ナガサキアゲハっぽい、茶色のサナギ
2015年 12月 08日
ブロック塀の上に、大きなサナギを発見。この大きさだと、アゲハチョウか。
よく見かけるナミアゲハ、キアゲハ、クロアゲハのどれかだろうな……と思って蛹図鑑で調べたら、ななななんとナガサキアゲハの気がするんだけど!?南方系だったのが北上してるとは聞くけど、この辺で、まだ全然見たことないんだけど!?ドキドキ。
蝶の蛹図鑑:http://butterflyandsky.fan.coocan.jp/shubetsu/sanagi.html
頭部の突起が、横から見ると猫の耳みたいに上に反っていて、正面から見たときにU字型をしてる。この特徴は、ナガサキアゲハっぽく見えるんだけど、どうだろう?
(願望はあるが、自信はない……)
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ちなみに、下の写真は夏に見かけて羽化させたキアゲハのサナギ。
この辺で見かけるのは、だいたいこれ。
「そもそも色が緑と茶色で違うじゃん!見るからに別種じゃん!」とか思ってしまう人は、多分あまりいないとは思うが、でもいるかもしれないので(←うちの長女とか)、念のために説明しておく。
アゲハチョウのサナギは、同じ種類でも緑だったり茶色だったりする。
緑あふれる夏のサナギは緑色で、秋のサナギならシックに茶色という訳でもない。
前に何かで読んだところでは、意外に周囲の色にはそんなに影響されないらしい。
蛹化の一時期の周りの色だけで決めちゃうと、その時だけは保護色になったとしても、途中で周りの色が変わって目立っちゃうかもしれないからかな?
傾向としては、「湿度・温度が高いと緑、乾いて寒いと茶色」「足場の表面がなめらかだと緑、ザラザラだと茶色」「屈曲した場所だと緑、平らな場所だと茶色」などになるのではと言われている。ただ、あくまでも傾向があるっぽいというだけで、はっきりしたことは分かっていないようだ。
こんな記事もあった。
→ぷてろんワールド:蛹のからだ
たぶん、しばらく動けない時期を無事に乗り切るために、五感を総動員してココがどんな場所かを判定して、将来も見据えて一番目立ちにくい色のサナギになるような仕組みになっているんだろうと思う。……その割に、子供たちがいっぱい通る、こんな開けたコンクリ塀でサナギになっちゃって平気か?とも思うけど。
今日はまた、土砂降りだったり暑かったりでヘンテコな天気でした……。
12月に24℃とは!びっくりです。
ついつい心配になって、真っ暗な夜道でサナギを確認してしまいましたよ。
でも大丈夫そうで、安心しました(って、動きがないので分からないですが)。
サナギの行く末は気になりますが、壁から剥がすのも無駄に傷つけそうで怖いので、このままそっと、出勤時に眺める楽しみに止めておきます。枝とかなら、それごと取ってきて軒下に吊るしておいたりもできるんですけどね。それに、大通りに面した絶壁なので意外と野鳥からは安全な気もします。
来春、無事に蝶は見られるのか、はたまた寄生蜂が出るのか……!?
アラビア風に言えば、インシャ・アッラー!ってとこですね(←一時、アラビア人に連発されて、気に入ってしまった便利なフレーズ)。
私はナガサキに一票!です。