ハナビラニカワタケ(花弁膠茸)
2021年 09月 06日
木の上にプルップルの綺麗なキノコ発見。モーヴピンクっていうのかな、彩度の低いピンクが緑の森の中で目を引く。これはシロキクラゲ科のハナビラニカワタケ。シロキクラゲとキクラゲは別の科ではあるが、キクラゲと似たような感じで食用にできる。
シロキクラゲはかつて古代中国では銀耳と呼ばれ、女性の美肌のための高価な薬膳食材だったらしい。この透明感のある佇まい、確かに女性のためのキノコといった感じ。そう言や、漫画『沈夫人の料理人』でも、銀耳を所望する女主人に代用品としてキクラゲを出して、シロキクラゲとキクラゲは似て非なる!となじられる場面があったっけ。
綺麗に洗ってちょっと塩水につけておいたら、サッと湯がいてそのまま食べられる。クセが全然ないので、野菜なんかとサラダにしたり酢の物にしたりすることが多いらしい。では、さっそく試してみよう。
初めて食べるので、味がよく分かるように出汁酢醤油でさっぱり仕上げてみたところ、トコロテンみたい!と家族にも好評だった。ほぼ無味無臭でタレの味を全く邪魔しない、食感を楽しむキノコって感じ。中華料理でおなじみのキクラゲ的なコリコリした感じはなくて、もっと口当たり柔らかな、ツルツル、プルプルしたゼリーっぽい食感だった。