コミミズク(昆虫の方の)
2016年 12月 26日
これなにかな?変な顔の虫、と夫に呼ばれた。
あー、これはヨコバイの仲間なんだけど、たしか鳥の名前と同じなんだよなー、そうだコノハズクだ……なんて、したり顔で昆虫博士を演じてみる。たぶん、樹上での擬態が得意だから木の葉って感じだったか?
で、家に帰ってから検索したら、そんな名前の虫はいなかった。
それでよく調べたところ、正解はコミミズクだった。
名前の由来は、次のようなことっぽい。由来を知れば、もう今度は忘れないと思う。
(1)鳥類の「ミミズク」に似た耳みたいな突起を持つ昆虫を「ミミズク」と命名。
(2)昆虫の「ミミズク」に似た、もっと小型の虫を「コミミズク」と命名。
しかしコミミズク(昆虫)には、ミミズク(昆虫)にある突起がないので、もはやミミズク(鳥)には全く似ていないという事態が生じている。それで間違っちゃったんだなー、なんて言い訳。
樹上での擬態が得意なのは本当の話。
ぴったりと樹上に張り付けば、ヘラ状の頭部のせいで、樹皮の表面と滑らかなカーブで一体化して木の一部にしか見えないという訳だ。ま、命名には全く関係なかったが。
←ミミズク、鳥バージョン。
ちなみにこちらの名前の由来は、ツクってのがフクロウの古名で、耳みたいな羽が生えてるフクロウだからミミズク。
昆虫って(植物も)種類が多いから、見つけられた順によってそういう事が起こるんでしょうけど、『トゲアリトゲナシトゲトゲ』って、(厳密には違うんでしょうけど)もうそれ『トゲトゲ』やん!って絶対突っ込み入りますよね。
姿形にそもそもの名付けた由来の欠片も感じられなくなっていく違和感、名付ける人たちは気にしないのだろうかと、ちょっと思います。面白いからイイんですけど。
自分で書いといて、気になって画像見てみたら『トゲトゲ』と『トゲアリトゲナシトゲトゲ』って、見た目が全然違う姿をしていました!(トゲの装備が別物って感じ)
そして、あちこちでゲシュタルト崩壊が起きているようでした…。
なんだか、右あげて・右下げないで・左あげない、みたいですね〜(ちょっと違う?)
似たようなので、スベスベ毛深蟹ってのもあるみたいですね。
たぶん、仕方ない面もありつつ、命名時に考案者も笑ってると思う......