さびしい誕生日
2015年 09月 12日
今年の末っ子の誕生日は、みんなどうしても早く帰れず、これまでにない質素なお祝いになった。これまでは毎年、たとえ仕事や部活や用事で全員ギリギリまでばらばらの場所に居ようとも、ディナーまでには家やお店に駆けつけて、全員揃って賑やかに祝ってきたものを……。
仕方ないけどさびしいな、と末っ子。
まあしかし、これから更にそうなっていくかもな……とも、ちょっと思う(とか言う私も、早くは帰れずごめん)。
父と母と「三人の子供達」という賑やかな時代は去って、この後しばらくは、大人が4人と「子供が一人」という時期に入ってしまうのかも。
長男マリオから用意されていたお祝いは、末っ子の名前と雅号を彫った手製の石印だった。
「ピノコへのお兄ちゃんの願いを込めて、雨垂という雅号を授けます」というメッセージと共に、側款には、次のような文句が。なんだか渋い……(が、今は秋だし、うちの子たち全員、根気強いの反対のキャラなので、語のセレクトは多少不思議でもある)。
雨垂れ石を穿つ
千里の道も一歩から
祝う十歳 花紅柳緑 二千十五年 九月
そして、長女レイクは末っ子がぐっすり眠ってからの帰宅。
ああ、もう寝ちゃったかー、と呟きながら、眠った妹の手の中にそっとリボンのついた包みを置いていた。中身は色とりどりのマニキュア。
そして私からのプレゼントはキーボード。
夏のイギリス旅行で友達の家にしばらく泊まってたときにお家にピアノがあって、猫ふんじゃったを教えたら、すごく面白がって毎日弾いていたので。
それから数日。
顔を合わせれば「ねえピアノしよー」と言うので、私が伴奏、娘が旋律を担当して練習して、既に3曲もモノにした。極秘裏に練習を進め、今月の双子の兄姉の誕生日に披露する予定。
マリオとレイクの誕生日は、さびしくない豪華なのにしようね、と妹は燃えている。
そんなに楽しいのなら、ピアノ習う?と聞けば、「ううん、習うのは嫌。お母さん教えて」とかいう。私もピアノなんてよく知らないのでハードル高いが、一緒に覚えるの、とても楽しい。
Casio 電子キーボード 76鍵 WK-245
ピアノやってる人たちに聞くと、後々のこと考えるとちゃんとした本物のピアノに近い機種にする方が良いよ……とみんな言うので、一瞬、教えてもらったそっちのラインでも考えたが。
考えてみたら、後々のイメージってのが全く湧かなかったので、気軽に遊べる機能(内臓曲や音色など)が多いという観点で選んでしまった一品。とりあえず、鍵盤数は76ないと知ってる曲が弾けないので、そこだけしか気をつけなかった……。
今のところめちゃくちゃ楽しく遊んでいる。有名曲がたくさん内臓されていて全曲の楽譜もついているので、難易度無視で、知ってる曲からギクシャク覚え中。
→しばらく使ってたら、色んな曲を弾くためにはペダルは必須と知った。追加購入。
さらにヘッドフォンもあれば、夜中の練習も大丈夫。