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2019年 09月 10日
クスサン(楠蚕)
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ヤママユ蛾の仲間で、楠などを食草とするからクスサン(楠蚕)。9-10月に羽化する蛾なので、この姿を見たら「もう秋だな」と思う。

ヤママユガ科とは山野に生息する野生の蚕たちで、カイコの仲間らしくふっくらと大柄な種が多い。このクスサンも翅を広げると十数センチになるので、その大きさに一瞬ギョッとするが、よくよく見ると全身がフワフワした柔毛に覆われていて、高級毛布みたいで手触り良さそう……に見えなくもない。まあ実際には触ったことないけど。

また、ヤママユガたちの繭からはワイルドシルク、つまり野生の絹糸がとれる。糸の色は蛾の種類によって色々だが、特に薄緑の繭を作る天蚕蛾の糸は美しく、和服などに利用されてとても高価なようだ。山に落ちてるのは割とよく見かけるけど、野生のものだけに大量に集めるのは手間がかかりそうだもんなー。
同じ野生の絹糸でも、クスサンから取れる糸はとても硬く強いので、反物ではなく、釣りに使うテグス(漢字で書くと天蚕)として利用されるようだ。ただ、クスサンの場合、繭になると硬すぎて繊維がほぐれないので、繭を作る前の幼虫の体内から糸を取り出すらしい。うへー。昔は釣りも大変だったな。



by macchi73 | 2019-09-10 06:00 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(3)
Commented by o-marica at 2019-09-10 09:47
昨夜、わが路地でヤママユガ(天蚕)を見つけたところです。朝になって観察すると15センチの♂でした。macchiさんのとこではクスサン、そんな季節なんですね。
Commented by otenbasenior at 2019-09-10 10:05
そんなに大きな蛾が飛んでいたら鳥と間違えるかもしれませんね。
高級毛布、言い得て妙ですね。
野生の絹糸から織ったストール色も素敵、使い心地良さそうです。
Commented by macchi73 at 2019-09-10 19:43
マリカさん、
このクスサンはちょっと北方の出先で見つけたので、もしかしたら東京だともう少し後かもです。まだ暑さが残っていても、庭の草花の顔ぶれも一足先に秋っぽくなってきてます。植物は気温っていうよりは、日の出・日の入りの日照時間で季節を知っているんですかね。


お転婆シニアさん、
手触り良さそうですよねえ。
大きい蛾がバッサバッサ飛んでくると、理由も無くつい戦慄してしまうんですが、でもこういう毛並みを見つめてると、なんだか触ってみたい気持ちと・絶対に触りたくない気持ちがせめぎ合って、ゾクゾクしてしまいます。ちょっとした倒錯です。

絹、綿、麻、、、、自然から作ったものって肌触り良いですよね。
クール素材とか透湿素材とか、化繊の方が機能的には進歩しているんでしょうけど、肌触りはなかなか天然素材に勝てないのは不思議です。
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