刺し子『麻の葉』、一筆描きの楽しみ
2023年 04月 30日
昨日と打って変わって暗い雨の日曜日。朝の庭パトロールをしたら、黒っぽいくらいの深紅のドクトール・ジャマンがたくさん雨に濡れて香ってた。ジャマン先生もダマスク系の強香の薔薇だから、シロップにするとすごく良いんだよね。ちょっと摘んどく。今日は何しようかな……。
そういえば先日、夜にデザイン集を見ながら一目刺しを楽しんでいたら「俺が好きな模様は麻の葉」と夫がコメントしてきたんだった。へえ、私は紋様だったら青海波が好きだよ。でも、私がいま好んでやっているのは一目刺しで、紋様刺しではないんだ……傍から見たら同じ刺繍じゃんって思うだろうけど。
私が一目刺しで好きなところは、布一面に施された縦・横・斜めのステッチがパズルのように組み合わさって、最終段階でいきなりブワーッと模様を浮き出させる幾何学パズルのような面白さがあるところ。すごく楽しい。一方、紋様をチクチクなぞって縫うだけの紋様刺子ではそういう面白さは無い気がするんだけど、どうなんだろう?目下、刺し子用の糸はたくさんストックがあるから、一回試してみても良いか。
で、雨の音を聞きながらお茶を飲みつつ、チクチク麻の葉模様のランチョンマットを作った。一目刺しと違って布一面をステッチで埋める訳ではないし、ステッチ幅も不揃いでも別に問題ないのでザクザク粗めに縫って、すぐに出来上がった。
並縫いで柄を縫っていくだけなので、一目刺しと違って表裏の違いはそれほどない。ステッチ幅を揃えることを今回は意識しないでチャチャっと刺しちゃったけど、ちゃんとやったらもっと綺麗だったろう。
完成したランチョンマットは、夫にあげる。
一人分作ってしまったからには、他の家族用に少なくともあと2枚は作らないといけないだろうな。何の柄にしようか。