ヤマミズ(山水):赤い茎、葉脈の目立つ鋸葉、秋に金平糖のような小花の塊を点々と咲かせる野草
2023年 10月 10日

久しぶりに山歩きしたら、空気が冷んやりしてて秋の花盛りだった。
一面のグラス類がほっそりした葉やふわふわの穂を揺らす藪の中に、紫色のノコンギク、桃色のミゾソバ、黄色のアキノキリンソウやセンダングサが咲き乱れていて、凄く綺麗だ。
ふんふん、もうだいたい目に止まる草花は知ってるな……なんて散策してたら、足元にとても小さい花がびっしり咲いているのが目に止まった。ぐぐ。この草は知らない。
しかも最近は知らない草でも科や属は何となくアタリがつけられることが多い気になってたけど、今回は全く思い浮かばず。帰宅してから、ボロボロの『日本の野草』を本棚の奥から引っ張り出してページを頭からパラパラめくっていくことになった。うーん、図鑑の写真の中だと、イラクサ科カテンソウ(花点草)に佇まいが似てるかなあ。カテンソウは春の草だけど、分岐する葉脈が目立つこの葉の質感は確かにイラクサの仲間っぽいかも。
で、後はウェブでイラクサ科の仲間を辿って調べて、イラクサ科ミズ属のヤマミズだと知った。
ウェブの方が情報量が膨大で、手持ちの図鑑に載ってない種でも見つかりやすいけど、最初にアタリをつけるときは紙の本の方が何となく周辺情報からジワジワ近づいていく感覚が楽しかったりする。次回また分からないものが出てきたとき「あれ、前になんか図鑑の右下辺りで見たかな……?」とか変な役立ち方をするときもあるし。

イラクサ科ミズ属ヤマミズ。
ミズ属って、漢字で書くと「水」。端的な名前だ。
ここまで周辺情報も一緒に調べたら、今後はミズ属の植物も、見かけたらピンと来るようになったことだろう。
山の渓流沿いや水の滴るような湿った場所に生える草で、茎の質感は水っぽいフキみたい、花は雄雌混じった塊で咲き、今の時期は黒い種ができてるのがポツポツ見えてた。ミズ、アオミズ、ヤマミズなんかが、身近でよく見かける種のようだ。
そう知らないもの調べる時、あれに似てるな、だとしたら何科のもので、、というふうにしていくと、だいたい辿り着けますね。
ということは、この植物が何の仲間かなということを見分ける目というのが重要ってことだよね。
イラクサ科というのは当地ではあまり馴染みがなく、この草も見たことないです。
ですね、ですね!
もっと若かったころの方が、園芸種の細々したカタカナ名とか長ーいバラの品種名もすぐ言えて「花に詳しいねー」って言われることは多かったんですが。最近は知ってるはずの草花でも「えーと、えーと、あれだよね、知ってんだ……」って、名前が出てこないのが残念な状態になりました。どんどん忘れてく。
でも、「きっとあの仲間だな」とか「図鑑のあの辺を調べればヒントがあるだろうな」「こういうライフサイクルの種だな」っていうのは、今の方が得意かもしれません。記憶は衰えたけど、アタリをつける感覚は蓄積されたというか。衰えた記憶力を補うための、年と共に溜まる知識ってコレ系なのかも……って感じてます。
イラクサは痛い草というイメージが強いですが、意外と色んな場所で食べられてますね。
ミズを食べるのは、東北地方が多いようです。
