シジュウカラの雛
2009年 05月 26日
珍しく早く帰宅したところ、ヨレヨレの服を着て庭隅の薮に顔を突っ込んでいる怪しい男が!
「ちょっと何してるんですか!」と糾弾したら、立ち上がったのは夫だった。
外科医のような手袋をしている。怖い。
口を開くなり、「カラスがシジュウカラの巣を襲って中を散らしちゃったんだよ・・・」悲しそうな顔。
なんと幼いヒナの巣立ちを楽しみにしていたのは、私たちだけでなくカラスもそうだったようだ。
夫によれば、一羽は既にカラスに食べられ、もう一羽は夫が巣箱に戻し、更にあと一羽はこの薮に逃げ込んだとか。
ちょっと見てみてよ、と頼まれて物凄い薮に分け入ってみたら、見るからに怯えたヒナが薮の中に隠れていた。
ヒナは逃げる。追う夫。もっと逃げる。更に追う。・・・脅かしているようにしか見えない。
「野鳥のサイトには落ちたヒナを拾うなって書いてあったよ。薮とかに隠れててもちゃんと親が見つけて世話するってよ」といくら声をかけても、全く聞く耳を持たない。そのうち、ヒナは思い切ったように飛び立って行った。
おー、飛べる飛べる!でも庭から出ちゃったよ・・・。
翌朝、5時くらいにシジュウカラの声で目が覚めた。
庭の外でツピツピ鳴いている。サンダルひっかけて探しに行ったが、姿は見られなかった。
親鳥が昨日の子鳥を見つけて世話してるんだと良いんだけど。
巣箱からは、一羽だけ戻されたヒナが顔をだして周りをキョロキョロうかがっている。
一回巣から出ちゃったから、外に興味が出たのかな?
親鳥も、以前のように巣箱の中までは餌を運ばず、入り口で餌を渡したりしているようだ。
一羽だけでも、無事に巣立てますよう。
巣箱の扉は、簡単に開けられないように止めておいた。ひいきしてカラスごめん。