天上のトビとミサゴ、内なる道徳律
2019年 01月 27日
週末は用事で海に一泊した。夫と末っ子も誘って、途中から合流して遊ぶ。
波打ち際、ひたひたの海水で砂浜が鏡面仕上げになってる。砂上の人たちがみんな、地面を挟んで逆さまにぶら下がった像を連れて動き回ってるのがなんとなく可笑しかった。しばらく見てる。
砂の上には、謎の線状の模様がいっぱい。円を描くもの、ぐねぐねうねるもの、まっすぐ長く続くもの、パターンは様々だ。この跡は何だろ?線の終点を掘り返してみると、決まって小さな貝がいる。
つまんでみたら、ヤドカリだった。
それで探してみると、細い貝、丸い貝、長い貝、派手な貝、いろんな宿を借りてるのがいる。掌に小さなのを何匹も並べて眺める。はは、くすぐったい、あ、小さいハサミでもちょっとは痛いね、と娘。ジタバタして可愛いねと言ってから、また砂上に戻す。
上空にはトビがいっぱい。ピ〜ヒョロヒョロ〜と鳴いている。あんまり文字通りの鳴き声すぎて、トビの鳴き声の真似してる人みたいだ。
なんて思ってたら、夫がいきなり襲われた。
もぐもぐ食べ歩きしてたワッフルをいきなりワッシと掴んで飛び去られて、呆然とした顔……。うわびっくりした。そして笑った。
そんな風に上空を飛び回っていた大型の鳥はほとんどトビだったと思うけど、下の写真のはミサゴかな。お腹側が真っ白で羽だけが黒い。
どっちもタカ目の仲間だけど、トビ(鳶)は他のタカたちと同じタカ科である一方、ミサゴ(鶚)はミサゴ科という単科を成す。ミサゴの主食は魚なので魚を掴みやすいように足に棘があったり、水に突っ込む時の防水のため鼻孔に弁があったりと、他のタカ科の仲間には無い特徴があるためらしい。
岩場では、タイドプールの中でアメフラシを何匹か見つけた。
よく見ると、背中に緑色のさらに小さいアメフラシみたいなのを乗せているのもいた。
なんだろ、親子でもないだろうし、たまたま背中に乗っちゃってんのか?ブドウガイってヤツかな?
岩場付近では、おなじみのハクセキレイの他に、見てみたいなと思っていたイソヒヨドリの姿も見かけた。うわ、タイムリー。嬉しい。
しかし今回は望遠カメラを持っていなかったので遠すぎてイソヒヨドリの写真は撮れず、とても残念。遠目だけでなく、アップでもじっくり見て見たかったなあ。
途中、一人で家族全員のバッグ4つを抱えて山を登ったり降りたりでムカッとし(夫が持ってきて夜ゲームしてた機器が重い!)、しかも夫は外で遊んで待ってるというので私が一人で宿に戻って部屋片付けてチェックアウトしてきたのに「俺が持ってきた充電器、宿に一つ忘れてきてない?何やってんだよー、ちゃんと全部見てきてよー」とか言われて、じゃあ自分で荷造りしろやー!重いものは持ってきたヤツが自分で運べー!それが人としての道理だろー!?とかブチギレた場面はあったが、天気も良くゆったりした休日でとっても楽しかった。
イソヒヨドリが見られるポイントも知ったので、また今度、時間ができたときに望遠カメラ持って探鳥に来よう。今度は夫抜きで(←まだ怒っている)。
チェックアウトや荷物持ちもmacchi家は夫婦逆転なんですねえ。
そうか。今、夫の気持ちがわかった。やってもらった時は指摘を控えます。すみませんw
なぜなら物言わぬは腹ふくるるわざなりでしょうしね。
でも開口一番で偉そうにはナイだろー!距離とアップダウンあるとこフウフウ言いながら戻ったんだから、せめて最初に一言「お疲れさま」とかさあ!ってことですよ、ね、旦那さん!!
(しかも別に実際は忘れ物してなかったのに確認もせず。ちっ)
……と、これは八つ当たり。
夫は前も一人だけ野生馬に威嚇されてたし、カモメに手元攫われたこともあった気がするし、道を尋ねてきた人に知らないと答えたら怒られるし、なんかそういうタイプなのかもしれない。面白いヤツです。