式根島のアゲハチョウ: モンキアゲハ、カラスアゲハ、アオスジアゲハ、ナミアゲハ
2014年 08月 04日
式根島サイクリング中、色々な蝶を見かけてワクワクする。
特に、人家周辺から離れた広くて明るい車道の両脇が鬱蒼とした森林になっている三叉路で何度も何度も大型の蝶が道路を横切っているところを見かけ、これが話に聞く「蝶道」というものではないかと思う。
それで、「ここにいれば良いもの見られると思う」と自転車を止めて夫と娘とジッと待っていたら、よく知っているアオスジアゲハやアゲハチョウの他に、黒地に白い斑のある見かけない蝶が何度も通る!
クロアゲハに似ているが、これまで見たことがないアゲハ蝶だ。
が、サイズがかなり大きいせいか、飛翔力も強いようで、普通の蝶より高い場所を飛んでいて、なかなか近くで見られない。
先日クロアゲハの記事をアップした時に、遠目では同じように見える黒いアゲハにも、ナガサキアゲハ等々、色んな種類がいるということをコメント欄にて知ったので、何としても近くで見てみたいところなんだけど。
……なんて物欲しそうにしていたら、夫が「ちょっと待ってて」と凛々しい顔ですっくと立ち上がったかと思うと、何匹か目、ちょうど低空飛行でやってきた一頭を捕まえてくれた(が、捕まえる際に傷つけたのか、片方の尾状突起が取れてしまっている。ごめん)。
図鑑で確認すると、これはモンキアゲハ。
日本に分布するチョウとしてはオオゴマダラやナガサキアゲハと並ぶ最大級の種類で、関東ではあまり見かけない南方系の蝶。幼虫の食草はカラスザンショウ。
翅の裏もクロアゲハにかなり似ているが、クロアゲハにはない白い斑がついている。
珍しい蝶見て嬉しい!!と感動していたら、島のおじさんには、その辺にたくさんいる蝶だけどなあ、と言われた。
確かに、3日間で10回くらいは見かけた。島では普通種なんだな。
そんなこんなで、初めて見た蝶にすっかり満足して日向で休憩していたら、娘の周りをクルクルと回る黒い蝶がいる。
おー、また来たかーとジュースを飲みながらボンヤリ見ていたら、今度は違う蝶だ!!
遠目では黒っぽかったが、近くで見たら、ハッキリと青と緑に妖しく輝いている。
ウワー! また初めてのアゲハだよー!!しかも美麗だー!!と急いでカメラを構えたけど、慌て過ぎて上手く撮影できず。
すっごいピンボケだけど、この輝き、ミヤマカラスアゲハかカラスアゲハに違いない。
輝きが線状ではなく面状だから、多分カラスアゲハの方かなー。
大物を撮影できずにガッカリだったが、モンキアゲハも何回も遭遇してるし、この蝶も滞在中にまた何度か見られるチャンスはあるだろう……と思っていたら、その後、全く見かけることはなかったのであった。残念。
まあでも、珍しい蝶ではなくても、島の青空と花々を背景に、色んな蝶がひらひらしているのを見るのはとっても綺麗だった。
うちの庭でおなじみのアゲハチョウだって、ハイビスカスの上だと何だか南国風。
白紋なのに紋黄か、と思ったら「標本では黄色に近くなる」と書いてありましたね。
標本では…って事は死ぬと…と言うことなんですかね?
先日、庭で見かけてその大きさに驚いたシロスジカミキリ(こちらも南方系の大型種)も、どう見ても白じゃなく黄色い模様だったんですけど、死ぬと白くなると書いてありました。
名付け親は死んだ個体を見て判断して名付けたのかな?
うちの庭でもよくアゲハ類を見かける同じ場所があるので、蝶道が出来ているのかもしれません。
私も「モンキ?」って思いました。ちょっと不思議な感じしますよね。
シロホシアゲハとか、なんかそんな名前の方が似合うと思うんだけどなー(←命名してみたい)。
そしてシロスジカミキリ!
大物感ありますね。こんなの見たこと無いです。いいなあ〜!
台風が近づいていたのが関係したのかもですが、気温は意外と高くなかったです。
暑い日中で30〜32度くらいだったかな(お天気は良かったです)。
泳ぎに行くと各浜の入口にその日の気温や水温なんかが掲示されているんですが、晴れた日の朝9時頃だと気温は 26度くらい、水温は 25度くらいでした。曇りの日だと、水温 22度だったりも……。
ずっと泳いでいると体が冷えてしまい、熱い砂浜や岩の上で体を温めて、また水に戻って行く……という感じでした。サイクリングしてても適度に日陰もあり、日差しは暑くても風は涼しくて気持ち良かったですよ。
自然の気候としては島の方が暑いのだと思いますが、コンクリが少なくて海と土と森林が多いから、市街地より温度が上がりにくいのかも。