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アカメガシワ……と思ったらイイギリか……と思ったらアオギリだった(青桐、梧)

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「あれー?あそこに生えてるのも幼木のくせに葉がメチャでかいな!特大アカメ or イイギリか?」と散歩中に引き寄せられたら、ちょっと違った。細い枝に似合わぬ巨大な葉がフワフワつく雰囲気は似てるが、枝や葉柄に赤みが無いからアカメガシワやイイギリとは混同しにくいか。

これは幹が緑だから多分アオギリか?
葉は今は浅く3裂しているだけだが、育つにつれてよく見るアオギリらしい深い切れ込みになるんだと思う、多分。イイギリと同じく葉が巨大だから「キリ」呼ばわりされてるタイプで、別に桐の仲間ではない。イイギリはヤナギ科だったが、こちらはアオイ科だ。

アカメガシワ、イイギリ、アオギリ、それからキリのように、近縁ではないくせにみんな姿が似ているのは、このスタイルに何かのメリットがあるからだろう。どの木も空き地などにいち早く生えてくるパイオニア植物で凄く生長スピードが速いという特徴があるので、幼木のうちから巨大な葉をつけることでライバルに先んじて日光を独占し、ぐんぐん伸びることを可能にしているんだと思われる。

ぐんぐん伸びるだけにどれも木材としては軽く柔らかく、家具や下駄などに利用されるというのも共通している。逆に、木質が密で硬く重いタイプの木材は、シタンやコクタン、カヤ、ツゲなど、葉が細かくて生長が遅いタイプが多い気がする。

ちなみに今回アオギリを調べていたら、10年くらい前に娘とサイクリングしてて「これ何だろうね?」と話していたものが、アオギリの種子だと知った。あっ、これ、見たことある!と蘇る記憶。アオギリの種子って、先日見たオオモクゲンジに似たスタイルだったのかー。
当時、上を見上げたらちょうど似た形の葉を持つトチノキが大きく茂ってたんで、トチノキの若い葉っぱに虫コブがついちゃって落葉したのかなあ?くらいに思っていたのだった。全然、質感は違うのにね。庭でよく見かけるバラハタマバチの虫コブに似てたから、早とちりしちゃったな。


(↓アオギリの種子、夏の様子)
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(↓似てるか?そうでもないか?バラハタマバチの虫えい)
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by macchi73 | 2021-11-12 06:00 | 【自然】雑草、野草 | Comments(0)

庭ブログのはずだった。なのに昆虫の記事がダントツで多い。虫 & 植物 & 子供の記録。日常読む本はほとんどブログのアフィリエイトポイントで買わせてもらってます。感謝。


by macchi73