
(↑ヒュウガミズキ)
早春って黄色の花が多いけど、お日様の下で暖かそうに輝く花と、雨や曇天に浮き上がってみえる花がある。
レンギョウやタンポポみたいな元気な山吹色はお日様の下で見ると鮮やかで、一方、ヒュウガミズキみたいな青白い黄色は仄暗い空の下でよく光る。
どんよりした日、遠くに光る黄色の花を見つけて、あ、ヒュウガミズキかな?トサミズキかな?あの蛍光色っぽい黄色って面白いよなーと思って近づいたら……ん?なんか違うな。花がころころ丸くって、房上に吊り下がってる。
色味がヒュウガミズキっぽく冷たい黄色で、花房がトサミズキみたいに長いから、遠目でみたときにはそれらマンサク科の仲間と間違えた。でも、これはキブシ科のキブシ(木五倍子)という花のようだ。

(↑キブシ)
隣にあったのはアカバナキブシ(紅花木五倍子)。こっちの方がキブシの特徴的な花のつき方が分かりやすいかも。コロコロした花の房が長ーく垂れてる。

(↑アカバナキブシ)
しかし「木五倍子」って書いてキブシって読ませるなんて、どういうことだ?と思うだろう。
でも私はこれには心当たりがあるんだよね、名前を見たとたん、閃いた。蘇る遠い記憶……以前、「五倍子」というものを見た気がする。変な名前だったから覚えてるんだ。確かキブシの花に似た房状の果実で、面白いことに、舐めたら塩っぱかった。きっと、あのしょっぱい果実と形が似ていることからの名前じゃないか!?そうに違いない!
……と、得意な気持ちになって前の記録を確認したら、ブドウ型でしょっぱかったのは単にヌルデの果実で、「五倍子」ではなかった。「五倍子」というのはヌルデの虫瘤のことだった。あれー、でも虫瘤はキブシに全然似てないな。じゃあ「木五倍子(キブシ)」と「五倍子(フシ)」って関係ないのか?こんなに変な綴りなのに、偶然の一致ってことあるか?
……と、不満な気持ちになって調べたら、やっぱり木五倍子と五倍子の間には関係があるようだった。
まずはヌルデの虫瘤である「五倍子(フシ)」は、ヌルデにアブラムシがつくとその部分がぷっくり膨れて5倍の大きさになることから。で、その虫瘤にはタンニンが含まれるので古来から黒の染料として利用されてきた。で、「木五倍子(キブシ)」の名前の由来というのは、果実にタンニンを含むので「五倍子(フシ)」の代用品とされたからだという。
ふーん。果実の形状は関係なかったか。
でももしかして、果実の形が似てることの連想も働いて、昔の人も「なんか代用になる気がするな?」って閃いて、試してみたら本当にそうだったとかじゃないの?なんてね、違うか。こじつけちゃった。でも今度は忘れないだろ(と言い切れない最近の記憶力……)。
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