人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『秋が来るとき』(フランソワ・オゾン)、うまくは行かないこともあるがいつも良かれと望め

『秋が来るとき』(フランソワ・オゾン)、うまくは行かないこともあるがいつも良かれと望め_e0134713_17060780.jpeg

草木が生い茂る、少し荒れたみたいなところでボーッとするのが好きなんだ。蝶や飛蝗がパタパタ飛び交う草藪を漕いでるときとかさ、匂いや感触で地球と一体化って気がするじゃん……

というのは言い訳。荒地は外にいっぱいあるんだから草漕ぎはそっちでやって、住宅地は綺麗に保つべきだよな。なのに自分の庭ってなんでいっつも荒地に落ち着くのか。それはケアが足りないから。でもほんと安らぎだし好きなんだ。ごめん。

と彼方への言い訳&謝罪はさておき。やっと春からの怒涛の血圧200オーバー寝不足生活もひと段落したので天気の良い平日に休みをとってゆっくりする。血圧が下がっていくのを感じる(でも敢えて測らないぜ)。香ばしい秋の香りの庭を歩いたら、前の家から持ってきたフェイジョアが実をつけてた。小ぶりだし前のようにたわわとまでは行かないけど、頑張ってんじゃん。4年かけてじわじわここまで回復したんだな。
『秋が来るとき』(フランソワ・オゾン)、うまくは行かないこともあるがいつも良かれと望め_e0134713_17060510.jpeg

(↓引っ越し時の庭写真で、地面に引き倒されているのがフェイジョア。よくここから復活した……)

地面にも、まだパタつく小さな蝶。落葉にとまって、こっちをじっと振り向いてた。いつもは忙しないヤマトシジミだけど気温が低くなったせいで動きが少しおっとりして見つめ合い易いかも。今年の命は終わりかけ、姿を見られるのもあと少しだけど薄青く光って一番好きな蝶かも。
『秋が来るとき』(フランソワ・オゾン)、うまくは行かないこともあるがいつも良かれと望め_e0134713_17060302.jpg


* * * * *


のんびりついでに季節の映画を観た。劇場でも見かけて、その時は迷って違う映画を観たら、次に行ったときには終わってて気になっていた『秋が来るとき』(フランソワ・オゾン)。あーあ、キノコ狩り行きたいなあ!


クライム・サスペンスに転びそうで転ばないようで転んでる?

もしこのストーリーを日本映画でやるとしたら、自分の過去も隠さず認める主人公の老女はもっとサバサバ突き抜けた感じに描かれそうだと思った。そういう老練で格好いい年配者が出てくる作品はよくある気がする。でもこの映画だと、もっと複雑でか弱そうで湿っぽいところもあって、けどそれが却ってリアルで粘り強くサバイバルしてきた女性の感じがあって胸がザラっとした。

ちょっと似た感じで古い時代をサバイバルしてきた自分の祖母のことも思い出しちゃったな。映画と同じで、一つ下の世代には似たような葛藤や拒否感を与えてしまうようだが、私は好きだった。祖母は陽気な酔っ払いだったけど、たまに物凄くドライで冷たく割り切ってるのがわかって、たぶん引き揚げやその後の自活で人間は本当に最後は一人なんだと肌で感じて来たんだろうなと思うときがあった。でも主人公の老女にはサバイバルを共にした姉妹のような親友がいたからなー。そこはちょっと違う感じもあったかも。人により要不要もあるし必須のものじゃないけど、友人はいても良いのかも。

主人公は折り合いの悪かった娘の幽霊を引き連れて、折々の秘密も飲み込んで、最後はどちらとも手を取り合っていく。私は、死んだ誰かと和解はできないと思う。でも和解でも赦しでもなく、切望の解消はあるんだと思う。それは
ジェイコブズ・ラダーなんかでも思った。
内側のものは人と共に全部消える。そう思うと、外側の、次の人たちに何が残されるかの方が大事、それがつまり主人公の選択になるのかな。

あと、映像で言えば、田舎の風景や庭が物凄く素敵で憧れたし、親友の息子と主人公の孫の恰好もとても良かった。私も田園生活して髪を撫で付けようかなあ。イカす。


名前
URL
削除用パスワード
by macchi73 | 2025-11-07 17:32 | ★面白かった本など | Comments(0)

東京の住宅地で試みる素敵ガーデン・ブログのはずだった。なのに昆虫の記事がダントツで多い。虫 & 植物 & 子供の記録。本は殆どブログのアフィリエイトポイントで買わせてもらってます。感謝!/【※】画面最下部の「表示モード」でPCレイアウト選択後、もう1回リロードすると広告無しにできます。


by macchi73
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31