
庭の草花の生長の勢いがすごい。あれもこれも、ボンボン咲いてグングン伸びて、緑の爆発みたいだ。
とくにあちこちに色んな花をつけているのは、ベリー類。地面に野いちご、藪に木いちご、樹木に絡まるように蔓性のいちご。もう結実しているものもあるけど、多くはまだまだこれからって感じ。楽しみだ。

ベリー類の殆どの株は白花なんだけど、たまに赤い花の株がある。
これって品種が違うんだっけな?それともただの個体差か。ベリー類は、何年かに一度くらい新しい品種も植えたり、あとは末っ子が華道で活けたキイチゴ類も適当に庭土に挿したりしてるので、正直、もう何の品種なのか分からなくなっている。
花の時点ではどれも同じに見えちゃってよく分からないが、たぶん果実になれば違いが分かるだろう。収穫はもう少し先かな。

晩春から初夏にかけてのこの時期って、気候も良いしこれから収穫ってものが多くて、楽しみがいっぱい。たわわな収穫のその時より、意外と収穫前の、ぐんぐん変化するのを見守ってる時が一番ワクワクしたりもすんだよな。勢いよく伸びる姿を見てるのは楽しいけど、でもあんまり変化が早いと、この素晴らしい時期がすぐ終わっちゃうっていう予感が胸に迫って、「でももう少しゆっくりでも良いんだぜ」っていつも思っちゃう。

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成長つながりで、最近観たcoming-of-ageモノで面白かった映画。
1. 『ぼくとアールと彼女のさよなら』
先日も書いたけど、すごく良かった。イーノの音楽と共に流れる映像と、それを見つめるオリヴィア・クックの表情が。 まあ、成長するのはトーマス・マン(すごい名前だ)演じる男の子の方で、クック演じる少女の、ティーンズらしい部分もあるであろう中身は、謎として残される。それがまた良し。現実では他の人の中身が分かることなんてないからな。
サリンジャーの再来とも呼ばれた原作者が自分で監督してる。孤独で、パッキリ割り切れない、何かの途上感のあるストーリーが確かにサリンジャー風だが、成長への信頼感があって後味は良し。主演3人がとても良かった。主人公の少年の所在無さ感が良い。めっちゃ可愛いエマ・ストーンは観るしかない。『少年は残酷な弓を射る』で世の母親を育児への恐怖に陥れたと思われるエズラ・ミラーは、そっちの印象が強すぎて、また何か辛いことをやらかすんじゃと警戒して観てしまったが、そういう訳ではなかった。

これはメッチャ怖い方のエズラ・ミラー、『少年は残酷な弓を射る』……全ての母親にとっての悪夢。まあ、当の子供にとっても悪い夢だろうけど。

これは全然面白くないという人も多そうな気もするけど……。なんかマックスっていちいち煩いヤツなんだよな。近くにいたら、うるせえよ、と思って仲良くはなれないと思う。でもそのイタい感じが、現実のティーンズの未熟さ、格好悪さ、いたたまれなさ(そして愛らしさ?)を呼び起こして、変な感じに記憶に残ってしまった。なんていうか、俺を見ろ、の恥ずかしさが生々しい。そして、ちょっと思ったのが……息子に似てる……かも…ううう。うまく凌いで、そのうち格好良くなってくれ。
同じ監督の『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』は、その未成熟の痛々しい感じが寓話風の物語に落とし込まれているので、観やすかったし、絵面もオシャレで観てて楽しかった。気怠いパルトロウはいつも美しいし。
多分、ウェス・アンダーソン監督のリアルなティーンズ時代はマックスの肌触りで、オシャレ・セレブになってからはテネンバウムズなんではと想像。無事に格好良くなれて、良かった。
コメント欄で教えてもらって観た映画。意地っ張りの母と娘の葛藤と、巣立ちでそれを乗り越える系。
このお母さん、子への関心も責任感も強くて、良い親だと思うけどなあ……。こういう時、生活力のない優しいお父さんの方が子供に近い立場で描かれるのは、ありがちだけど個人的にちょっと凹む。まあ両方いてくれて、バランスとれてるってことだろうけど。こんな良いご家庭でも反抗はある、というのは、なるほど子供が独立するための一つの通過点として、どんな境遇でも反抗が必要なときはあるのか、「調子に乗るなよ、わがままな甘ちゃんめ」とは思うまい、という気づきと自戒の意味では良かった。
シアーシャ・ローナンの魅力は、『ラブリーボーン』とか『つぐない』の方が活かされてたな。顔立ちがクラシックで薄幸そうだからか、あんまり現代ギャルのスタイルは似合わないかもしれない。
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