自家製りんごバター、詩情&倒錯&美が溢れる『ぼくは問題ありません』『虫と歌』
2016年 01月 04日
【りんごバターの作り方】
(1)リンゴ1個を薄く切って、砂糖2匙とバター20g程度で炒める。良い香り!
(2)リンゴがしんなりしたら、ハンドミキサーでペースト状にする(ミキサーがなければ、最初にすり下ろしたリンゴを炒めるのでも良いようだ)。
(3)少し冷めたらバター60g位をさらにドンと加えてよく混ぜる。好みでレモン汁を一振り、シナモンを少々。
(4)冷蔵庫で冷やし固めて、保存。
冬休みも終わりが見えてきたので、平日には遅々として進まなかった実家に頼まれていた用事を二日かけて片付けた。朝の6時過ぎに全部終わって、そのまま眠っちゃって、起きたら12時近く(昼の、で良かった)。ううー、頭イテ。でも、これで休み前にずっと気掛かりだったことも全部片付いた。まだ休みは残り1.5日残ってる。やった!
で、「寝坊だねー」と末っ子が友達と冬休みの宿題を片付けに出かけた間に、冬休み後に料理を手抜きできるよう、ちょっと作り置きをする。
まずは庭で収穫したレモンが幾つか残っていたのでレモンサワーにした。途中、ご近所さんが遊びに来て柚子をくれたので、ちょこっとだけ柚子も加える。柑橘類のサワーはすぐできるから、3日もしたらもう飲み頃だ。
それから他の方のブログでりんごバターというものがあるのを知って、作ってみる。
色んなレシピがあるみたいなので、家にあるもので適当にやってみたが、出来上がったら、びっくりするほど美味しい!
さらに、宿題が終わった子供を助手にして朝食手抜き用のスコーンなどをどんどん焼く。食事用に、甘くないやつ。紅茶スコーンとプレーンなスコーン。それから腹持ちの良いオートミールのクッキーを2種類、ナッツとココア。これで早起きできなかった朝は、スコーンにりんごバターをつけて出せばいいだけだ。ふっふ。
保存用に君のジャーをかしてくれ、と末っ子に頼んだら、アレはクリスマスプレゼントの海賊の宝物入れにしてるからダメだよ、と断られた。ちぇ。仕方ないから、近所の雑貨屋に行ったら、似たようなものが新春セールで数百円で買えた。嬉しい。
確かに、めちゃくちゃ宝が入っている……。
焼き時間の間は、ごろごろしながら新しく買い込んだ漫画を読んだりする。何冊か当たりがあって嬉しい。
匂いにつられてやってきた子供たちが出来上がったクッキーをすでにつまみ食いしているので、もしかしたら休み後まで持たないかもしれないけど、今回で簡単なレシピを知ったので、週1くらいで焼き足すようにしようかな。
……なんて思っても、仕事が始まるとなかなかやらないんだけど。一応、抱負だけは。
この冬休みに読んだ漫画で、一番予想外のヒットだったのは、宮崎夏次系の『ぼくは問題ありません』。表紙が変なので、よくあるヘタウマギャグ路線かなーと思って読んだが、中身は詩情溢れる感じで、とても良かった。
『僕は問題ありません』(宮崎 夏次系)
周囲からちょっと浮いてる変人たちの短編集……っていうと、ありがちに感じるけど、それぞれ何か美しく。
絵も、実は結構上手というか、綺麗だと思う。
上の子たちも「これイイよ!」と言うので、同じ作者の本を他にも買ってみたが、これが一番好評の一冊だった。
お話に余白が多くて詩情溢れる感じは、市川春子にも通じるものがあると思う。両作者の詩情の路線は違うけど、いずれかが好きな人は、もう一方も好みそうな。
『虫と歌』(市川春子)
このブログのコメントで教えてもらって読んだら、凄く面白かった本。どの話にも、人間以外のナニカに対するフェティシスムが漂うのが、この作者の独自路線かも。
同じ作者の本を何冊か読んだが、この短編集が一番楽しめた。中でも、「日下兄妹」という話は、SFのストーリーとしてもオチがちゃんとあって、ポエム好きじゃない人でも、面白く読めると思う。
子供たちにもとても好評だったが、同作者のこれ以外の本は「段々マニアックになってきて分かりにくくなってるね……」との感想(私は他のも割と好きだけど)。
ちなみに、このブログで紹介している本のリンクからamazonで本が買われると、amazonから3%のポイントがもらえるので、私は漫画はそのポイントでだいたい買っている。どんな人たちが買ってくれてるのかは分からないけど、同じ本を読んだ人が、どこかで面白いと思ってくれてたらイイなーとか思いつつ、この場を借りてお礼を言いたい。おかげさまで去年も漫画を色々と読めました。ありがとうございます。
私は勝手に【macchi73さんはSF好きな人】というイメージを持ってしまっているので、最近は萩尾望都を読むとmacchi73さんを思い出すようになってしまいました。顔も知らないのに…。萩尾望都とmacchi73さんが名前をあげる、海外のSF作家が共通しているものが多いからだと思います。因に『お召し』は古本屋でも見つける事が出来ず、未だ読めていません。
女子高生が分厚い本を読む様子が淡々と描かれている、高野文子の『黄色い本』が大好きです。高野文子はそんなに好きな漫画家では無いですけど『黄色い本』は別格で、高野文子はコレ一冊だけで良いとさえ思います。(…もしかしたら以前にも同じようなコメントをしていたかも?)
最近は引きこもって本屋にも行かなくなってしまったので、本屋を隅から隅迄じっくり見てジャケ買いして新しい漫画家を発見する事がすっかり無くなってしまいました。自分の勘を信じて買った漫画が当たりだった時はもの凄く嬉しかったなー。逆に表紙に騙される事も多々ありましたけど。
宝石の国、マニアックに進みすぎた感じがして3巻までしか読んでなかった!
でも、謎っぽいのがでてきて物語が動き、面白そうになってますね。今晩、最新刊まで読んじゃおーっと。楽しみ。
SF好きです。だから萩尾望都も好きそうなのに、はまれないのが自分でも不思議です。あと、高野文子もいかにも面白そうなのに、私はその面白さを察知できないんですよ……。
子供の時から読む漫画は成年コミック系が多かったので、少女漫画を嗜む前提条件が身についてないのかもと思ったけど、もっと少女漫画っぽく見える岩館真理子とかは面白いと思ったりしたしなー。少女漫画については、まだ自分でも好みを掴みきれてません。
もしかしたら、SFとか高野文子系(?)は成年誌の十八番でもあるので、私はその分野に関しては、オッさんセンスで開発済みになってしまっているのかも。
心から好きな漫画をバーっと思い出してみると、バカバカしい感じのが多いです。萩尾望都は、私にとっては、バカバカしさが足りない、のかな?