
しばらく暖かかったが今日だけ雨混じりで気温も低い。でも明日からはもう20度超えで安定しそうな気配かな。
しばらく前から冬眠明けしていた庭の亀(ミシシッピアカミミガメ、通称ミドリガメ)だが、これまでは日光浴だけで餌のおねだりがないので挨拶くらいで済ませていた。しかし今日は覗き込んで目があったら、うん、という感じで何か微かな頷き的なものが交わされた感があり、ぐるり向きを変えて池の方に歩き出して餌待ち顔。今年初の本格的な食事となった。
お湯の温度を確かめつつ温泉に入るご老人のような仕草で、ゆっくり、とぷん、と水に滑り込む。なーんかお爺さん感あるけど、それってクマは男の子感、ウサギは女の子感みたいなアレだよな。実際、アオの属性はミドリガメ・20歳・メスだし。


ミドリガメの平均寿命は20-30年(平均で1.5倍ってレンジが広いな)、飼育下では40年生きることもあるというのが最もよく見られる記述だから、そこから考えると3を掛けるくらいで人間年齢に換算できるのかなあ。成長曲線とかも種で全然違うだろうから、そんなに単純ではないのだろうけど。もう若くはないことは確実、楽しい年も大変な年も経験して、同輩も徐々に欠け始めた曲り角だがまだ自分的には動きは悪くない……くらいの熟年感かな。ってことは今ちょうど我々同じ感じか?
生き物を外から見るとき、なんだか人間の感覚で想像しちゃうけど、実際、内側からはどんな風に世界を感じてんだろ。種によって環世界は全然違うからきっと想像とはかけ離れてることだろう、もし体験できたら凄く不思議なトリップ世界が広がるんだろうなって思う一方で、地球上の全動物みんな、この宇宙の中で考えたら物凄く近い構造の者同士だから、感じ方のベースはかなり共有できてる仲間のうちだろうと思ったりもする。
でもまあ、種として・生物としてっていうよりは、いつでも最後はなんでも個体ベースの話に行き着くんだろうな。個体同士としては我々の付き合いも15年を超え、何となく外側の振る舞いは理解し合って自らの生活にお互いを組み込んでおり、そろそろ別れがあっても驚かない年齢に突入した。しかし一方であと20年くらい一緒にやってくのも可能性としては結構高い間柄。この一年もそこそこ楽しくやってこうね、よろしく。

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亀のこと考えてたら、隣に寝そべった夫がちょうど見ていた。なんかもう一回観返したくなって……という(たぶん観ること数回目)。映画館に誘ってもほぼ一緒には来ない夫だが、たまーに家で一緒にみた映画については、その後も時々見返すという不思議な習性を持っている。本もそうなんだよな、殆ど読まないのに、何かで読むと(だいたい家族の強いプッシュで)同じものだけたまーに読み返す系。どういう仕組みなんだろうなと内面が気になっている。
そして『亀は意外と速く泳ぐ』、三木聡監督のお馴染みの脱力系コメディだが、自分的には最後は切なかった。そんなに思い入れや友情を感じている訳でもないが、ある程度の期間を過ごした面々との一生の別れの、別に泣いたりはしないが何かモヤっとする、ウロウロ歩いたりしちゃう、あの感じが刺激される。きっと庭の亀との別れの時も、そんな気持ちになるのかも(←と、自分の方が後まで生き残る想定バイアス)。脇を固める商店街の顔ぶれみんな良い。初々しい上野樹里も蒼井優もグッとくる。
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