ミニチュア標本の作り方
2014年 06月 21日
で、なんか短時間でできる面白いことないかなーと考えて、ミニチュアの標本を作ってみることにした。
というのは、先週、娘たちを怪しい標本系(骨董系?魔術系?)のお店に連れて行ったら、姉妹で「すご〜い!たのし〜い!」と物凄くテンション上がってたんだよね。本物の標本は高価だったり保管が手間だったり、死体だと思うと怖かったりするので、紙と木でイミテーションを作っちゃおうという訳。
【ミニチュア標本の作り方】
材料:
●蝶の画像 ●バルサ材少々(または厚紙) ●木工ボンド ●塗料(手元にあった木材塗料を使ったが、水彩やアクリル絵具でOK)。
それと、もしあれば(無くても良い):
●マニキュア ●アクリル板 ●ヒートンねじ
* 自分で撮影した写真を使って、撮影日時や場所、調べた種名をラベルに書いて貼っておけば、不殺生の昆虫標本が作れるかも!
(1) 図鑑やウェブから標本にしたいものの写真を縮小してプリントアウトし、切り抜いて色を塗る:
色鉛筆や水彩だけでも良いが、マニキュアやトップコートでラメや艶を乗せつつ厚みを出すと、本物っぽい仕上がりになる。
色を塗るのが面倒くさい場合は、シロチョウ系の標本にすればモノクロのままでもOK!
プリンタが無ければ、薄紙で図鑑から写し絵しても良さそう。
(2) 彩色済の標本を、適当な台にボンドで固定する:
台には、標本が映えるような色を塗ったり、布や紙を貼っても良い。
今回はバルサ材という柔らかいベニヤ板のような木材を使ったが、厚紙やスチロールでも良いと思う。標本ラベルも付けると雰囲気が出る。
ラメのマニキュアをたっぷり乗せて、これ『星くず蝶』っていう名前にする〜と言う娘。ラベルには英語で書きたいの、だって格好良いから……と言って、カタカナで描いていた。
『星くず蝶』って和名、すごく良い名前だと思うけどなー。
(3) 標本箱の枠を作る:
こちらも今回はバルサ材を使ったが、厚紙や割箸、スチロール、紙粘土など、なんでも良い。
木材を1cm幅に切って、台の周りをぐるりと囲める大きさにボンドで張り合わせる。
ここは 1mm, 2mmの誤差がけっこう組み上がりの状態に響くので、気をつけて丁寧にやるんだよと話して金定規とカッターの使い方を教えたら、結構ちゃんとやれている。上手いもんだ。
(4) 枠に台をはめてボンドで固定する:
今回は大人も手伝っているので、表にアクリル板を嵌めて、より本物のドイツ箱っぽくしてみた。
子どもだけなら、アクリル板は無しでも良いと思う。
アクリル版を嵌める場合は、(2)で台を切る時に、台と同じ大きさのアクリル板もカットしておく。そして、アクリル版の周りに材を貼るようにして蓋付枠を組み、最後に底板を嵌める。
(5) オマケ:
一番小さいもの(1cmくらいのアオスジアゲハ入り)にはヒートンねじをつけて、ペンダントトップにできるようにしてみた。標本を首にぶらさげてたら、ちょっと格好良くないか?(それとも格好悪いか?)
そうやって末っ子と二人で作っていたら、上の子たちもやって来て、自分たちも作ろうかなとアイデアを練り始めた。そしたら夫も寄って来て、あれ、macchiがなんか得意顔だー、と冷やかされる。
まあね。思いつきでやってみたけど、子どもが熱中して楽しんで、最後は自分一人だけでちゃんとデザインや設計、組立までしてるの見たら嬉しい。今回の遊びは大成功。得意な気分だ。ふふ。
今回の様子を見て、末っ子にもそろそろ一人で刃物使わせても平気かなーと思ったが、心配性の長女が「いい?お母さんかお姉ちゃんがいる時しかカッターは使っちゃダメだよ、絶対だよ、分かってる?」とくどくど言い聞かせていたので、お姉さんの顔を立て、末っ子の一人刃物解禁はもう少し延期とする。
以下、カッター工作にあると便利な道具たち。
デザインナイフ
鉛筆を持つ感じで使えるカッター。細かい切り抜きが子どもでも簡単にできる。
アルミ定規
カッターで使うなら、削れず・滑らない定規が便利。
カッターマット(A3版)
こちらもカッターを使わせる時の必需品。A3サイズくらいある方が工作しやすい。
彩色、粘土遊びの時の敷物としても便利。
バルサ材(4mm厚)
小学校低学年でもカッターで楽に切れる、柔らかい木材。
工作遊びに向いてる。
小6、小3の孫と同居しているお婆ちゃんです。
ネットをあちこちしているうちにこちらのブログにたどり着きました。
お仕事がお忙しそうですが
自然いっぱいのお庭や子育ての話題いつも楽しみにお邪魔しています。
この歳で初めて我が家の庭でキアゲハの羽化までを観察して
感動していましたところ今回の蝶ちょの標本にまた感動です。
真似させていただいてブログにアップしますので
よろしかったら見にいらしてくださいね。
しかも自分の家で羽化したアゲハの写真を使われるとは。
そうそう、そういうのの方が思い入れがあって良いんですよねえ!
子どもと話してたんですが、色んな虫を観察して写真をとって標本を作ったら、夏休みの自由研究にもなりそうです。
以前いろいろ虫について調べていたらこちらのブログを見つけ、とても素敵な内容でずっと読ませていただいております。
蝶々の標本、すばらしーー。
うちに虫好きな2年生の男の子がおりまして、息子も喜びそうです。夏休みに家で作らせていただこうと思います!!(もしブログUPしたらこちらの記事リンクさせていただいても大丈夫ですか?)
これからも記事楽しみにしていますー^ ^
虫好き小学生男児なら、面白いラインナップの標本ができそうですねー。良いの出来たら教えてください!それか本物の標本作成もイケるかも?と思いつつ……。
保存やら作成工程やらを考えると、紙の標本の方が母的には気楽でイイですよね、やっぱり。
標本を首から下げて持ち歩く…なんかいいなぁ。
私も子どもたちも、何をやるにも計画性がイマイチで、作りながら「あ、あの塗料使おう」とか、「あ、ここも細工しよう」とか思いついてコネコネやるんで、手も道具も汚れまくりです。トホホです。
最初に全部計画してから着々とやれば、色々とピシッと綺麗に決まるんだろうなーと思うんですが、多分この中の誰にもそういう才能は無いな……と実感しています。