庭好き人間
2024年 11月 24日

部屋の隅でカタカタ音がするから覗き込んだら、窓辺の格子に弟猫が頭をぶつける音だった。黙ってても頭が揺れちゃう症状だから、ぶつかっちゃうんだよね。鼻先を打っては仰け反って後ろにバタンと倒れたりしながら、でも熱心に外を見てる。
窓の外にかかる枝に小鳥が降りてくると、カッカッカッと喉を鳴らしてクラッキングしてる。紅葉が光りながらハラハラ散ってて、動きがあるから眺めてて飽きないのかな。秋晴れの冷たく微かな風は、花の香りじゃなくて枯葉の匂い。いい匂い。



それで庭に出てみたら、もう一つの同居生物である亀がお出迎えしてくれた。
いや訂正。お出迎えしてくれなかった。
暖かい間はすぐに寄って来るのに、寒くなった今は水の中から気怠げに見上げるのみ。動きといえば、ゆっくりと漂うように浮いて来て、くぶり、と泡を出すくらい。変温動物だもんな。気分も気温と一緒に動く。これから冬眠に入るところ。

深呼吸して秋の香りを楽しんでたら、枯葉とは違う爽やかな芳香。カリンの実だ。近所でたくさん出来てるのを、子供が通りがかりにお裾分けされて来た。少し林檎みたいな、甘くてスッとする良い香り。美味しそうな匂いに反して生食はできない果実だけど、しばらく芳香剤として玄関や部屋に置いておいて熟したら今年はジュレにしてみようかな。

これから新たに始まるぞっていう雰囲気の早春の庭も好きだけど、店仕舞い前みたいな閑散として少し寂しげな晩秋の庭も好き。庭の景観としては、2大好き季節だな。どちらの季節も、雑草薮が消失して地面が平らで歩きやすいし、藪蚊もいなくて思い立ったらそのまますぐに庭に出られるから。


落葉をさくさく踏んで歩いてると自然公園や登山道みたいな匂いがして、心が安らぐ。
そして先日まで庭に溢れるようだった色んな虫が居ない……そうだった、これからは葉っぱを食害する虫たちもどんどん眠りに入る季節なんだった。しめしめ……ということで。夏野菜の後のプランターには冬の間に収穫できる野菜の種を蒔く。マーシュとかルッコラは5℃もあれば発芽するし寒さに強くてよく育つから、冬のサラダに使えるだろう。庭のミニチュア荒野も好きだし、採取・採食ごっこも好き。

ぼくは、現場で拾った450gと350gと300gの花梨をサントリーVSOとハチミツで、6か月先の楽しみ、4リトルをしこんだんですが。
ウチはお酒をなかなか消費しないので(私は外では飲むんですが、夫が下戸なので家では飲まない)、煮込んで果汁はジュレに・果肉はペーストにしようかなと思ってます。
どれくらいお酒を消費しないかというと、2018年にブランデーに漬け込んだカリン酒が、まだボトルに半分以上残っている……!酢に漬けるサワーの方は、すぐに飲まれて無くなっちゃうんですが。
(この時のです→https://bait4crawl.exblog.jp/27673663/)
で、Cakeaterさんのコメントで思い出して、今、ちょっと飲んでみました。
6年物のカリン酒はまろやかな梅酒みたいで美味しいです。これは家で一人でちびちび飲んでも良いかもしれない(下戸の夫の冷視線を受けつつ)。
一方、漬け込んだカリンの実は、梅酒の梅みたいには食べやすくない感じですね。しっかり漬け込まれた石細胞の食感がかなり風変わりで、好き・嫌い分かれそうな……美味しくないという人の方が多そうな……でも、私は意外と好きかも。
