クロアゲハ(黒揚羽)
2014年 07月 24日
子どもとプールに通う夏休み。
アスファルトの路上で弱った黒い大きな蝶を拾った。
何かに轢かれてしまったらしくお腹の先が潰れてしまっている。片翅が動きにくいようだ。
もうダメだと思うけど、娘がそっと拾い上げて、道路沿いの大学の林の中に逃がした。
そしたら偶然か、同じ蝶がまっすぐこちらに向かって飛んで来たので、「仲間が来た!!」と娘が叫ぶ。
(クロアゲハの飛ぶルートは「蝶道」って呼ばれ、日向と日陰の境目を選んで飛ぶって決まってるらしいから、明るい道路と暗い林の境目にいた私たちに向かって来ただけかなと思うけど……)
ずいぶん大きい蝶だね、カラスアゲハだっけ?と呟く夫に、「クロアゲハかなー。模様がちょっと違うんだよ」と娘が言うので驚いた。そんな蝶の名前、知ってるんだね。
クロアゲハもカラスアゲハも大型の黒っぽい蝶で似ているが、翅の模様が少し違うらしい。
クロアゲハは、名前の通り、翅の表が真っ黒で模様がない(裏にはある)。
カラスアゲハはもっと華やかで、オスは青っぽく光る翅を持ち、メスは後翅に赤っぽい斑点がある。
昔は名前の通り長崎のような南にいたらしいですが、今は北上して関東にもいるようです。
早速調べてみたら確かに質感がそっくりです。
ただ、この蝶には尾状突起があるんですよね。ナガサキアゲハの特徴としては尾状突起が無いというのがあるので、今回のはやはりクロアゲハが一番近そうかな?と思いました。
そこから興味を持って、更に似たような黒い蝶の見分け方を調べてみたんですが…… オナガアゲハ、ジャコウアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、その他いろいろいて、混乱するー!とても今は覚えられない……とあきらめました。
やはりこれは、都度本物を見てエピソード記憶と一緒に覚えていかないと、見分け方を身につけるのは難しそうです。
それと「ナガサキ」っていう名前の蝶が関東で見られるというのもびっくりです。
でも最近の温暖化で、昔の図鑑とは分布が変わって来てるっぽいなーっていう虫、けっこういますね。
そういう現象も、実物を見て実感すると、面白いなーホント温暖化してるんだなって思いますね。