ベンケイヤマガラ(弁慶山雀)、岡本太郎三昧
2020年 12月 28日
早朝の薄グレーの空気は爽快!
地面の草が凍っていて光り、歩くとサクサク言う。そして、ほんとに鳥たちが活発で驚いた!いろんな鳥が、群れで・単独で、水中・樹上・地面で、何か食べたり囀ったり水浴びしたりしている。気になる場面を見かけたら、いくらでも腰を据えて長時間見てられるのが、一人散策の良いところ。一人過ぎて、薮や林に入って行くのが、たまにちょっと怖いくらい。
今日の一番の収穫はこの鳥、ベンケイヤマガラ。
ベンケイヤマガラは、全身がオレンジ色で、頭と羽と尾だけがグレーのカラーリング。
頭部全体が灰一色な訳じゃなくて、頭頂部は色が抜けているのも、ヤマガラと似ているといえば似ている。
それから、近所に岡本太郎のお墓があるんだよなと思って、どうせだからと見に行ってみた。一昨日見た美術館が良かったから、お墓も面白いかもと期待。
で、少し探して見つけたら、思っていたより派手じゃなくて、なんだか可愛い、胸が暖かくなるようなお墓で、ちょっと笑って・感動しちゃった。
両親であるかの子・一平の墓の向かいに、頬杖をついて微笑んでいる太郎の墓。
墓碑には古くから親交のあった川端康成の文章が添えられていた。
ファミリーストーリーより、岡本太郎本人の活動の本が面白かったかな。CMとかで爆発してるとこしか知らなかったけど、岡本太郎って理知的で活動的で凄く面白い人だったんだ。感動した。
そいで、今日の運動は自転車30km + 10300歩。
早朝の探鳥は、凄く楽しかったから、またやりたいな。
今日読んだ本。上三冊は、けっこう内容が被ってる。
この三冊の中では、岡本敏子さんの『岡本太郎』が、両親から切り離して見た岡本太郎個人の素の感じが伝わってきて、良かったな。兵役中に描かれた絵とかも、なんか良かった。
一平・かの子夫妻もドラマチックだけど、まあこういう夫婦っているな……って感じも少しあり。
それより、その環境で両親を個として愛しつつ、かつ自分の活動はそれらとはまた全く別の地平で独自路線を打ち立ててる岡本太郎に感動した。戦争の頃に若者だった人って、割とこういう感じあるよな。多分、多かれ少なかれ皆んな放置され、自分の人生は自分の責任でやらないと終わりってのが、今よりもっと徹底して骨身に染みてたのかも。大人ってこういうことだよな。
『太陽の塔』は、画像も文章も多くて、読み応え充分。
美術館で観て幻想的だったCGツアーより、なんていうか、劇場チックで生々しくて祝祭っぽい雰囲気。未来をイメージした空間なんかは、そうそう、子供の頃に刷り込まれた未来ってこんな感じだった……なんて、当時(は知らないんだけど)の空気感満載で、よく知ったアルバムを見るような感覚もあり。