スダジイの食べ方(炒りドングリ、炊き込みご飯)
2019年 11月 25日
悩みでいっぱいの頭を抱えつつ公園を散歩してたら(←すぐクヨクヨするヤツ)、スダジイ林に迷い込んだ。季節柄、樹下には山のようにドングリが落ちてて、歩くとシャラシャラと足元が鳴る。そう言や、スダジイの実はドングリには珍しくアクが全くなくて、そのまま食べても美味しいって聞いたな。試してみるか。全くの手ぶら散歩だったので、片方の手袋を外してドングリ袋にして、手袋いっぱい分のドングリを拾い集めて帰った。
スダジイの樹皮、葉、殻の特徴はこんな感じ。殻の形がユニークなので、それで見分けるのが一番簡単。
よく見るドングリは帽子のような殻を被っているものが多いが、スダジイの場合、ドングリ全体が殻(正確には殻斗・カクトというらしい)に覆われ、熟すと三裂して、こんな風になる。
【スダジイの食べ方】
(1) ボウルにたっぷりの水でドングリを綺麗に洗い、浮いてきた実は取り除く。
(2) 残りの実を乾煎りする。いい感じに殻が爆ぜたら完成。殻を割って食べる。
落花生を食べるみたいに殻を割って食べたら、なかなか美味しい。単にアクが無いっていうより、むしろ積極的に甘い味がする。ええー、でもドングリでしょ、と怪しい自給自足マニアか巨大リスを見るような視線を私に送る家族に、いいから騙されたと思って食べてみ、と勧めたら、アレッほんとだ甘い!と言った。ね。
スダジイの味、何かの味に似てるよな……なんだっけ……?とパクパク食べながら考えて、「これは栗だ!」と気づいた(ドングリだけど)。で、スダジイのレシピを検索したら、栗ご飯みたいにして食べるレシピがヒット。やっぱね。
それで、ドングリに、薩摩芋とお酒・みりん・塩少々を加えて炊き込みご飯にした。栗ご飯ならぬ、どん栗ご飯。
お味の結果は、薩摩芋とみりんの甘さを抜きにしても、スダジイ自体もほのかな甘さでイケる。おかずは長芋の醤油バターステーキ、鶏ささみの大蒜生姜スパイス焼き、漬物、それから汁多めの肉じゃがにした。なんだか秋っぽくて、とっても美味しかったです。
一方こちらは、中国の自給自足っ娘、リーズーチ(李子柒)のドングリ&栗拾い。
拾ってるドングリはクヌギかな。水に晒したデンプンを餅風に調理してて、栃餅みたいで美味しそう。素晴らしい台所にうっとりしつつ、なんか憧れで胸が苦しい。子供時代にあまりにも功夫映画を見すぎたせいで、中国山村がまるで自分の前世の記憶みたいになっている(馬鹿)。いつかここに戻って暮らす……なんて、明日〆切の分厚い宿題を目の前にして、しばし妄想の中で夢の山奥に逃避。
李子柒 Liziqi のヴィデオは中でも抜きんでる作品、調度、衣装、音楽etc
何でも三人ほどで作っているらしい!
ヴェトナムの女の子のフードヴィデオも優しくゆったりとした時の流れが佳いです、
権ずいと烏瓜の紅い実を壁に吊げてみました。
一言でいえば血圧の下がる動画です。haha
親類の農地解放で山林がそっくり残ってる叔母さんの家と周りの自然を見てる感じですねえ。出てくる料理は、もっと色を地味に脱色すると似たようなものを日本でも作っているようで、大勢に出すから台所はやはり、広く、鍋釜もでかい。数人の最小家族で食べる時は囲炉裏で料理してる・・・利根川の近くの元大百姓の一家の自然公園みたいな家に遊びに行ったときは、庭なのか畑なのかわからない食べられる植物だらけで、納屋の天井には、洪水の時につかうのだという、ほとんど小船のようなカッターがぶら下がってました。納屋もいっぱいあって、その中の母屋に近いところの納屋に納めてありました。
たまに、遊びにいくのはいいけど、日ごろの管理が大変だなあと思います。それと、あの料理の量を食べてくれる家族集団(当然管理も分担できる)がいるという、共同社会へのノスタルジーが最大の味付けなんですねえ。
でも、ドングリごはんとは、よく作るなあ。おそれいりました。
滇西小哥も良いですね!あと龙梅梅も。
彼女らのYoutubeはこのブログのコメント欄で教えてもらったのですが、あまりにも癒されるんで、ちょくちょく見てしまいます。
ヴェトナムのは、なんて娘だろ?見てみたいな。もしよかったら教えてください。
Cakeaterさん、
まあ、看板としては一介の村娘がやってるんです!ってなってますが、中国なのにYoutubeだし、政府公認の観光プロモーション・ビデオみたいな意図はあるかもですね。その辺は色々と思いつつ、しかし夢見る感じで。
日本の山林も雰囲気としては似てるはずで、ノスタルジーは感じるはず……なんですが、私は妙に中国に弱くって。たぶん、共同社会ノスタルジーっていうより、老師とか仙人とか桃源郷とか、どっちかってと、仙境ノスタルジー的な、隔てられた世界みたいなのがグッと来てるのかもしれない。
白髪三千丈式の壮大な歴史書の数々、漢詩、功夫映画、シルクロード等々……中国モノって日本モノより、なんか大味で乾いてて容赦無く広い感じがして、そこがちょっと怖くって好きなのかな。
ちなみに、昔って中国映画をTVで放映する時、横長の映画画面を圧縮して正方形に近いTV画面に写してましたよね。あの圧縮された細長い比率の映像を見るだけでも、懐かしいような、胸がモヤッとするような変な気分になります。ちょっとしたフェティッシュ。
すらりとした素顔の美しい彼女のブラウス姿とサンダル履きの素足が佳い、
https://www.youtube.com/watch?v=4JNqYcjiA0Y(Bếp Trên Đỉnh Đồi)
自分で染めて仕立てた茜色のストール、白いブラウス、髪に巻いた茜色のリボン、
アジアの女の子の清楚な可憐さがしみじみ感じられる様、
ギターを爪弾きながら歌う様子も佳いです、
https://www.youtube.com/watch?v=ku3XJ3TFOF4
ありがとうございます!
今日は直行直帰で、早朝出だったけど割と早く帰れたので、一番風呂入って、ストレッチしながら教えてもらったYoutube見て、のんびりです。
うわー、大きい柑橘、美味しそうなサラダ!見てたらすごく食べたくなって、今晩はグレープフルーツのベトナムサラダを夫にリクエストしてしまいました。とっても美味しかった!食べたい気分の時に、ちょうどピッタリのものを食べられる幸せ……。
そして髪の毛は焼いた豆で洗ってるのか?と不思議に思いましたが、シャンプー豆っていうのがあるんですね。サポニン目当てなら、庭のエゴの実でも同じことできるかな?
染物と歌の子も良かったです。真っ赤なイモ、すごいですね。里芋の皮でも赤く染まるって、どこかで読んだことあるのを思い出しました。
何でもそうなんですが、私は最初にその分野の概要を体系的に広く知るって感じじゃなくて、どうしても自分が偶然グッと来た個別ものから、ピンポイントで知ってる範囲が広がっていく……って感じなので、マイナーでも知ってるものもあり、メジャーでも全く知らないものもあり。これはきっとというものがあれば、色々教えてください。嬉しいです。
うんうん。ほんと、この切なさは何なんでしょうね。
いろんな分野に、モヤッと切なくなるものが点在しているんですが、それらに共通点がなくて、自分でも何が自分の琴線なのかがよくわかりません。どういう訳か、川谷拓三とかを見ても、中国のカワイコちゃんを見た時と何か似たような気分になるんですよ……。全然、似てないですよね……。