La Cramaillotte(西洋タンポポと日本タンポポのジュレ)
2020年 05月 17日

週末、仕事が発生するも、タンポポのジュレを作っている記事を続けて読んでムラムラと試してみたい気分が盛り上がってしまい、雨の朝、外に出た(家でもできる仕事なのに)。聞けばタンポポのジュレはクラマイヨットと呼ばれてフランスで親しまれ、蜂蜜のような・お日様のような味がするらしい。なにそれ、食べてみたいんだけど!
仕事でしか入れない場所の奥にある、放置された野原を知ってるんだ。今日はあそこに行ってみよう。で、人っ子一人いない静かな森に囲まれた雨の野原で、サーサーいう音だけを聴きながら、草で足元が濡れないようにズボンをまくり上げて裸足で沢山のタンポポを摘んだ。むはー、これって癒し効果が凄いかも。

夕方の帰路でも、季節柄、黄色い花畑を何度か見かけた。でもタンポポではなくてブタナの花畑が多いな。ブタナは見るからに茎が長ーく伸びて分岐するからタンポポとはすぐ見分けがつくが、よく見ると今日摘んだタンポポの中にも、二種類のタイプが混在しているようだった。なるほど。これがよく聞く、西洋タンポポと日本タンポポってやつね。
ガクがひらひらと反り返ってて、全体にやや赤みがかるこちらは西洋タンポポかな。

で、ガクが反り返らず、赤みがあまり感じられないこちらが、日本たんぽぽか。まあ、色味は生えてたところの日当たりや土壌の影響かもしれないが、ガクは明らかに違う形状だ。

で、これがブタナね。触った時の感触がタンポポとは全く違う。たんぽぽは中空の柔らかい茎だが、ブタナの場合、コウゾリナの仲間だから、強い繊維質が感じられるザラったした感触の硬い茎。まあ、茎が硬くないと、あんなに背が高く立ち上がってられないからな。

西洋タンポポと日本タンポポは、混在させたまま一緒にジュレにした。和洋折衷ジュレ。ブタナも西欧では普通に食用にされてるけど、今回は一応入れないでおく。タンポポの花と、もしかしたら風味が違うかもしれないからな。
作りながら「タンポポとかの春の苦い草には、糖尿病への効能があるようだよ」と話したら、娘に「でも砂糖でジャムにしたら意味なくない?」と指摘された。そのとーり!

【タンポポジュレの作り方】
参考レシピはこちら。ただし材料は0.4掛けくらいで。
◆洗ったタンポポ(150輪。片手に持てるだけのブーケをふたつ分)+柑橘類(なんでもOK, 2玉)のざく切りを水(600cc)で1時間ほど煮て、布巾で漉す。そして濾した汁に砂糖(400g)を加えてとろみが出るまで煮詰め、煮沸消毒した瓶に詰めるだけ。漉し液が沸騰したときに1ccのバターを入れると泡立ちを抑えることができると書いてあったが、効果のほどはさほど実感できず。
- 日本のレシピだと花弁だけ使っているが、さすが海外、頓着せずにガクごと煮込んでる。ということで、一応は花弁だけを大雑把に毟りつつ、ガクも随分と入ってしまったが気にしない。タンポポは全草食用可だし、どうせ濾すし。
- レシピでは、柑橘類はオレンジとレモンが使われていたが、今回は庭に自生する謎のワイルド柑橘類2玉を使った。タンポポをイメージして苦味のあるグレープフルーツや柚子でも良さそうに思う(でも皮ごと煮込むから、無農薬のね)。
- 砂糖400gは大量で怯むが、入れないと固まらないしな……ということで、冬に作ったフェイジョアジュレの残り(ペクチン代わり)をモリッと大さじ4ほど投入して、今回の砂糖は200gだけにした。
- きび砂糖を投入した瞬間「ああっ、失敗した!」と激しく後悔してしまった……。というのは、それまでタンポポらしいキュートな蜜柑色だった液が、きび砂糖を入れた瞬間、いきなりドス赤黒くなってしまったから。ううう。たぶんグラニュー糖や白砂糖(でも家にないんだよなあ)で作ったら、もっとお日様風に金色の、タンポポらしいジュレになったはず。

