前の庭から持ってきた彼岸花が、新しい庭でもあちこちで咲き始めている。もう季節は夏秋のラインを越えて秋側に入ったっぽいな。庭で拾う栗も日に日に大きく、散歩で見かけるキノコもどんどん増えてきていて、この後に続く食欲の秋の気配を感じる……。
で、亀池のことなんだけど(唐突)。自動ろ過装置を導入し、水草やメダカなど愉快な仲間たちと同居暮らしを企てから丸一ヶ月たった今、結果を記録しておかねばなるまい……。
なんて、冒頭からズバッと亀池写真にしなかったのは、予想通りは行かなかったところがあったから。良いニュース、悪いニュース、予想外のニュース、3つあるんだけど、どうしよう。
(1)亀池の水草 & メダカやっぱ、まずは悪いニュースからかな。
夢見ていたように行かなかったのは、水草。計画は、机上の空論だったと認めざるを得ない。完敗。
あっという間に亀に食べ尽くされた。もう、凄い勢いでムシャムシャいくね。この1ヶ月、毎日餌を多めに与えていたのに、水草を入れるとすぐに食べ尽くす姿勢。途中でホテイアオイを4つ足してみたんだけど、「うわ、今日のご飯は草か、ご馳走ナイス!」くらいの顔で、投入した瞬間に食べ尽くされた。そしてアクアショップから購入した20匹のメダカも、1週間で半分、2週間でほぼ全匹食べられてしまったと思う。ごめんな。
ううう。この殺伐とした水槽写真、載せたくないぜ……。美しい水草に覆われた水面を夢見ていたのになあ。丸裸。
(2)自動ろ過装置良いニュースもある。
太陽光発電による自動ろ過装置は好調。お掃除省力化効果は抜群!!
一ヶ月間、これまでより大量の餌を与えているにも関わらず、全く水替えも掃除もしなくても水は透明なままだ。匂いもないし、ボウフラもいない。毎日でも水替えが必要だったことを考えると天国のように楽チン!
ろ過装置を開けてみると一番上の物理濾過槽が多少汚れてはいるが、マットを洗って下に溜まったゴミを水槽掃除用の大きなスポイトで吸えば、分解掃除も不要な程度の汚れだった。この感じだと、ろ過装置は年に数回の掃除で済むんじゃないかな。凄い省力化で満足だ。
庭木からの落葉等が水槽の底に溜まるのは避けられないから、今後は、お掃除網で落葉すくい程度をたまにやればOKそう。
ただし、スタート直後は充電池が溜まっていて天気が悪くても動いていたのが、ずっと継続運転させるようになってからは、夜や悪天候時は電池切れで止まるようになってしまった。でもまあ、それは妥当な動きっていうか、特に問題ないかな。水質に影響ある訳じゃないし。
(3)同居の生物これは悲しいニュースと嬉しいニュースの混合か。
20匹投入した大きなメダカたちは、半月くらいでほぼ全滅した……と思う。が、なぜか今、池ではその倍以上の数の大小のメダカがスイスイ泳いでいる。
初代メダカが生命の危機の中で産卵したのか、水草に卵がついていたのかは不明。ある時、小さい針子がいっぱいいるなと思ったら、そのまますくすく大きくなり、今では普通の大きさくらいになってきている。このまま同居が続くのか、やはりある時点で食べ尽くされてしまうのかはまだ分からない。予想外のことに、経過観察中。
川でとってきたドジョウは、嬉しいことにまだ元気。基本、水槽の隅とか入り組んだ辺りをつついているから襲われにくいのかも。餌が豊富なんだろうか、体がどんどん大きくなってきていて、ちょっとびっくり。
同じく川でとってきたエビも、けっこうな数がスイスイ泳いでいる。しかも微妙に増えているから、水槽内では繁殖と捕食の両方が起こっているのかな?って気はする。
* * * * * *
ということで、この1ヶ月、カメだけでなく同居の生物にも回るよう、毎朝の出勤前に餌を多めに与える生活をしていたが、それでも水が全然汚れないのは一番の収穫だったな。生物も、カメに食べられない訳じゃないけど、現時点ではスタート時より増えているくらいなので、まあ良しとするか(食べられた個体にとっては、良くないだろうが)。
でも、魚たちが隠れたり産卵したりのために、やっぱり水草は欲しいところだよなあ。
で、「水面に浮くタイプじゃなくて、水上に伸びるタイプなら行けるのでは!?」と思いついて、メダカと相性が良いと言われるパピルスとオモダカを入れてみた。これでどうだ!?
(お、新しいオヤツか?と近づいてくるアオ………。でも水上だったら、さすがに食べられないだろ?)
(なんて、そんなことは全くないのであった。
首を伸ばして根元から綺麗に噛み切り、ポッキーのようにシャクシャク食べて満足げな顔。くそう!)
結論。亀池に水草は難しい。
それと、よく分からない効果がもう一つあった。
引越し前には裏庭でひっそり暮らしてたのが、家族の通り道であるこの場所に池を作ってから、急にカメの人懐こさが倍増してんだよな。門に向かう姿を見つけるとかなりのスピードでいそいそと寄ってきて、一緒に後を付いてくるようになったのであった。たぶん、通りがかるたびにそうやってアピールすると、餌やオヤツが何度も貰えたりするからだろうけど。活発になったカメを見るのも楽し。
●池の脇を通って門へ向かう人間を見ると、慌てて水から上がってきて、人の歩みに並走する。ストーカー風。
●つい、オヤツのエビやニボシ、追加のご飯をあげちゃうと、ニヤリ!として池に戻っていくという……味しめちゃってんなー。