山茶花(サザンカ)
2010年 12月 16日
●花期:サザンカは晩秋〜冬(10〜12月)、ツバキは初春(1〜3月)に咲く。
●雄しべ:サザンカは放射状。ツバキは筒状にまとまっている。
●葉:サザンカは花に対して葉が小さく、葉の縁のギザギザが目立つ。ツバキの葉は少し大きめで、縁がツルンとしてる。
娘の通園路の生垣に、一面の赤い花が咲いている。
我が家の庭に生えて来たツバキにも似ているが、もっと華やかな趣きがある花だ。
品種が違うのかな?と思って、生垣の主に尋ねたら、ツバキではなくてサザンカだという。
山茶花か。言われてみれば、そんな感じ。納得。
でも、椿と山茶花の違いって具体的にはどこだろう?
そこで物知り曰く:
「サザンカは冬の花で、ツバキは初春の花也。故に木へんに春と書いて椿(ツバキ)と読む」
なるほど〜!なんとなく眉唾っぽい気もするが、蘊蓄用に良さそうな話だ。
木へんに冬でサザンカなら尚良かったんだけどなー。それは柊(ヒイラギ)だ。
また、花糸(雄しべの集合)の下半分がくっついて筒状になっているのがツバキで、くっついていないのがサザンカという話もある。
花の根元が筒状にくっついているから、ツバキは散る時に丸ごとポトリと落ちるらしい。
なるほど!そう言や、庭の椿は花首ごと散っている。これは良い見分け方っぽい。
(←庭のツバキ)
確かに花糸が筒状になっている。
ただし、山茶花と椿は、同じツバキ科に属する非常に近い種類で、交雑もすれば品種も沢山あるため、厳密に二者を分けるルールは無いという説もある。
これが一番納得かなー。
現実は図鑑よりゴチャゴチャ入り交じり、グレーゾーンは拡大して行く。エントロピーの法則。
また、macchi73さんの1枚目の写真のは、こちらでは「寒ツバキ」として園芸店で売られていたり、公園の名札もそうです。なんだか適当ですね。
ツバキ、サザンカというと、少し和風の素朴な感じに思っていましたが、ずいぶん豪華ですねー。
思っていた花姿と全然違うものも沢山ありました。バラや芍薬みたいなのも多いですね。凄い。
寒椿はサザンカとツバキの交雑品種みたいです。
wikipediaだと、サザンカの方のページに載ってました。
ツバキとサザンカは、それだけ近い品種ってことでしょうね。
図鑑を見てて時々思うんですが、どこで別種としてのラインを引くかって、人間の定義だけの気がすることがあります……。