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2024年 02月 20日
沈丁花の夜
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夜の柔らかい雨の後、寝室の窓の外でヌワーヌワーと猫が鳴くので、「まさか三毛縞?」と外に出た。でも声が違うけど。

窓から漏れる明かりで辺りを探したけど猫の姿は見えず、かわりに何とも言えない良い匂いがふわっと漂う。見たら寝室の窓辺に植えた沈丁花がこんもり咲いて雨に濡れて光っていた。あんまり良い匂いだったので、一枝だけ折って家に戻る。

花瓶に挿してウットリして、でも、綺麗な花にはきっと猫への毒がある……。
調べてみたら、案の定、樹液に毒という記事がぞろり出てきた。だいたい飾りたい花って毒なんだよな、猫にとって。

それでもあまりの芳香に諦めきれなくて、お手洗いの棚に飾った。なんで花を糧にする訳でもない人間が、花をこんなに良い匂いって思うの。風呂上がりには寝室の窓を開けて、部屋じゅうをふんわり沈丁花の香で充たす。呼吸するのが快感。冷んやり湿った空気だけど、この甘い感じ、もう冬ではないね。
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# by macchi73 | 2024-02-20 22:00 | 栽培日記:春の植物 | Comments(1)
2024年 02月 18日
収穫待ち
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(空が高い。でも庭木も高木化しすぎだな……)


とっても暖かい週末。末っ子は受験に、私と夫はサイクリングに出かける。夫が半袖になってる。私も上着を脱いでく。お日様がポカポカだ。園芸店に立ち寄って野菜の苗を幾つか買った。

前の庭で雑草のように蔓延っていたミツバが懐かしくなって、ここの庭隅にも植え付けてみる。
ミツバの周りに点々と見える小さな発芽はコリアンダーの芽。もうひとつの庭隅の区画にはイタリアンパセリ。どれもまだ柔らかい若い芽や苗なので、間違って踏んづけないように・野良猫に掘り返されたりしないように、剪定した庭木の小枝を周りの地面に小さな柵のように挿しておく。春にはしっかり根を張って広がってくれるかな。
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スナップエンドウの苗もたくさん売られていたので2ポットほど買って来た。
通常は秋に種蒔きして翌春の収穫だと思うけど、2-3月に苗を植えつけて5-6月に収穫というのも可能らしい。先日植えたジャガイモのプランターの端っこに支柱を立てて植え付けてみる。朝摘みのスナップエンドウ、甘くて瑞々しくて美味しいからなー。また春の楽しみが一つできた。
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あとは庭隅でニョキニョキ伸びている食用菊を地面にグッと倒して、茎の上に土を被せておく。茎伏せっていうのかな、こうやって土を被せておくだけで、茎の各節から新芽と根が出てきて子株が増えるから、挿木よりも簡単だ。次の秋の収穫倍増を狙う。

2月とは思えない暖かい庭で一通りの植え付けや手入れも終わって、満足だ。あとはこれからやって来る春夏秋の収穫の時期、それぞれの結果を楽しみに待つ。
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夕方、試験も終わった末っ子から「マリオが近所の美味しいところで一緒に食べて帰ろうって」とのメッセージ。ふ。息子にとっては母校だから妹に先輩風を吹かせたい様子。それで我々も合流してご馳走を食べて帰った。おつかれーとグラスを掲げると、テスト難しかったしお祝いは早いよ……と神妙な顔の娘。まあまあ、祝いじゃなくて労いだから。

夜。ベッドに潜って本を読んでると雨の音。窓を開ければ温かい雨、植え付けたばかりの苗たちにとっては恵みの雨だな。
受験も園芸も、時期がくるまで結果が分からないところはちょっと似てる。何かやって・その結果を待つのって、それだけで楽しみだよね……的なお気楽なことをあんまり言うと、緊張の最中のティーンの気分を害するのは知ってるんで呑み込んどくけど。
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# by macchi73 | 2024-02-18 23:57 | 栽培日記:ハーブ、果樹、野菜 | Comments(0)
2024年 02月 15日
福寿草の戦略:甘くはないが暖かい
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うちの庭のスプリング・エフェメラルの筆頭、福寿草が今年も咲き出した。

昨日見かけた節分草と同じキンボウゲ科だけど、花の構造はだいぶ違う。フクジュソウの黄色の花びらは本当の花弁だし、セツブンソウと違って蜜線は持たない。こんなに美味しそうな蜂蜜やバターみたいな黄金色なのに……甘くないとは。意外。

しかし競争相手の少ない時期に花を咲かせることで虫の注目を独占して受粉に使うのがスプリング・エフェメラルたちの戦略だったはず。蜜を持たずにどうやって虫を集めるのか?

実はフクジュソウはそのキラッと光るパラボラ型の花を日差しのあるときには開き・翳れば閉じることで、曲面反射の仕組みで集光・蓄熱し、冬の虫たちのホットな憩いの場になる戦略をとっているという説がある。お日様みたいなルックス通りの暖かい花の上に、暖を求めて虫も休みに来るし、虫が集まるとなれば出会いの場として更に人気が出るという仕組みか。
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そんな福寿草だが、庭に植えてからもう17,8年目になる。
とても長い馴染みの株だから、無事に咲き出すのを見ると一年の何かが保証された気がして「今年もヨロシク!」って嬉しく思う。世話もしてない地面の花なんて何かの加減で儚く消えちゃいそうなのに、こんなに長いこと毎年咲いてくれるのって凄いよなあと、見るたび地味に感動しちゃうんだよな。

また福寿草に会えたことを喜んで、今日のランチは庭で食べた。久々のリモート勤務日。
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ランチしながら庭を見まわせば、福寿草以外にも沈丁花やスノードロップ、クリスマスローズ、ジャスミンの花芽など庭じゅうに段々と色が増えていて、これからやってくる賑やかな春の予感がひしひし。仕事ではまた春の大異動もあって、考えると胸や頭がギリギリ重くなったりもするチキン・ハートなんだけど。生きてるもので時間と共に変わらないものは無い訳だし、変化がなければ次の季節に待つ色んな開花とかも見られない訳だしな。期待も不安もまだ知らない未来を待つという意味では一緒だということで、全部ごちゃまぜでバランスとって行こう。
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# by macchi73 | 2024-02-15 19:30 | 栽培日記:春の植物 | Comments(4)