カンアオイ、シラネアオイ(寒葵、白根葵)/『ノートル=ダム・ド・パリ』(ユゴー)
2024年 06月 04日

このあいだ山を散策してたら、カンアオイ(寒葵)が咲いてた。
ジャコウアゲハの食草であるウマノスズクサ科の仲間だから、全体の雰囲気はなんとなく似ている。とはいえ、とても地味な花すぎて、開花に気づくのは難しいかもしれない。刺繍のような葉脈の走るハート型の葉の方が目立つから、葉を目印に探す感じかな。


カンアオイの仲間って、山野草のお店や植物園なんかでもよく見かけて、よくわからないがファンの多い植物という印象。「こんな地味な花が持て囃されるとは、山野草、奥深いな……」という妙な感想しかなかった。
【国立科学博物館】
日本の植物多様性を代表するカンアオイ類ほぼ全種の進化の道筋を解明
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000047048.html
日本列島には約7,000種の維管束植物が自生していますが、およそ3分の1は日本以外では見ることのできない「日本固有種」です。この多様性、固有性の高い日本列島の植物相にあって、特に多様性が際立っている植物の一群がカンアオイ類(狭義:ウマノスズクサ科カンアオイ属カンアオイ節)で、日本に分布する全種のうち1種を除く49種が日本固有です。
一方でこれらの植物は国外においては台湾に10種、中国に2種が知られているのみであることから、日本列島がその多様化の舞台となっていると考えられます。
また、カンアオイ類は種ごとにそれぞれ著しく異なる花の色、形、香りを有していることも特筆に値します。

真っ赤なドレスの映画版エスメラルダも活き活きしてて可愛かった。

茄子のヘタみたいな花ですね。
茎も紫色でゴシックというか。。。
不思議に美しい姿に見入りました。
わたしたち、どうして花が好きかっていうと、月並みですけど、やはりその色、薫り、美しさではないでしょうか。
哀しい時も喜びの時にも、酒屋は繁盛するそうですが、花もまたどちらの場合にも慰められ、また祝福してくれるものです。
子孫(果実)を残すとき、生きるものは一生のうちに一番美しい姿になるという華とそのはかなさの虜になるのではないでしょうか。
果実を生さない生き物の、老いる姿もまた風情があると思いますが。
野にひっそりと咲く小さな花もまた可憐ですね。
花の香りや佇まい、ほんとにウットリしちゃいますよね。
割と私たち皆がそうみたいだから、これって生物的な本能なのかな、それとも社会的な学習なのかな、なんて考えてしまいました。
そしてもめんさんのコメントを見て、花の後ろに詩情や風情、喩えを感じるのは人間らしい経験や学習からかもしれないなーと思いました。
その一方で、なるほど、花が咲き乱れる場所って子孫(果実)が得られる可能性が高い場所ってことでもあるのか!と気付かされ、生物全般にとっても、豊穣とか平安みたいな、桃源郷的な好ましさが本能的に感じられるのかもなーとも思ったりしました。
カンアオイは不思議な姿ですよね……
蘭の中には根を鑑賞するものもあったりするし、趣味の道ってハマればハマるほど、マニアックな細部や網羅的な蒐集に価値が出てくるところがあるのかもしれないですね。自分にもそういうところがあるんですが。
