ブドウスカシクロバ(葡萄透黒翅)
2018年 05月 26日
この頃よく庭でブドウスカシクロバを見かける。
幼虫が葡萄の葉っぱを食べて育つので、台所の窓辺のグリーンカーテンがわりの葡萄が伸びるに従って発生してくる蛾だ。
雄の触覚はクジャクの飾羽のようにひらひらと青く光って頭を飾っている。黒く透ける翅には、青く光る刺繍が施されたように翅脈が走っていて、レーシーなガウンを纏っているようでゴージャス。
威厳のあるその姿から、別名、庭の皇帝と呼ばれている(私に)。
今日は、キャットミントの青い藪の上から、眼下に広がる領地を悠然と眺めておられた。
オスの触覚は櫛状だが、メスの触覚はこんな感じ。
お日様の当たる加減がちょうど良いと、4枚の重なった翅が全部綺麗に透き通って、もっとドレッシーに見えるんだけどな。漆黒っぽいのもマダムっぽくて良いかな。
一度、鳥かごの中に白地に赤い筋の入ったコケガの一種が入り込んでいた事があったんですけど、触ると病気になりそうな色彩でギョッとしました。(アカスジシロコケガだったかな?)
こないだも黄色地に黒と赤のペンで描いたような模様の蛾も見かけたんですけど、それもコケガの一種でした。
鳥なんかだと極彩色で派手な個体って南国でしか見かけないようなイメージですけど、蛾は派手派手な色合いのやつも結構普通に見かけられるものなんだなーって思いました。
黄色に赤と黒のは、筋紅苔蛾かな。我が家でも見たことあります。
そうそう、蛾ってよくよく見ると貴婦人ぽい造形のことありますよね。毛皮着用。
蛾に触れるのか?と言われると、ためらったりするんですが、でも綺麗だなーってまじまじと見てしまうことあります。