自ら歩きまわって穴を掘る植物の種子、『歩き出した小さな木』
2016年 06月 03日
Exciteニュース:
→ 毎年20mも移動するというエクアドルの歩く木「ソクラテア・エクソリザ」の噂を検証
私の記憶によれば、ずーっと前にどこかで読んだその本(図鑑だった気がする)には、昆虫のような脚を生やした種子が、歩きまわって発芽に適した場所を自分で見つける図解が載っていたんだった。
もう一度見てみたくて、時々思い出しては探してるのに、全然見つからないんだ……。
物凄く朧な記憶だけど、こんな感じの絵だったような。
そうして今となっては、「うーん、やっぱり夢で見ただけかな?そういえば、面白く読んだ気がするのに他のページを全く思い出せないしな……」という気分になって久しいのだった。もやもや。
ちなみに、載っている本が実在するとしても、古代ローマの博物誌とか中世錬金術系とかの空想まじりの植物なんだろうとは、今は9割がた思ってはいるが。でも、本当の本当のオリジナルの記憶は、「へえええ!色んな植物があるもんだなあ」と驚いたような記憶なんだった。……実在は、でも、さすがにしないよね……?
歩く木といえばコレ。私の子ども時代の愛読書。
『あるきだした小さな木』(テルマ・ボルクマン)
入手した時にすでに古本だった気がするが、やたら気に入って、ボロボロになるまで繰り返し読んだ本。
思い返すに、動物みたいな植物(またはその逆)ってのが、小さい頃からの我が心の琴線ポイントだった感はある。
若い娘のなる果樹や植物羊、マンドラゴラなど、植物と動物の中間種についての記録は、昔から世界中にあった。
『幻想博物誌』(澁澤龍彦)
果実の娘にもマンドラゴラにも動物的な知能はなさそうな感じが、半植半動の絶妙のバランス。「え、なんかそういう種って存在するかも」って半信半疑ながら思ってしまいそうな。
これが喋ったり長靴はいちゃったりしちゃうと、おとぎ話になっちゃうんだよなあ。
半分動物・半分植物といえば、猫草を忘れることはできない。
『ジョジョの奇妙な冒険 (42)』(荒木 飛呂彦)
小学生時代に荒木漫画を読み始め、ジョジョリオン以外はほぼ全部読んだかな?と思っているが、その中でも猫草はベスト25くらい(←あまり高くもないか?)には入る面白エピソードだと思う。
荒木漫画って、誰もクヨクヨしなくって、話はぐんぐん進んで、堂々巡りがないから好きだ。
植物なのに、人のよう…と聞くとマンドラゴラを思い出し、マンドラゴラと聞けば「うる星やつら」のはんぎゃ摘みを思い出します。(ランちゃんがぶちっと摘んでいたやつ)
あと、「火の鳥・宇宙編」の赤ちゃんを育てる為に植物になっちゃうやつ。(植物なのに、やたらエロちっくな感じでしたよね)
子供の頃、父が持っていた図鑑のような本に、巨大なナメクジのようなものから手足が生えているグロテスクな動物(?)のイラストがたくさん載っていたんですけど、小さかった私はそれが実在している動物だと思って、友だちと真剣に怖がっていた事がありました。結局、それは『未来の地球での進化した動物』って感じの空想のイラストだったんですけど、書いてある文字が英語だったのも、本当に居る!と思い込んでいた要素だったのかもしれません。
あれは読めないしね。--;
http://www.htokai.com/gallery/plants/ugoku.html
地を這うサボテンはあるみたいですね。
そうか、、、やっぱり話題になってないということは、夢か架空かですね。がっくし。1割ほどは、まだ期待していたのですが。
未来の地球の想像図だったとかいう可能性、ありそうだなー。
数十年前って、今よりも近未来への想像力が豊かでしたよね。悲惨な方にも輝かしい方にも、物凄く変化すると思ってた。でも実際に未来になってみたら、ガジェット類は増えても、そんなに壮大な変化は無かったという……。今、未来創造図とか描いても、そんなに今と変わらない絵が出てきそうですもんね。
火の鳥のソレ、巨大アロエのような女性の足のような形のでしたね。覚えてます。あと、ムーピーも死ぬときに花になりますよね。漫画には植物と動物の中間、けっこう出てくるかも。
ママりんさん>
ヴォイニック写本、面白そう!!!すごい見たい!!!
知らなかったです。早速手配しました。良いもの教えてくれて、ありがとうございます。
そして、地を這うサボテン……これも凄い。
ちょっと夫に似てますわ。
メガルカヤの動画みました!この動きと形、イメージにとても近いです!!
ちょっと動物っぽいですね、地面に潜る姿とか。
動物の仕方とは違っても、カヤはカヤの方法で、地面とか天気とかを知覚して動いてるんでしょうね。
やっぱりこの世界って、多層的というか重層的というか、普段職場と家庭を行き来してるだけのこの空間にも、自分が知らない・見えてない世界が重なって存在してんだなーと改めて思って、楽しくなりました。
多くの種は自分の世界しか知覚できないけど、人間は自分以外の種の視点や感覚を想像してなりすまして、観察したり疑似体験できるのがすごく面白いなーと、たまに感動します。
自分たちとは在り方がかけはなれすぎてて疑似体験できないケースにしても、いろんな動植物がそれぞれ自分たち特有の環世界を持っていて、それぞれの世界は交わらないけど、でも同じ場所を共有して重なってるんだということを思うだけで、よく知った風景がちょっと違うように感じられますよね。
そうなんですよー。
「いやあ、普通に考えて、絶対ないだろー!」って思うことっていっぱいあるし、でもそれと同じくらい「うわ、信じられないことがあるもんだなー!」って驚くこともいっぱいあるので、ついつい、これはどっちのケースだろ?って(後者を)期待してしまいます。
地下茎は、土が柔らかければ、かなりのスピードで勢力を拡大するとおもいますよ。あと、根の欠片がどこかに落ちても、そこからぐんぐん網のように広がるんですよね。
昔、お向かいさんが「これ殖えるわよー」とくれた白雪芥子の根を門扉の辺りにチマッと埋めたら、いつのまにか、庭全体に蔓延しています……。