初物食い(白木蓮)
2024年 03月 04日

まだ完全には開き切っていない花びらを傷つけないようゆっくり外側に押し広げて洗い、水にしばらくつけてアク抜きしておく。このまま干せば鼻炎に効能のある花茶となるが、乾燥して飲めるなら生で飲んでも悪いことは無いんじゃない?李子柒もそのまま天ぷらにして食べてたし。初物喰いしよう。

で、お湯を沸かして、台所の隅で結晶化していた蜂蜜を一片くらい入れて、綺麗に洗った花を投入してみる。白かった花がだんだんと赤褐色になり、お湯も淡い金色に色付いていく。

それでお花見しながらお昼ご飯にした。
あっ、このお茶、甘くて良い匂い……!というので、樹上を指さして白木蓮だよと教える。まあ、甘いのは蜂蜜の力が大きいけどな。花のおかげか蜂蜜のおかげか判然としないが、ほの甘くスパイシーな淡い風味があって美味しい。初物のまじないパワーで、夫の鼻炎にも効くといいな。


いまの時期日本で花咲く木々はここには全くと言っていいほどなくて、木蓮もそのひとつです。
花にはどんな薫りがするのかも記憶になくて、木蓮の花のノートのある香水を嗅いでは、こういうのだったかな、と探ります。
わたしにとっては木蓮はいかにも日本らしい花だと思っていましたが、いつか初春にスイスを訪れたとき、桃色の木蓮が満開で、ああ、ヨーロッパにも似合う花なんだ、と思った自分が滑稽でもありました。
macchiさんのお庭を嗅いでみたいです。
季節によって薫りが変化するのでしょうね。
映画”ラストエンペラー”で、妃が白いカトレアの花をむしりながら涙を流しながら食べるシーンがありました。ベルベットのような花弁が美しくて、食べて毒にならないかしらと心配しました。
白い花に気づくと ああ春になるなとじわじわとうれしくなります。
お茶にできるのですね。
干さずにそのまま・・・
春が体にしみこむようで、このお花見はとてもぜいたくなものですね。
macchiさんのお庭の春、楽しみです。
うちの庭は特に3月が良い香りかもしれません。
沈丁花やヒヤシンスや梅なんかのはっきりとした色々な芳香を、大量の白木蓮の淡い香りがラップアップする感じで……とか言いつつ、モクレンの香りは、私もまだ覚えていないかも。
沈丁花、金木犀、ヒヤシンス、カラタネオガタマ、桜、梅、ジャスミン、クチナシなんかは、嗅ぐとすぐに「アレだ!」ってなるんですが、モクレンって、そういう独自の芳香とはちょっと違って、「とても大量の花だから良い匂い」っていう感じのような気もします。
miyabiflowerさん、
モクレンの花って瑞々しくていかにも美味しそうですが、そのままムシャムシャ食べると、甘い香りはあるけどピリッと苦い感じでした。それが、お茶にすると淡い甘みとスパイシーさがちょうど良い感じです。
でも生花だと薄味すぎるから、乾燥させてからの方が良いのかな。乾燥させた花蕾は、辛夷(シンイ)っていう漢方で、鼻炎にも効くようです。
ほんと、春が体にしみこむような感じがします!これからの季節、楽しみですね。