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6月の庭、『電車は血で走る』

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なんか庭に鳥がいっぱいきてるよ、と家族たち。見るとムクドリの群がローラー作戦風の動きで、庭の地面をつつきながら移動している。ふーん、そんなに何たべてんだろ。

しばらく眺めてから庭に出たら、昨日のキアゲハの幼虫が消えていた。うわっ。

サバイバルって大変なんだな。虫の一生って儚い。
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儚いといえば、ずっと美味しく食べまくっていた芳香性の柔らかいオールドローズたちもこの高温でハラハラ散ってしまった。代わりに、月桂樹に適当に沿わせて伸ばしたアンジェラがモリモリ咲き出している。これから冬まで咲き続ける四季咲きのアンジェラは庭をパッと明るくしてくれて好きな薔薇だが、香りは薄く花びらも頑丈で美味しくはないんだよなー。

儚い一季咲きのオールドローズたちよサヨナラ、美味しい薔薇ジュースやジャムをありがとう、と感謝しながら、末っ子と二人で、家族の昼食パンを名残の薔薇ジャムと庭の収穫で飾る。
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午後は小学生たちが遊びに来て、「みんなで拾ったよ」と、地面におちた杏の実を差し入れてくれた。サンキュ、それは明日の朝ごはんにしよう。

庭の季節の収穫は、薔薇から果実に移行しつつある。

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夜には就職活動が解禁となったという上の子と劇場で待ち合わせて、二人で劇団鹿殺しの『電車は血で走る』を観た。うまくいかない現実や自信喪失と格闘しながら夢を追う人たちの物語。劇団名は怖いが、内容は詩的。太鼓とラッパの楽団パートが好き。生演奏楽しい。

観劇後、面白かったねえ、と満足そうにしながら、自分はどうしよう、そんなに夢とかコレってものが無いんだ……と言う娘。まあなー。双子の息子なんかは割と夢とか計画とか語る若者だけど、みんながみんなそうではないか。タイミングも性質も人それぞれだし。

でもまあ、別に夢を持つこと自体が重要なことではなくて、自分の人生を生きることが大事ってだけなんだと思う。本当に自分のこととして味わうなら、迷いもショボさも退屈も、夢や喜びや自己実現と、実は全く等価なものだと思う。何やっても、どうにでもなるよ。若いって、この先に長い時間がある−−それだけいっぱい経験が待ってるってことだから、羨ましいよ。

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劇場で尾崎豊がかかっていて、今の子だとamazarashiが同系か?と思ったり。若者専売系フィールド。
尾崎って自分で聴いたことがなくて、放歌先輩が麻雀中に朗々と歌ってたのを聴いてただけなので、もしかしたら全く似てない可能性もあり。


Commented by ママリん at 2017-06-08 08:21 x
人間は幸福な環境にあると夢を持たないのかなって最近思うことがあります。
テレビで国を追われた人々などをみてると大人は必死だけど子供は夢を語りますよね。
学校の先生になって人々を育てたいとか医者になりやはり人々を助けたいとか。
その中から偉人が育っていくのかな。
と最近考えちゃいます。
お洒落な朝食いいですね。そのパンに塗ってるのはクリームチーズですか?それとも生クリーム?
いずれにせよ絵みたいだ!^^
Commented by うり豆 at 2017-06-08 12:22 x
下北ですかぁ、ゲリラ的演劇集団はやっぱり紅テントや「新宿梁山泊」アングラ劇場の末裔なんでしょうね、
駅が地獄篇みたく深くなり、下北離れかなぁ~
沿線ながら・・
「若さに護られている」パベーゼだったか謂ってました、ほんとうにねぇ、
ジュヴィナイル、美しい人たち、

「花喰い」御一家!青いボリジや青い矢車菊食べたらアオスジアゲハになるかも・・
Commented by 薪の炎 at 2017-06-10 19:29 x
6月の庭、薔薇から果実に移行しつつあるとの記述通り、我が家の庭もベリー類が色づき始め収穫も始まりました。ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、マルベリー、グーズベリー、レッドカーラント。特にブラックベリーとマルベリーは大量に実ってます。マルベリージュース初めて作ってみましたが結構いけます。それぞれの収穫はもう少し続きそうです。さて上の娘さんと観劇してきたとのこと。残念ながら私は今まで一度もライブでの観劇はしたことがありません。劇ということで思い出したのですが小学生5年か6年生のころ、気になる女の子が入っているというだけの理由で演劇クラブに入部し、確か私が学校を休んでいる間に学芸会で披露する演劇の主役にされていたことがあります。気になる同級の女の子が母親役、私より背が高い同級の男子が父親役、私が息子役でした。原題は確か「フローレンスの少年筆耕」だったかな。でも顧問の先生が「愛の手」と改題したようでした。とにかく結構長いセリフを一生懸命覚えた記憶がかすかにあります。物語は父親の収入が少ないあて名書きのような仕事を夜な夜な代行し助けるというお話でした。見せ場は劇の最後に父親に「お父さん!」と言いながら抱きつくシーン。観客から掛け声と拍手をもらった記憶がやはりかすかにあります。劇つながりでつまらない思い出話を長々としちゃいました。すみません。演劇の地方公演は時々ありますが大都市を拠点にしている中小劇団の観劇は大都市に住んでいないと難しいですね。それよりなにより私は自分で作った果実酒をちびちび吞みながら自分で作ったアンブ、スピーカーで音楽を聴いているのが性に合っているようで観劇チャンス、これからもまずないかな。それではまた。
Commented by macchi73 at 2017-06-10 19:48
ママりんさん>
パンに塗ってるのはマスカルポーネです。蜂蜜やジャムと合わせると美味しいです。
そっかー。夢はそういう面あるかもですね。
何らかのインパクトが夢の種になることが多そうだから、静かで平穏なだけだと、偉人系の夢は出にくいのかな。

うり豆さん>
私も下北はもうあまり行かなくなっちゃって、鹿殺しも個人的にはアタリハズレ大きいのかなって気がするけど(失礼)、血で走るは楽団場面がけっこう好きでした。我が子たちの反応を見ると、将来どうしようかな的な時に見るとちょうど良いのかもなーとか。
パヴェーゼ面白そう!読んでみます。
本当にねー。ぐずぐずゴチャゴチャすんのも輝いてるの、若者特権ですね。ま、みんな来た道に対しては温かい目になるのかな。

薪の炎さん>
今、庭の収穫、楽しい時期ですねー!
うちも毎日もりもり穫れ始めました。ベリーでジュースはやったことないかも。試してみようっと。

すごい。主役経験者とは。
意外と、本人以上に親にとって強い思い出になってたりして……と我が子たちの色々な公演や発表を見た際、予想外の嬉しい衝撃を受けた経験から思ったりです。
しばらく思い出して、ニヤニヤしたりしてましたよ、私は。子供たちは、そんなこと知らないだろうけど。
Commented by 薪の炎 at 2017-06-11 01:47 x
連続投稿すみません。ベリージュースは材料と水を少し混ぜ、ミキサーで粉々にしてきれいな布巾で濾します。最初は自然落下で濾しますが液体分がほとんど垂れなくなったら布巾をそのまま袋状にして手で握ったりねじったりしてなるべく液体分を分離します。ジューサーがあればこんな面倒なことは必要ないかもですが。いずれにしても味が濃くドロドロになりがちなので適度な量の水はあったほうが良いと思います。さらに好みによりますが少量の甘味料を加えるといっそう飲みやすくなります。マルベリージュースはこんな方法で作りました。釈迦に説法だったかもしれませんがご参考までに。それでは。
Commented by macchi73 at 2017-06-12 22:46
>薪の炎さん
なるほどー。
確かに庭でとれるベリーって、そんなに多汁じゃないですもんね。水分追加がコツっぽいですね。
甘味料替わりに、桃とかりんごとか、ジューシーな果物と一緒にジュースにしてもいいかも。
情報ありがとうございます。色々試してみます!
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by macchi73 | 2017-06-07 23:55 | 【庭】収穫、料理 | Comments(6)

庭ブログのはずだった。なのに昆虫の記事がダントツで多い。虫 & 植物 & 子供の記録。日常読む本はほとんどブログのアフィリエイトポイントで買わせてもらってます。感謝。


by macchi73