桜の落ち葉の染液作り
2018年 11月 26日
むかし作った草木染めのお稽古バッグがそろそろ色褪せて来ているのを見て、新しいバッグ買って帰ろうかと末っ子を誘ったら、次のバッグも草木染めで作りたいという。「その方が華道っぽいしね」なるほど。それで今の時期に手に入りやすい染料を調べたら、桜の落ち葉で綺麗なピンクの染めができるらしい。ふーん、ちょっと面白そうかも。
しかし連休は友だちの子が遊びにきてそのまま泊まることになり、家の中が子ども天国に……。みんなで小洒落たMVを見たり、チェスしたり、夜更かしして怖いゲームをしたりして楽しそうだ。
で、「桜の葉を拾いに河原でも行くかい?」と誘ったが、ううん遠慮しとく、と即答されて、大人だけで寂しく落ち葉拾いしたのであった。ちぇー。チビの時はみんな、外に行こうかっていうと「やったー!」ってすぐついて来たのになあ。
仕方ないので、一人で寂しくウェブで桜染めの手順を調べた。すると、どうも桜の落ち葉を煮出す場合は1, 2回目の煮出し液には褐色や黄色が強く出てしまうため、3〜4回目以降の煮汁を使うと良いと書かれているサイトが多い。
えー、そんなに煮たら、落ち葉が出がらしみたくなっちゃってダメな気がするんだけど?
……と疑いながら、それでも試しに4回煮出してみたら驚いた。本当に、1回目の染液だと黄色、2回目の染液ではオレンジ、3回目で赤になり、4回目で綺麗な桜色になった。
これってどういうことだろう。気になったが、理由が書かれてるサイトは見つからない。試しに染液を酸化させてみたら黄色に、アルカリ化させてみたら赤っぽくなったので、色素としてはビワと似てるっぽい感じがする。黄色の方が水に溶けやすくて、赤は後なのかな?それか、最初から両方とも抽出されてるけど、赤の色素の方が後まで残ってるから、後になるほど赤みだけが目立つのか?
さらに色々な情報を読むと、桜の染液は数日寝かすともっと良い色になるらしい。えー、面倒臭いなと思ったが、煮出し回数のこともあるし、ここは信じてやってみるか。でも理由がどこにも載ってないんだよなー。そういう時、なんとなくもどかしい。誰か理由を教えてくれ。
しかしとりあえず、実際の染めは染液を寝かして、生地やら何やらも準備してからだな。
桜の葉を似ていると、通りがかりの子どもたちが「良い匂いだね」「なにやってるの」と鍋を覗き込んでいく。確かに桜餅っぽい香りがする。染色といい匂いといい、落ち葉なのに桜成分はたっぷりっぽい。
こんなお母さん欲しいわ~
写真綺麗ですね。私もフォローしました。
まだ染液の濃さをチェックするために紙のサンプル染めしかしてないのですが、乾いても色味はそのままみたいです。実際に生地を染めるとどうなるか、楽しみです。
あと、枯れたフジバカマもなぜか桜餅の香りがするんですよ。ちょうど今の時期、香り始めてます。サクラと同じ成分を持ってるのかな?
侘助さん、
平日は帰りも遅いし、夜に一人で染物して材料準備を進める寂しさですが、実際のバッグ作りは久しぶりに子どもと手芸できるかなー。
今は子どもにデザインを選んでもらってますが、あまり難しいデザインにならないことを祈る……!