
この時期、山歩きしているとクルンと先が巻いたシダの芽出しをよく見る。
「おー、美味しそうだな」と思うときもあれば、まったく食指が動かないときもあるのが不思議だ。美味しそうなのがワラビとかゼンマイとか呼ばれるヤツってことなのかな……と考えて、ふと思ったが、ワラビ/ゼンマイ/コゴミの違いって、何だっけ?

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ワラビ(蕨)
一番身近で馴染みがあるのはワラビかな。割とどんな場所にも生えており、子供の頃に遊び場だった神社の林にも生えていた気がする。山菜そばによく入っていたりナムルになってたりで食卓上でも一番よく見かける。
ワラビは、シダの仲間のコバノイシカグマ科。たぶん「小葉の石カグマ」かな……カグマは羊歯の古名だから、石のあるようなところに生える小さな葉のシダって意味だと思う。先端が枝分かれしているのが一番の特徴で、分かれた細い枝の先々にこちゃこちゃと小さな葉が丸まってる。
葉が広がるとふんわりとして、羽みたいな葉の一枚一枚がさらに羽みたいな形に分かれ、さらにそれが羽の形をしている三回羽状複葉だ。フラクタル×3って感じでとても繊細。ほっそりした茎はツルツル・ピカピカして柔らかく、そのままでもプリっと美味しく食べられそうな雰囲気だけど、アクがあるので
一晩かけてアク抜きして食べる。

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ゼンマイ(薇)
一方、毛がモジャモジャ生えているのが特徴なのがゼンマイのようだ。シダ類のゼンマイ科の仲間。湿った沢っぽいところによく生えている。
茎はワラビと違って枝分かれはせず、一本ずつスッとのびた茎の先端にコロンとした渦巻きがついている感じ。葉も一枚一枚がけっこう幅広で、フラクタル×2、つまり2回羽状複葉でゼンマイより大味な佇まいに見える。ワラビ同様、アクが強いので食べるときにはよくアク抜きすることが必要。


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コゴミ(草蘇鉄)
そして、茎が枝分かれしない形はゼンマイに似ているが、毛が生えてないのがコゴミ。シダ類のコウヤワラビ科クサソテツ属。樹木のソテツとは仲間ではないが見た目が似ているから草ソテツということらしい。
コゴミはアクがほとんどない上に、茎も太くて食べ応えがあって
とっても美味しい。末っ子の好物でもある。庭に根付いて欲しいと思って胞子を撒いたりしているが、いまだ庭での収穫はできず。

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