草木染めフェルトバッグの失敗(一旦フェルト化した羊毛を使うときは注意?)
2018年 12月 02日
先週煮出して寝かせておいた、桜の落葉の染料を確認してみた。
瓶を開けたら、桜のすごく良い匂い!何だこれは!?澄んだ赤色も綺麗だし、知らなかったら飲み物だと思ってしまいそうだ。っていうか、綺麗な葉を使ったら、同じ方法で飲用桜汁も作れるんじゃないか?
しかし今回はもちろん飲まずに(道で拾った落ち葉だしな)、園芸用の灰に水を注いだ上澄み液を使ってアルカリ化させて、羊毛を染めた。仕事の宿題がいっぱいあって、時間がないからチャチャっとやっちゃうぞ!
それで染まった羊毛は綺麗な桜色になったんだけど、そこからが失敗……。
先週から草木染めしておいた黄色・緑・ピンクの羊毛を固めて、圧縮フェルトの整形バッグを作ろうと思っていたのだった。しかしフェルト化してみたら、どうも滑らかに仕上がらない。ボコボコと玉になったり、くっつきが悪く割れた部分があったりする。
色は、草木染めならではの微妙なピンクで、とっても気に入ったんだけどな。
フェルト化に失敗した理由を考えてみた。
- 染めの時にアルカリ化させたり煮込んだりし過ぎて、すでに羊毛がダメージをうけ、ややフェルト化してしまっていたせい。
- 染めてすぐ、ちゃんと乾かさないで羊毛を使ったせい(手抜き……)
- フェルト化させるときも、染め上がった羊毛をちゃんとフワフワにほぐして方向を揃えず、適当にそのまま塊をちぎって並べたせい(手抜き過ぎ……たぶん、これが一番ダメだった)
いろいろ考えたが、手抜き、雑、というところに尽きる気がする。フェルト化作業は、羊毛を並べて・擦って・段階的に熱いお湯をかけて・脱水して・乾かすというステップだが、午前中半日しか時間がなかったので、全工程を非常に短時間で終わらせてしまった……。振り返ってみれば、我ながらダメ過ぎる。正しいやり方もちゃんと調べずに「なんか羊毛を並べて擦ってお湯をかければフェルトになるんだろ?」くらいの心構えでやってしまったしな……。
でも、スチームアイロンかけて形を整えれば、もう少し綺麗な感じになるかな?
もしそれでもダメだったら、手順をちゃんと調べてからもう一回やり直そう。まだ染色した羊毛は充分残ってるし。コツも少し分かった気がするし。
あーあ、失敗してやり直しになっちゃうなら、ちゃんと時間をかけてやれば良かったなあ!
……なんて反省ポーズを作ってみても、嘘、嘘。私はいつも初めてはお試しで失敗するのがお決まりなんだった。一回やってプロトタイプを作ってみて、初めて新しいモノの面白さや工夫の勘所がわかるタイプ。ウォーターフォールじゃなくてアジャイル派。とりあえず手をつけないと始まらない派。だから今回の失敗の原因は、適当に始めたことというよりは、最初から大物を作ったことだった。焦りすぎ。うまくフェルト化できるかどうか、コースターなりペンケースなり小さいものを作って試してから本命バッグを作るべきだった。
でも、フェルトバッグ自体は、縫って作るソーイングバッグとは違う楽しさがあると感じた。ちょっと紙粘土的な楽しさ。面白いものだ。
次ちゃんとやるとしたら、ピンクの内側は緑にしてみても桜餅みたいで良いかもなーなんて、手元のフェルトを並べてみて考えた。
ま、次回はちゃんと休日に時間がとれるときまで、作業はお預けで。
今度はちゃんとやり方も調べたしな!
(なぜ最初から調べないのか……)
フジバカマやヒヨドリバナも仄かにいい香り。
お酒好きの友達は花見の時期になるといつもズブロッカを飲むそうです。
私には強過ぎるのでたまに買うくらいですが。
少し彩度が低くて昔の桜色って感じしますよね。
平安時代とかはこれくらいの色味が多かったのかなって想像したり。
ズブロッカって桜っぽい香りなんですね。見かけたら今度試してみようっと。
カバンは、一応の成功を見ました(せっかち)。