこう荒れ果てるもんだよなあと感動するくらいワイルドな趣がある。

近隣の景観を損なうから、ちゃんとしないとダメだよなあとは思いつつ。自然のままに好き勝手に勢力拡大したり縮小したりしている雑草たちの織り成す風景も、私は好き。
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藪の中で黒い身をピカピカさせているのはイヌホオズキ。

ナス科だとすぐに分かる、葉と花の形をしている。畑に生えてるナスそっくりだ。

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だけどイヌホオズキは、花も実も茎もミニチュアみたいに小さいのが、可笑しくて好きだ。

茎は針金のよう。花も果実も1cmも無い。

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同じナス科の雑草であるワルナスビなんかだと、もっと花も大きくて、茎もごつくてトゲトゲしてて、凶悪な感じがあるけどな。

ちなみに、イヌホオズキもワルナスビも毒草。果実を子供が食べる事故なんかもあるようだ。こうピカピカ光ってると、おままごとで食べたくなるかもな。

by macchi73 | 2018-10-28 16:48 | 【自然】雑草、野草 | Comments(2)