ピンクの雑草:ムシトリナデシコ(虫取り撫子)
2019年 05月 25日
最近、ピンクの小花が道端で目に付くので、第3弾はムシトリナデシコ。原産地はヨーロッパだが、現在では世界中に広がって雑草化しているナデシコの仲間。
ピンク色にも色んなタイプがあるが、ムシトリナデシコのピンクは、非常に目に鮮やかなショッキングピンク。一つ一つの花は小さいけれど、遠くからでもよく目立つ。
ナデシコ科の仲間らしく、スッと直立する丈夫な茎をしているが、葉の下の茎が帯状にベトベトした粘着テープみたいになっている。茎を登ってきた虫たちがここにくっついてしまうので、ムシトリナデシコという名前がついたらしい。
ちなみに、ムシトリナデシコは虫は捕らえるが食虫植物ではない。このベトベトは、茎を登って来る招かざる客(飛んでくる虫と違って受粉に役立たないアリ等)から花の蜜を守るための機能のようだ。私は実際にムシトリナデシコに虫がくっついてるのって見た事ないので、粘着力で捕虫するっていうよりは、ねずみ返し的な障害物としてあるだけかもなと思う。