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アオバト(緑鳩)@照ヶ崎海岸

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土日もぶっ通しの半月間の日程を組んでいた仕事が順調に進んで予定より早く終わったので、残り日程は休暇にすることにして家に帰った。よっしゃ。夏休み捻出。短いけど。

で、急にできた休日、何しよっかなーと考えて、あ、良いこと思いついた。朝5時、家をそっと出て神奈川県大磯町の照ケ崎海岸へと向かう。朝夕に海水を飲みに来るアオバトの群が見られるらしい。前からそのうちチャンスがあれば見に行こうと思っていたんだ。

この盛夏の折、朝とはいえ外は涼しくはなくて、だけどぬるく湿った潮風は熱帯っぽくて気持ち良い。なんとなく南国トリップの旅情を体内に呼び起こしつつ歩いてたら、上空に鳩の群れが見えた。なるほど。鳩たちは坂田山の方から海の方に向かうのか。アオバトと一緒に海岸目指して歩く。海に出たら、海岸線近くで円を描くように滑空し、次々と岩礁の上に降下していく様子が見られた。
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アオバトは、その名の通り全身が緑色の鳩だ(鳥の和名では「アオ=緑」「ルリ=青」の法則)。体の全面は明るい黄色で、背面は暗めのオリーブ色をしている。スカイブルーの嘴がチャームポイント。全身が緑一色なのがメスで、肩の部分が葡萄色なのがオス。葡萄とオリーブって、美味しそうな組み合わせだな。
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双眼鏡で見てたら、岩場の窪みに頭を突っ込んで、溜まった海水を飲んでいるようだ。夏場に見られる蝶の吸水行動と同じく、夏場の運動のためにミネラル摂取をしてるんじゃないかと思われる。夏の飛翔には電解質補給が必要そう。
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あとは、もしかしたら単に水遊びのためにやってる面もあるかもしれない。何度も何度も波の砕ける岩場に上空から勢いよく滑降してくる様子を見ると、これ楽しんでるだろと感じてしまう。鳩にとっても海水浴は夏のレジャーなのかも。
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写真だとうまく撮れなかったが、目が赤く見える個体と青く見える個体がいる。人間みたいに目の色にバリエーションがあるのか?オスは青い目でメスは赤い目だったりするのか?と注目してみたが、距離が遠すぎてよくわからない。
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で、調べたら、他の方のブログで、アオバトの虹彩は中心が青、外側が赤になっているということを知った。アオバト、体だけじゃなく目までカラフル。

そうやって観察してたら、あっという間に時間が経ってた。

美味しいと評判らしい井上蒲鉾店でさつま揚げを買って、ビーチで朝ごはんする。そのまま食べてもほんのり甘い。下に敷いた紙は、一緒に買った日本酒を包んでいた紙で、昔の黒磯の地図になっていた。今回アオバトを見たのは、地図だと一番下の突き出たところ。
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とっても美味しかったので、家族にも蒲鉾、はんぺん、さつま揚げをお土産にして、途中で生ダコ、生しらす、イクラも買って帰った。早朝に出たので、帰宅してもまだお昼。休日の寝坊で起き出してきた家族たちに「あれ、今日出かけるって言ってなかったっけ?」と言われて「もう行って、見て、帰って来た」と答えて驚かれる。ふふん。

お昼はお土産で海の幸メニューにした。とっても美味しい&楽しかった。やっぱり短い休みでもちょくちょく遊ぼう。
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Commented by mu at 2019-08-05 00:53 x
どこぞで『鳩は空飛ぶネズミ(=不潔)』と聞いて以来 苦手な類いの鳥類ではありますが、アオバトとはインコのように美しい姿なんですね。(まあでも、よくよく見るとキジバトもドバトも美しい羽色であるような気もします)

夏本番になると、うちの夫も休日はmacchi73さんのように早朝4時5時に起きて趣味のバイクで一人ぷら〜っとツーリングに出かけています。
そして、戻って来てなんやかんやとごそごそし、暑さでダラーっとした頃に私がようやく起き出して来ると言う…。(日常生活の時間帯が常に5,6時間ズレているすれ違い夫婦)

短くとも楽しい夏休みをお過ごし下さい。
Commented by otenbasenior at 2019-08-05 23:25
あまりの綺麗さに鳩の印象が一気に好転しました。
鳩も飛翔のために電解質補給が必要=捉え方がMacchiらしくて良いですね!
暑い夏の乗り越え、楽しみ方=早朝外出で楽しんでくださいね。

Commented by otenbasenior at 2019-08-05 23:28
敬称を忘れてしまいごめんなさい!
Commented by LB15 at 2019-08-06 22:52 x
ほんとアオバトはきれいですねー
行きたいと思いつつ暑さと腰の重さにやられます。
でも確か溺れて死ぬのもいるとか。
命懸けのレジャーですね。
Commented by macchi at 2019-08-07 00:23 x
muさん、
空飛ぶネズミ!そのまんま思い描いたら、コウモリの姿でした……。
そういえば、外国で大蝙蝠の棲家に出くわしたことがあって、とんでもなく大量の糞と匂いと鳴き声で、ウッ、これは苦手かもって思ったなー。
夫さん、わかります。夏って色んなもの賑やかに溢れてて屋外活動が楽しいんですが、やっぱり暑いんで、動き回るのは早朝か夜が気持ち良いんですよね。私は専ら夜派ではありますが。


お転婆シニアさん、
アオバトは、上のmuさんも書かれてますが、大型のインコみたいでした。
日本ってカラフルな鳥が少ない気がするので、ちょっと珍しい気がして見るの楽しかったです。
ちなみに現実だとほとんどの友達がMacchiって呼び捨てで呼ぶんで、なんかいつもの慣れ親しんだ呼び方で実際に呼ばれたような感じがしちゃいました。


LB15さん、
そっか、やっぱり溺れる鳩もいるんだ。岩礁に当たった波が砕けて、ザバーンザバーン言ってたからなー。
塩水を飲みたいだけなら、もっと安全な場所はいっぱいありそうに思うんですがねー。
新鮮な海水が窪みに溜まるから良いのか?それとも涼を取るための行楽地としてこんな場所を選んでるのか?とか考えてしまいましたよ。
Commented by Cakeater at 2019-08-14 22:38 x
9日にやはり荻窪5時の電車でアオバト撮りに出かけました。天気は悪くなかったんですけど、波高く、テトラポッドの上に腰下ろしてましたら、歩いてきた自分の足跡が消えている・・・うわあ、帰れなくなると慌てて遊歩道の方へ引き返しました。
潮の満ち方と風があると岩場も大波で、アオバトもゆっくり飲んでいられないようで、シャッターチャンスは少なくなりますね。潮が引いてるときで風もない(ここの写真の波程度ならいいなあ)朝を調べてまた出直そうかなと思ってます。
Japanese green pigeon のgreen がきれいに出てますねえ。
先日、シデムシの記事にコメントを川瀬七緒のミステリとからめて書いたんですがハネラレマシタ。haha
Commented by macchi73 at 2019-08-15 22:43
Cakeaterさん、
船が背景の写真、雰囲気があって良い感じ!
おおー、同じ場所だ、と楽しく見ました。ちょうど同じ日だったらもっと面白かったですね。

なるほど、タイミングによってそんなに潮の状態とか違うんだ。
何にも考えずに思いつきで行ったんですが、鳩の群れと一緒に海岸に到着して、見物中はずっとシャッターチャンス状態だったんで、そんなもんなのかと思ってました(双眼鏡で見る方も忙しく、写真はそんなに撮りませんでしたが)。たまたま運が良かったのかも。

ハネられたコメントって(文字数のせいかな?)、法医昆虫学ですかね。
海外モノだと死体にわいた虫の状態から死亡推定時刻を判定するような場面もよく見る気がしますが、日本でもそんな話があったとは、、、読んでみます!
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by macchi73 | 2019-08-03 19:52 | 【動物】野鳥 | Comments(7)

庭ブログのはずだった。なのに昆虫の記事がダントツで多い。虫 & 植物 & 子供の記録。日常読む本はほとんどブログのアフィリエイトポイントで買わせてもらってます。感謝。


by macchi73