早春の黄色の花木いろいろ--蝋梅、山茱萸、満作、三椏、日向水木、土佐水木、柊南天、バナナの花
2021年 03月 13日

サイクリングしてると、この時期、黄色の花木が目立つ。
梅や桜の淡い紅と比べると、なんとなく垢抜けない感のある黄色の花だけど、これはこれで鄙びた春の景色って感じで長閑で良いかも。


それでよく見ると、黄色い花木にも色々な種類があるのだった。
この時期になぜか黄色の花が多いのは、寒い時期から活動するタイプの虫たちをターゲットにしてるのかな。思いつくのは、ヒラタアブとかだけど。
ロウバイ(蝋梅)は、早春の花ってよりは冬の花なので、もうほぼ花の終わり。
その名の通り、蝋のように透明感のある花弁と芳香が特徴だけど、この時期になると花弁は色褪せてしょんぼり萎れた感じ。それでも花に鼻を寄せたら、甘い香りがまだ仄かに漂っていた。

サンシュユ(山茱萸)は、この時期、一番の花盛りであちこちで見かける。
うちの庭では環境が合わなかったのか大きくならず、小花が貧相な感じだなと思っていたのに、伸び伸びと枝が張った大きな木を見ると、辺りが黄色に煙ってるみたいで……良い。これが本領だったか。秋には赤いサクランボみたいな食べられる果実(コーネリアン・チェリー)をつけるんだよな。

マンサク(満作)は、遠目にはサンシュユにもちょっと似てるけど、近くと「あれ?違うか」って感じになる。サンシュユが重力に逆らって地上から浮き上がるように咲くのに対し、マンサクは空から地面に向かって俯き枝垂れるように咲く。

花の軽さと重さといえば、すぐにこの本が思い浮かぶ。地上を厭い、視線は俯きながらも、ほっそりとしなやかな体躯で軽く軽く天へと浮き上がるような美貌の姉アニェスと、愛に貪欲で、乳房もお尻もたわわに重く重く地上に引っ張られているのに視線は常にここより上を目指す妹ローラの対比の物語……だったような気がする。ずいぶん昔の記憶でうろ覚えだけど。というのは、ミラン・クンデラの本って、この軽さと重さの対比構造の物語が多いから、なんとなく全部ごっちゃになっちゃうんだよな。そこでいつも対比されるのは、軽さの美しさ・孤独さ・空虚さ・身勝手さと、重さの醜さ・鬱陶しさ・力強さ・身勝手さ……なんてね、つい「身勝手さ」をどっちにも入れちゃったよ。対比じゃないじゃん。でもそんな感じ。軽いも重いも愛の場における身勝手さは同じだ、じゃあ君はどっちを取る?みたいな。

ヒュウガミズキ(日向水木)の花は、黄色なんだけど色味が独特。
他の花の山吹色っぽい黄色と違って、緑がかった蛍光色みたいな珍しい黄色が目に沁みて、花はとても小ぶりなのに暗がりでも目立つ。っていうか、ほんのり光るようなその花色は、暗がりに映える。


トサミズキ(土佐水木)は、ヒュウガミズキに似てるけど、花房がもっと長い。花が大きいから、ヒュウガよりも華やかな感じ。


それから最後に、レンギョウ(連翹)だっけな。

