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休日散歩:狐と龍神(東伏見稲荷、田無神社)/『火の鳥・鳳凰編』『ナムジ・大国主』

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以前から御朱印帳ラリーをチマチマとやっている夫を散歩に誘い出すにあたり、どうせだったら色んな神様を見て回ろう……とサイクリング先に良さそうな神社仏閣を探してて知ったが、社の多さで言えば八幡神社がダントツ一位で二位の二倍近くあるようだ。さすが武家の神、全国制覇したんだなあ。

そして2位が伊勢信仰、3位からは出典により多少変わるけど稲荷・熊野・天神・諏訪あたりが多いっぽい。じゃあ、この間は井草八幡(八幡信仰)、阿佐ヶ谷神明(伊勢信仰)と参拝したから、次はお稲荷さん辺りかな。

で、Googleマップで東伏見稲荷を見て「そうそう、お稲荷さんといえば伏見稲荷だよなー、我が心の友、阿佐田哲也大神も祀られてるし!」と思いそうになったが伏見稲荷大社って京都だよな?西都の伏見稲荷、東都の東伏見稲荷なのか?
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それで参拝に行ったら、これぞ稲荷!って感じに数多の鳥居が乱立していて境内が何だか赤かった。ふふ。テンション上がる。
中心の立派な拝殿に祀られているのは、ウカノミタマ・サタヒコ・オオミヤノメ−−食物の神・道開きの神・平安の神のトリオで、現世の願いを叶えてくれる稲荷信仰にぴったりだ。サタヒコは佐田彦・猿田彦と書いて、手塚治虫の漫画によく出てくる受難のパイオニアのキャラクターのモデルだよね。大きな鼻の馴染みの顔を思い浮かべて、拍手を二回。


猿田彦系キャラが一番メインを張ってるのは『火の鳥/鳳凰編』かな。
善だった仏師・茜丸が現世に囚われ醜いことに手を染めて、悪人我王が悟りを得る……悪人正機って何でだよう!っていう茜丸の苦悩もよく分かって、暑苦しいけど劇的な章だった。


拝殿の後ろの森には、お塚と呼ばれる面白い小さな社が沢山あった。ふーん、こんなに大勢、何の神様たちだろ?それぞれ妙にニッチな御利益が掲げられてるし、これってどういうことだ?そんな神さまっているの?って不思議に思ったら「お塚」というのは稲荷信仰をする人たちがプライベートな名前をつけて奉納できる社らしい。なるほど、だから阿佐田哲也大神なんてのもある訳か。
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楽器上達しますように……ってお参りしといたお塚さま。


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それからすぐ近場にもう一つ神社があったのでそちらも行ってみた。
龍を前面に押し出しているドラゴン神社、田無神社。
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境内各所に黒龍・白龍・赤龍・青龍が鎮座しており、本殿も龍の彫り物が綺麗で、御朱印にも龍の印。
目の前には大きなお蕎麦屋さん、境内にはベンチが点在し、キッチンカータイプのカフェ、そして大横綱・大鵬が奉納した大きな土俵なんかもある。ちょっと公園みたいで、のーんびりするのに良さそうな境内だ。
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龍神ってどういう背景なんだろうな……と興味を持って確認したら、主祭神は級津彦命(しなつひこ)・級戸辺命(しなとべ)・大国主命だった。私が名前と物語を知っているのは大国主命だけだったが、本殿に金龍として祀られているシナツヒコ・シナトベは元寇の際に神風を吹せた風を司る神様とのこと。田無神社は、もともとは尉殿権現神社として水神も祀っていたようで、水神・風神ってことで龍の姿なのかな。

しかし田無神社もそうだったが、どの神社に行っても何故か境内の端っこにお稲荷さんって居るし、一つの神社にも割と複数の神様が祀られていて、神さまの事情も単純ではないようだ。明治末期に大々的に行われた神社合祀とかの事情もあってこのように入り組んだらしい。子供の頃に住んでた辺りにもかなり異形の御神体の社とかあったけど、たぶん本来はユニークな地元の神さまだったのが、合祀で名前を失ってメジャーな神さまに吸収されちゃったりとかもあったんだろうな。

日向ぼっこしながら美味しく境内のコーヒー飲んで、近場でランチして帰った。心地良い秋晴れ。
子どもたちと賑やかに笑いながら過ごした週末とはちょっと違うけど、こういうのもジワっと楽しい……と言えるのか?うーん、まだちょっと分からないな。まあ、その辺は段々と。
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『ナムジ − 大国主』(安彦良和)

大国主の生涯を追う物語。全4巻でサックリ読める。

私のもともとの大国主のイメージは因幡の白兎の昔話がベースだから、漫画にするなら藤子・F・不二雄の絵柄で、オオクニヌシ(おっとりキテレツ系)・スクナビコナ(ドラえもん系)・白兎(出来杉くん系)のホンワカ寓話ストーリーって感じだけどなー。安彦良和の大国主は、内面の葛藤に満ち満ちたアムロ系だ。

覚えにくい神話中の人名(神名?)やイベントが漫画で絵を伴ってズラリと読めるので、名前や地名、それぞれの関係性がざっくり記憶に残り易くて面白かった。神社の由来に出てくる名前も「ああ、あの人(神?)か」って思い出したり。





Commented by ymomen at 2023-11-04 01:16
自転車での神社巡り、おもしろく拝読しています。
わたしも参加させていただきたい。
たくさんありますねえ。
神さまもたくさんおられる。
日本列島には大勢の神さまがあちこちに点在しておられる。
だから日本人は宗教に対して総じて、おおらか、無頓着、外部の大きな宗教にも同様なのかと思います。
信仰を語るのに、どこかのんびりしていて、熱を帯びて語るということがない。
世人も仏になり、神になることもあるというのは、お参りするところや理由がどんどん増えていくばかりってことですね 笑。
”火の鳥”大判のぼろぼろになったの、持っています。
最後にいつ読んだのかも覚えていません。
また読みたいと思います。
Commented by ymomen at 2023-11-04 01:20
追記

あまり知られていないはずの社でも、彫り物や造りが見事です。
この春に帰省したとき、どこも外国人観光客で混雑していて(わたしたちもそうでしたが)、娘はひっそりちいさな神社に行きたいと言っていました。こういうところに行きたかったです。
Commented by macchi73 at 2023-11-05 21:59
もめんさん、
ひっそり小さいものの方が、旅情があったりもしますよね。私も外国では小さな教会やお寺にお邪魔したりするの好きです。
あとは自転車で人混みに行くのは大変だから、どうしてもサイクリングでは郊外の方を目指してしまう……。

ホント、意識してみると日本はそこら中に神様がいっぱいですね。
神様マニアの中では一番強力な神さまって誰だ?なんて議論もあるようです。ある程度の序列とかはあっても完璧な答えは無さそうで、そこは一神教と違いそう。
そういえばよく私も「一番強い動物は何だ?」とか下らない脳内シミュレーションしちゃったりするんですが、最後は「ま、場面によるか」って結論になっちゃって、でもよく考えるとそれが自然って感じしますよね。この宇宙に一個しかないものって、あるのかなあ。
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by macchi73 | 2023-11-03 22:35 | 【その他】日記 | Comments(3)

庭ブログのはずだった。なのに昆虫の記事がダントツで多い。虫 & 植物 & 子供の記録。日常読む本はほとんどブログのアフィリエイトポイントで買わせてもらってます。感謝。


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