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2023年 03月 23日
ヒュウガミズキとキブシ、アカバナキブシ、ゴバイシ(日向水木と木五倍子、紅花木五倍子、五倍子)
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(↑ヒュウガミズキ)

早春って黄色の花が多いけど、お日様の下で暖かそうに輝く花と、雨や曇天に浮き上がってみえる花がある。
レンギョウやタンポポみたいな元気な山吹色はお日様の下で見ると鮮やかで、一方、ヒュウガミズキみたいな青白い黄色は仄暗い空の下でよく光る。


どんよりした日、遠くに光る黄色の花を見つけて、あ、ヒュウガミズキかな?トサミズキかな?あの蛍光色っぽい黄色って面白いよなーと思って近づいたら……ん?なんか違うな。花がころころ丸くって、房上に吊り下がってる。

色味がヒュウガミズキっぽく冷たい黄色で、花房がトサミズキみたいに長いから、遠目でみたときにはそれらマンサク科の仲間と間違えた。でも、これはキブシ科のキブシ(木五倍子)という花のようだ。
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(↑キブシ)

隣にあったのはアカバナキブシ(紅花木五倍子)。こっちの方がキブシの特徴的な花のつき方が分かりやすいかも。コロコロした花の房が長ーく垂れてる。
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(↑アカバナキブシ)

しかし「木五倍子」って書いてキブシって読ませるなんて、どういうことだ?と思うだろう。
でも私はこれには心当たりがあるんだよね、名前を見たとたん、閃いた。蘇る遠い記憶……以前、「五倍子」というものを見た気がする。変な名前だったから覚えてるんだ。確かキブシの花に似た房状の果実で、面白いことに、舐めたら塩っぱかった。きっと、あのしょっぱい果実と形が似ていることからの名前じゃないか!?そうに違いない!

……と、得意な気持ちになって前の記録を確認したら、ブドウ型でしょっぱかったのは単にヌルデの果実で、「五倍子」ではなかった。「五倍子」というのはヌルデの虫瘤のことだった。あれー、でも虫瘤はキブシに全然似てないな。じゃあ「木五倍子(キブシ)」と「五倍子(フシ)」って関係ないのか?こんなに変な綴りなのに、偶然の一致ってことあるか?

……と、不満な気持ちになって調べたら、やっぱり木五倍子と五倍子の間には関係があるようだった。
まずはヌルデの虫瘤である「五倍子(フシ)」は、ヌルデにアブラムシがつくとその部分がぷっくり膨れて5倍の大きさになることから。で、その虫瘤にはタンニンが含まれるので古来から黒の染料として利用されてきた。で、「木五倍子(キブシ)」の名前の由来というのは、果実にタンニンを含むので「五倍子(フシ)」の代用品とされたからだという。

ふーん。果実の形状は関係なかったか。
でももしかして、果実の形が似てることの連想も働いて、昔の人も「なんか代用になる気がするな?」って閃いて、試してみたら本当にそうだったとかじゃないの?なんてね、違うか。こじつけちゃった。でも今度は忘れないだろ(と言い切れない最近の記憶力……)。




# by macchi73 | 2023-03-23 23:53 | 栽培日記:春の植物 | Comments(0)
2023年 03月 22日
ミドリガメ、断食明け
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まあ、冬眠からはだいぶ前に起きてたのは気づいてたんだけど。
まだ気温が充分じゃなかったからか、毎朝出勤時に池を覗き込んでも水の中からじっとこっちを見るくらいで反応が薄かったんだよね。

それが今朝は陸地で体を乾かしていて、目が合うとテクテク寄ってきた。で、今年初めてのエサを与えたら、ぱくり・ぱくりとゆっくり目に食べる。ふふふ。おっとりした亀らしくて、珍しく可愛いじゃん!

もっと暖かくなったら、また亀らしからぬスピーディな動きでザクザクどこまでも追ってきて、すぐにエサもガツガツ食べるようになるんだろう。35cmの大亀に早足で追尾されると迫力ありすぎでちょっと怖いが。今年も元気で、まずは良かった。

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ちなみに一昨年作った太陽発電の自動濾過装置について。

1回目の冬には冬眠中は濾過も停止して乾かしておいたんだけど、2回目の冬からは無精して、一年中稼働させたまま放置している。冬眠中の亀が潜む池の水をずっと濾過し続けて、もしかしたら詰まったり濁ったりするかなと思ったけど大丈夫みたい。今日もちょろちょろと優しい音で水を循環させている。素晴らしいな、世話要らずの池!これからまた亀が活発化するから、この辺でもう一回バクテリアを足しておくか。




# by macchi73 | 2023-03-22 22:11 | ペット:ミドリガメ | Comments(0)
2023年 03月 21日
クリスマスローズに似た草、バイモ(貝母)
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人気のない場所に点々と、今年もバイモ(貝母)の株が直立している。そんなには見かけない野草なのでレア感があってちょっと嬉しい。

バイモというのは、漢方で利用される際の生薬名で、鱗茎が貝の形をしているから。別名はアミガサユリ(編笠百合)、花の内側が編み模様になっているから。だけど俯いて咲くからよく見えないんだよなー。

で、ローアングルから花の中を撮影しようと四苦八苦していて思ったが、これは庭のクリスマスローズの写真を撮るときの苦労に似ている……。そう言えば、全体的な雰囲気も似てないか?いま、ちょうど庭でもクリスマスローズが花盛りなので、ちょっと比較してみたりして。

左がアミガサユリ/右がクリスマスローズ。
クリスマスローズはキンポウゲ科でバイモはユリ科だから、よく見れば蕊の形も葉の形も全然似てないんだけど、俯いて咲く花の内部に斑がある様子が、ざっくり見ると似てるかも。
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庭に咲く花で本当に似てるのは、同じユリ科バイモ属のフリチラリアなんだけどね。
私はこの名前が苦手で覚えられず、フラチリアだっけな、フラリチリアだっけな、フリラチリアだったけな……とうろ覚えになってしまい、探そうとするとなかなか検索に引っ掛かけられなかったりする。



# by macchi73 | 2023-03-21 06:00 | 【自然】雑草、野草 | Comments(2)