アオイの葉を巻く幼虫:ワタノメイガ(綿野螟蛾, 葉巻虫)
2018年 06月 20日
庭隅のホリホック(って格好良く言ってみたけど、タチアオイだ)の葉っぱが、急にヨレヨレになってしまった。良く見ると、あちこちでクルクルと巻かれて糸で綴られ、筒状になった中には怪しい顆粒状のものが……。
まあ、だいたい何だか分かるけど。一応、中を確認してみる。
クルクルっとまいてある葉っぱを一枚取って……
これは葉巻虫と呼ばれる、ハマキノメイガの幼虫。アオイ科の葉を巻いて綴って、その中で葉っぱを齧りながら育つ。庭だとタチアオイやアオイ、畑だとオクラなんかが食害に遭いやすい。
それはまあ良いんだけど、葉巻の中は大量の糞が溜まってるんだよなあ。それがちょっと嫌。
糞の中で暮らす幼虫たち自体は、透明感があって綺麗といえなくもない。
頭の付近だけ、黒く艶のある模様があって、大きな頭を持つように見えるが、実際は小顔だ。胸部にある本物の脚(6本)は黒い。それ以外の足にみえるのは、疣足という移動用の突起。
木槿の葉っぱがくるくる巻かれています。
開いてみたら同じような青虫がいました。
花が咲く前に丸坊主になりそうな勢いです。
恐るべし葉巻虫(^^)
うちの葉巻虫も、よく見たら結構な数でした。
敵(?)は巻いてる葉っぱの中にいるのが明らかな訳だから簡単に取り除けそうだけど、どうしよう。
花をとるか蛾をとるか……。迷い中。
なんとなく、草花よりは虫を、虫よりは鳥を、鳥よりは獣を防除するのが躊躇われるのって、やっぱり身内贔屓というか、自分に近いものの生の方が生々しく感じるからですかね。
うちではアサガオの蕾や花についてボロボロにしてしまう憎っくき害虫で見つけるたびに踏み潰しています。ちなみに食害するモノにより糞の色も変わり、赤い蕾を食べると赤い糞、紫の花を食べると紫の糞をします。
なるほど。虫を踏み潰すって通常だとかなり決意が要りそうですが、葉巻虫だと葉に包まれてるからショックが少ないかもなーと思ったりして。
糞、面白いですね!
尾籠な話になってしまいますが、人間の排泄はそこまでダイレクトにカラー反映しないよなーとか考えてしまいました……。
虫と違って、そればっかり食べてる訳じゃなくていろいろ食べるからかな、それとも胆汁とか体の仕組みかな、とか。