フキノトウに似た毒草（ハシリドコロ、フクジュソウ）

今年もフキノトウを摘んで蕗味噌を作った。春の味覚、お・い・し・い！家族みんなで舌鼓。

しかし毎年の定例行事のようでいて、周辺の林地開拓などにつれて段々とマイ・山菜マップも以前とは状態が変わっていたりする。

ちょっと離れたところで起きた変化でも、意外と繋がってて影響する感じあるかもなあ。景色も世界も前と同じようでいて・ジワジワ様相を変えていく。

それで新しいフィールドに移ったりすると、土壌のせいか生えてるブツの雰囲気なんかも何か違ったりして、チラッと「これ、そっくりな毒草だったりしないよな……」と春の誤食ニュースが脳裏に過ぎったりする、わたくしチキンハートであります。

でもフキノトウに似た毒草なんて無いもんね？と一応調べてみると、ハシリドコロやフクジュソウの芽出しを誤食する中毒事故がヒットした。ええっ、大丈夫だよな！？ドキドキ。


（↓いずれの誤食についても記載あり）

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福寿草ならウチの庭にも生えてるので、比較してみる。

ううーん、葉の色も切れ込み具合も違うし、包みの中の花の形も全然違うし、全く似てない気がするけどなあ。折った時にもフキノトウの独特の芳香じゃなくて嫌な匂いがするらしいし（←開花を楽しみにしているので、試しに摘んでみたりはしないけど）。

ではハシリドコロの方はどうだろ。
残念ながら、林の中をしばらく探してみても見つけられなかったんだけど、Webで見る感じだとこちらも葉の艶や葉脈がハッキリした感じがだいぶ違う気がする。包みの中も花じゃなくて、白菜みたいに単に葉っぱが重なってるタイプみたいだし。
ただ、Googleの検索結果を見ていったら「ええっ、これは見分け付かないよ！フキノトウだと思っちゃうよ！」という写真が掲載されている記事も結構出てきてしまい、少し心配にはなった。ちゃんと読んでみると、恐らくそれらは単なる写真の掲載ミスだとは思ったけど……自分が収穫したフキノトウをジッと見つめて・微かに動揺してみたりして。君、まさかフキノトウのそっくりさんじゃないよね？

まあでも、フキノトウに関しては、好物だし匂いが鮮烈だから間違うって心配はないと思う。だけどもし自信が持てないときは常に止めておく方が良いってことだな、山菜食は。キノコもそうだけど基本的には毒の方が多い。毒の中に、ほんのちょっと、大好きな美味しいものが混ざってる。それがきらきら魅了して、たまに危険を冒させる。

（↓この辺の最後の写真なんかもきっと単なる引用ミスかな。どうみてもフキノトウだよね）

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ちなみにこちらは去年の春に母との散策中に見かけて「デカっ！怖っ！なんか東京のと全然違うんだけど……？」と怯みながら摘んだフキノトウ。片手に一つ二つくらいしか持てない巨大さだ。北国自生のフキは品種が違うのか？はたまた土壌が謎の成分で肥えてるのか？と怪しみつつ、一緒に摘んで、やはり蕗味噌を作って振る舞ってみたら、料理をしない家なので大変面白がられて好評だったんだった。

そのすぐ直後に母は不意の出来事で儚くなったこともあり、天気の良い田舎道を皆でのんびり草を摘みつつ散策した情景、山中に突如出現したスタイリッシュなカフェのテラスで日差しを浴びてきらきら輝くフォトジェニック・パフェなんかをはしゃぎながら食べてた様子、何かぽかっと浮かんだ絵のように思い出す。あー、最後はそんなだったなと、静止画みたいにずっと残るんだろう。