栗の渋皮煮、渋皮染め、クリシギゾウムシ
2016年 11月 17日
残業で疲れた夜に同僚と、友達のやってる料理屋さんに行ったら、コレ庭にまくと良いよと炭火焼の灰を袋に入れてもらってウキウキで帰る。植物灰は、家庭菜園の土壌改良材になるんだよな。
その後日。
灰汁を使って栗の渋皮煮というものが作れることを知る。灰の上澄み液に、鬼皮を剥いた栗を浸してアク抜きするという方法。せっかく灰がいっぱいある今、やるしかない!と思って、作ってみた。
レシピはインターネット上に色々あったが、主にこちらを参考にした。
→栗の渋皮煮:ほっこり日記
渋皮煮って初めて食べたけど、栗の味がすごくして、見た目も秋らしくて美味しいものだなあ!
夜、夫が入れてくれたお茶と一緒にパクパク食べる。食べながら得意になって夫にレシピを話したら、ピタッと夫の手が止まった。
そして、「今すぐ友達に連絡して料理に灰を使って大丈夫か確認して」と不安そうな顔で言う。えー、炭火焼の灰だよ、大丈夫だよ、と言ったら、庭用にって貰ったんだろ!タバコとか入ってないって言い切れるのか?macchiは適当すぎる!あっ、微かに口内に違和感がある気がしないでもない……と、声まで震わす(さらさらでタバコなんて入ってなかったよ、ソレきっと渋成分だよ、食べすぎ)。確認するまで残りの栗は食べるな令が出て、栗が封じられてしまった。で、その場で友達に連絡したら大丈夫だよと言われて一安心。改めて、残りの栗も食べて良い令が発布される。
結局、渋皮煮は子ども達にも大好評で、30個以上作って瓶にも漬け込んだのが3日で全部なくなってしまった。またそのうち、栗(と灰)が手に入ったときはやってみようっと。
ついでの草木染め:栗の渋皮染(赤)
栗を渋皮ごとしばらく灰汁につけ、鍋で茹でると深紅の煮汁が出てくる。
あんまり綺麗な赤色だったんで、煮汁で白布巾を草木染めしてみたら、予想通り綺麗に染まった。アクの強い植物の煮汁って、良い染料になるんだよなあ。栗の渋皮染め、いい感じ!
色味の感じや、灰汁(アルカリ性)で赤が濃くなり酢(酸性)で色が薄くなる振る舞いを見ると、たぶん、枇杷の葉で綺麗な赤の草木染めができるのと同じ原理だと思う。どちらも色素はタンニンなのかな?
ついでの虫観察:クリシギゾウムシ(栗鴫象虫)
たくさんの栗をまずはそのまま水につけてみて、沈んだ実だけ渋皮煮には使う。
浮いた実は虫食いの可能性が高いが、実が縮んで鬼皮との間に空気が入ってしまっているだけというケースも多い。なので、渋皮も剥いて中を割ってみて、空気が入っているだけだったら甘露煮にすれば良いかなと思う。
小さい穴があいてる栗の場合は、クリシギゾウムシが実を食べて、すでに脱出してしまっている可能性が高い。試しに見てみたら、やはり、中には卵のようにみえる糞がつまっていて、幼虫自体はもういなかった。ちょい残念。
うちの子も大好物で任せておくとあっという間になくなってしまう。
灰、有機物の完全燃焼で残った無機質は燃やすもので違いがあるのでしょうかね?とは言え、運悪く燃焼不十分で塩素が残ると微量でもダイオキシンが含まれるとか。確かに口にするもの子供の食べるものはハッキリわかってる方が安心ってことでしょうね。思わず真面目に調べてしまいましたw
macchiさんは忙しそうなのに、作って染めて観察して、一日30時間位生きてるように見えますwすごいっ。
青い胡桃も灰アクで煮ると、すごくきれいな赤なんですよー。きっと草木染め綺麗でしょうね。私は砂糖煮ですが。
灰、燃やすもので多少成分に違いは出そうですね。
燃焼不十分だとダイオキシンが含まれるっていうの、よくゴミ処理場なんかの話では聞きますが、草木灰もそうなのか……。
アク抜きには藁灰が良さそうな記事が多いけど、もしかしたら、藁は燃えやすいからっていうのもあるかもですね。
青い胡桃、砂糖で煮て食べるんですか?
全く見たことないです。味の想像はつかないけど、美味しそう!africajさんは、かなり手作り食、求道されてますね。面白いです!
灰の元を知らないとポリ塩化ビニルなど塩素を含む有機物が混じっているかもしれず、燃焼不十分でダイオキシンが含まれる恐れがあるんだなと。藁灰はもちろん草木灰も大丈夫ですよー。
青い胡桃については、この6月に私も初めて実験したんですー。
ここ、読んでみてくださいな。
http://gurutsuba.exblog.jp/23297760/
あ、灰になにか混じっていた時の場合か。
そうそう、夫もそれを心配してたみたいです。
青い胡桃、美味しそうですね。
胡桃の実、いっぱい落ちてる場所があるんで、今度少し試してみます!