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2017年 08月 03日
大人の夏休み終わり
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夏休みの旅行から帰宅した。
早く早く今すぐレイクとマリオに会いたい!と末っ子が主張するので、空港から戻る途中のお店で留守番組の大学生たちと待ち合わせて、遅い晩御飯の焼肉食べて乾杯。

自宅の玄関を恐る恐る開けたら、思ってたより片付いていて、自炊と家事も交代でちゃんとしてたようだ。留守中にそれぞれが振る舞った料理など聞いて、なんとなく感慨深い。子供達は、少しずつだけど、私が思うより大人になっている。出がけにお風呂を沸かしておいてくれてたので、体洗ってサッパリして、眠る。

で、翌日(今日だけど)。
セミの声がするねえ、と末っ子。そうだった、旅行中はセミの声を聞かなかったかも。ジャングルに滞在してたので、木々の中から聞いたこともないようなおかしな声はずっと色々聞こえてきてたけど。

旅行すごく楽しかったけど、家がやっぱり一番だなー。落ち着くー!と末っ子。私は旅支度を解いて、洗濯物をガンガン洗って、部屋に箒掛けして雑巾かけて、旅行中に気に入って食べ続けていたスパイシーなキャロットケーキを焼いてみた。なかなか美味しいと好評。んー、でも、ちょっと意図した味と違ったな。普通のケーキっぽい味になってしまった。もっとスパイス効かせて、カルダモンとかも入れると良いのかな……。要改良。
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末っ子は、旅行前に読みかけていて結末がずっと気になってたという本を読み終えて満足そう。旅行中も、物語の登場人物たち(小動物たちだけど)の話を時々していたから、かなり気に入っているっぽい。お母さん、これ、凄く面白いから読んで!それで感想を語り合おう!と、手渡されたので今日は1日読書になるかな。

私の夏休みはこれで終わり。楽しかったな。また明日から仕事頑張ろう。


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娘(小6)が強烈に推薦する一冊。ブライアン・ジェイクスの『勇者の剣』。
読んでる途中も、「ネタバレして良い?ちょっと感想言わせてもらって良い?」と五月蝿いので、今日中に読んじゃうから止めて、と釘を刺す。

私はまだ読み始めたばかりだが、主人公のネズミたちの周りの美しい自然と美味しそうな料理の描写が生き生きしてて「今日は魚料理作ってみようかな……」とか思わせる。その一方で、長閑な章の合間に挟まれる、徐々に近づいて来ている厄災の描写も怖くてハラハラする。





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by macchi73 | 2017-08-03 14:43 | 面白かった本など | Comments(2)
2017年 07月 22日
夏休み始まりの喩え話(いろんな生物・無生物)
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帰ったらいきなり夏休みが始まっていた。家庭内にぐだぐだした空気が充満している。末っ子が宿題ノートの傍で何かブツブツ言っている。

おかあさんはチーター、これ絶対。
それでレイク(姉)が鹿でしょ、それも白鹿、
マリオ(兄)がサルで、
おとうさんはアザラシのすごい大きいやつ、何だっけ。
「セイウチ?それかトドかな?」
うん、それ。そしたらピノは何だと思う?
「これって何の話」
何に似てるかってこと。言って。
「子猫かな」
じゃあネコ科だから子供のチーターにしよう。それか、おかあさんが大カンガルーでピノが子供カンガルーでもいいよ。そしたらポッケに入れる。

* * * * * * * * * * * * *

虫はねー、自信あるよ。
レイクは花カマキリ。どう?
「言い得て妙。うまいね」
それでおかあさんはオニヤンマかアシナガバチで、
おとうさんはコガネムシ、
マリオは一匹だけ早めに羽化したセミ。それかツノゼミ。
「なんで早めに」
そういうイメージ。ピノは何だと思う?
「てんとう虫でしょ」
じゃあナナホシがいい。フタホシは嫌だよ。


* * * * * * * * * * * * *

花は難しいな。
レイクはコスモス。ほっそりしてピンクだから。
「いいね、おかあさん的には百合」
それもあり。スズランでもいい。
それで、おとうさんは金木犀かラフレシア。
「なんでその二択」
大きくて、かぐわしいから。
「香りでラフレシアって嫌でしょ」
じゃあ金木犀。
おかあさんは大きい皇帝ダリアかタチアオイで、
マリオはヒマワリだね。
「確かに」
ピノは何だと思う?
「ピノもヒマワリだな、チビひまわり」
同じのダメでしょー!
(えっ、さっきチーターと仔チータだった……)
「じゃあ、一面のお花畑」
それ花じゃないでしょ!一個、一個で。
(何ルールなんだ)
「じゃあポピーかな。ピノは花畑いっぱいのポピー、色とりどり」
(偉そうに)まあ、いいでしょう。

* * * * * * * * * * * * *

プーさんだったら、マリオがプーで、レイクがピグレット、おかあさんがティガーでおとうさんがロバだね、ロバの名前、何だっけ?
「イーヨー」
そしたらピノは?
「クリストファーロビン」
それ人間だからダメ。
「そうだ、ピノはルーに似てるよ、カンガルーの」
そしたらお母さんもカンガに変えてもいいよ。本当はティガーっぽいけど。


* * * * * * * * * * * * *

海だったら、おとうさんってウミガメっぽくない?
「っぽいね」
おかあさんが巨大シャチで、レイクがペンギン、マリオがオットセイ。
「子供たちを捕食しちゃうなあ。クジラに変えて」
ピノは?ピノは?
「元気なイルカかな」
うーん、でもラッコがいい。
「そうね、ラッコにも似てる」

* * * * * * * * * * * * *

飲み物だったら、おかあさんはコーヒー。
「もはや生物でもない」
おとうさんは牛乳。本当はカフェオレのイメージだけど、コーヒーをおかあさんに使っちゃったから。
「それ、イメージっていうか、単にいつも飲んでるものだよね」
いいの、いいの。レイクはトマトジュースかなあ?
「ただの好物じゃん。イメージ的にはロゼとか」
あ、じゃあシャンペン!レイクはシャンペン!
「賛成、発音はシャンパンで」
ピノは何だと思う?
「ヤクルトかカルピスだな。それでマリオがメロンソーダ。物凄い緑の」
うわっ、マリオ、メロンソーダ似合いすぎ!!
「さらにアイス入れてフロートにする」
フロート!すごい、マリオだ!!あ、チェリーも入れる、赤いの入れよう!あはははー!!!


と、なぜか笑い転げる娘。
夫は「何をさっきから……」と呆れ顔。
その後、さらに喩えは鳥類や深海生物や文房具、空想上の動物、神話やゲームの登場人物やらに広がっていくのだった。マイナー分野に進むにつれ、意外と博覧強記の顔を見せる娘。

「でさ、これって喩えの宿題なの?」
ううん、全然関係ない。楽しいね。

−−これから夏休み。ぐだぐだの、わくわくだ。

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娘の、虫に関する自信の根源の本。「これ面白いんだよ、なんか読んじゃうんだよ」と強烈プッシュ。

『ミョ〜な昆虫 大百科』(川崎 悟司)

なぜか昆虫の図解のほかに、美女のイラストが意味なく点々と見られるが(しかもやや劇画風)、それもまた何ともいえずミョーな雰囲気を強めていて良い。


作者のサイトがまた面白い。多分、すごい好きな趣味で描いてるから子供を惹きつけるんだと思う。
 → 古世界の住人オフィシャルサイト



川崎悟司氏の本を探してみたら、昆虫だけでなく、いろいろ出してるようだ。コンビニ本で安いが、図鑑より子供の食いつきがメチャ良いので、これからの夏休みにオススメかも。




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by macchi73 | 2017-07-22 12:00 | 面白かった本など | Comments(9)
2017年 07月 09日
エゴノネコアシ(エゴの猫足)
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小学生たちは友達で連れ立ってプールに出かけてしまった。夏の休日だなあ。暇。

大学生の娘に誘われて、学校に公演を観に行った。時間が来るまでキャンパスをぶらつく。古い建物や荒れ果てた雑草藪、大きな池なんかがあって、長閑な良い雰囲気。

同じく連れ立って散歩かなにかしているらしき人たちが、エゴノキの下で「この実可愛いね」「あ、こっちには花も」なんて話している。むむっ。
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失礼、その丸いのは確かにエゴの実ですが(ちなみに有毒です)、そちらのミニバナナの房みたいなのは花じゃないのです。エゴノネコアシと呼ばれる虫瘤なのです。バナナ部分の先端が裂けて、虫が出てきた跡が見えるでしょう?

……と、少し離れたところから心の中だけで解説を念じる。でもテレパシーがないので当然通じない。人見知り。

その後、池のほとりで時間を潰していたら、手製らしき素朴な竿で釣りをしている子がいて、何釣ってるんだろ?と思って見てたら、手に持ったザリガニを掲げて見せてくれた。お。テレパシー。
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へえ、いいね、魚も釣れるの?と、今度は音声で聞いたら、あー、いるけどこれで釣るのは難しいですね、蛇はあっちで捕まえたことあるんですけど、とニコニコ礼儀正しい言葉づかい。えっ?と思って立ち上がって来たのを近くでよく見たら、大学生のようだった。あらま。

大学生が子供に見える。もう年寄りだな、と思う。少なくとも自らの学生時代は遠くなりにけり。

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エゴノネコアシが出てくる小説。
何が書かれてる訳でもない気がして私はピンと来なかったが、内容というより文章の雰囲気を読ませる話っぽいので、面白いと思う人とそう思わない人とに分かれるのかも。芥川賞受賞作。


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by macchi73 | 2017-07-09 17:00 | 【自然】雑草、野草 | Comments(2)
2017年 06月 11日
子ども時代は永遠に年をとらないこと
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真夏日だった昨日と違い、今日は曇天で少し過ごしやすい。梅雨入りってもうしたんだっけ?

今年は紫陽花が遅い気がするが、それでも庭の西安も少しずつ色づき始めた。来週末くらいには見頃になるかな。

ノイバラ風のバレリーナが、今年は庭の一角でたくさん花をつけている。
数年前に下手な移植で大株を殺してしまったのだが、その時とっておいた挿木が育ち、やっとここまで育ってくれた。復活して嬉しい。……母の仇、とか思われてたら怖いけどな。
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リビングのテーブルでは、末っ子が学校で飼っている動物の世話の仕方のポスターを作っている。飼育委員で、1年生たちへの説明に使うそうだ。「うーん、毛並みをうまく表現するにはどう色塗りすれば良いかなあ」なんて言いながらのお絵描きが楽しそうなので、私もなんとなく、ソファから見えてる庭をクレヨンで落書き。緑ばっかりでつまらないので、窓にへばりついている末っ子の姿を描き入れた。私にとって見慣れた情景。

そしたら娘が、

−−それ、小さいときのピノ子だね。

−−えっ?


あ、そっか。言われて気づいた。もうこんなに小さくないんだな。

本物は、もうスラッと細長い。
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家にあった本を読んでたら、それどんな話?と聞かれた。うーん、山尾悠子って、何回読んでも過度にシンボリックな印象だけしか残らず、実はお母さんもよく分かってないんだよなあ。

で、「えーっと、冬眠者っていう一族についての短編集でさ、冬には冬眠するんだけど、冬眠中は死んだようになって年も取らないんだ……」と、子どもにわかりやすいように適当に要約して伝えてみたら、話しているうちになんとなく一つの像が結ばれて来て、「あれ?もしかしたら面白い話だったかも?」とか初めて思ったりして。

『ラピスラズリ』(山尾悠子)

一話目は【銅版】。
全体のプロローグのような話。
怪しい画廊で店主によって語られる3枚の銅版画、「人形狂いの奥方へのお使い」「冬寝室」「使用人の反乱」と、それから私の記憶にあるもう3枚の絵「痘瘡神」「冬の花火」「幼いラウダーテとその姉」が描写される。それらの絵の正しい並び順ってどうなんだ?という謎が一つ、話を聞いている「私」と、その母って誰なのか?というぼんやりした謎が一つ。


二話目は【閑日】。
とても短いが美しい話。これ一遍だけ独立した短編としても読めると思う。
冬眠者の少女ラウダーテが、冬のさなかに一人目覚めてしまったが閉鎖された館から出られず、そこに棲みつくゴーストと過ごす3日間の物語。銅版画のうち、「冬の花火」とは何かが語られる。


三話目は【竃の秋】。
ページ数的にはこの本のメインとなる中編。不思議な館に棲む、支配階級の冬眠者たちと召使の人間たちの話。

冬には一人寝室に閉じこもり人形と共に眠ってしまう冬眠者の習性、ラウダーテの母である奥方に最近みられる不眠と病気恐怖症の兆候、身ごもったまま冬眠に入ろうとしている姉、冬を越せそうにない病弱な弟トビアス、奇妙な双子のおばたちなど、貴族のようでもあり、冬ごもり前の獣のようでもある冬眠者たちの姿が語られる。銅版画の「冬寝室」「人形狂いの奥方へのお使い」の情景。

それから、冬眠者以外の住民たち−−使用人、ゴースト、森のやつら。

冬眠者の塔に連なる棟に住む使用人たちは、贅沢三昧の冬眠者たちに対し、畏れや反抗心やそれぞれの関心を抱いているようだ。生真面目な召使頭、同じく召使頭だが主たちに対して何か企むところがあるような優男、人形恐怖症の召使、性質は違っても見た目はそっくりのお小姓たち、冬眠者なんて世話してあげなきゃ死んでしまうと侮りもしている女中たち、竃番のアバタの少年、使えない医者。そんな面々が、迷路のような館の中でゴチャゴチャ動き回っている。

館には時々ゴーストが現れて棲みつくことも人々の会話から分かってくる。ゴーストになった者は自分が誰なのかを覚えておらず、それがわかった時にある変身が起こるのだが、どうも今のゴーストについては奥方が何か秘密を握っているらしい。一方ラウダーテは幼い頃に一度だけ体験した冬とゴーストとの交流が忘れられず、新しいゴーストとも交流を試みている。

館の外には広い庭園と温室。そこでは職人気質の園丁たちがひっそり働いているが、彼らは個人主義かつ非社交的で外の人間と交流を持たないため、何人いるかもよくわからない。館の召使頭の幼馴染で、園丁にしては幾らか社交的な一人が館と庭園のパイプとなっている。

庭園の外には柵。周囲の森の中をさすらう「森のやつら」の侵入を防ぐためのものらしい。森の奴らは朽ちた病人とも亡霊ともわからぬ姿をして、何故か館を目指す習性がある。冬眠者たちは森の奴らを恐れ、忌み嫌っている。

そんな冬眠者を中心とする館世界に、奥方に荷物を届けに来た荷運び、負債を告げる借金取りなどの外からの来訪者が加わった時、大勢の登場人物の動きがそれぞれ小さく影響し合って繋がって、館の崩壊につながっていく。そこで語られるのは、銅版画の「使用人の反乱」「痘瘡神」に描かれる場面。「使用人の反乱」の時系列と、それから、えっ痘瘡神ってお前か、というのはちょっと意外で面白かった。


四話目は【トビアス】。
いきなり場面は変わって近未来の日本っぽい話で、ひとりぼっちの冬を過ごすことになった冬眠者の少女のモノローグ。第一話と繋がる話なのかな?(だとしたら、「わたし」は少年の可能性もあり?)
冬を越せなかった飼い犬のトビアス、それから森に姿を消した母。前の3つの短編と、重なりそうで重ならない単語や世界。


五話目は【青金石】。
舞台は中世ヨーロッパ。聖フランチェスコが冬眠者とみられる細工職人の若者と会話を交わしている。前の四つの物語に現れたシンボルたちが次々現れて、冬の花火の最後の秘密が明かされ、全てが繋がりそうに思えるような、そうでもないような、最後の一文へ。



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そうやってまとめてみると、使用人たちは日々の生活、冬眠者は際限なく巡るように見える倦んだ時間、森の奴らは老醜、トビアスや胎児は繰り返す時間の輪に取り込まれる前のぽっかり浮いてる幼年、ゴーストは死と再生の象徴なのかな、なんて思う。

ま、本当は、そんな風に無理やり整合性をつけずに、不思議な世界や場面を絵画のように楽しむ系の物語かもだけど。すっきりする解釈つけたくなっちゃうんだよなあ。


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by macchi73 | 2017-06-11 20:00 | 面白かった本など | Comments(12)
2017年 05月 26日
夜も歩けば
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夜、屋根にひっかかったものを取ろうとして塀によじ登って振り返ったら、庭の山法師の枝に星のような白い花がたくさん咲いてた。うわ。庭で一番の巨木である金木犀に飲み込まれてて、地面からだと全然見えなかったよ。びっくり。屋根をまたいで流れる枝に点々と白い花、天の川みたいで綺麗だ。庭からは見えないのが勿体無い。あ、そういえば山法師の白い花びらみたいな部分は葉が変化したもので、本当の花は真ん中の丸い部分なんだった。久々に花を見て、脳内に蘇る豆知識。

それから明日の朝食のために遅くまでやってるパン屋さん目指して夜散歩に出た。途中、暗い街角で釣り人に遭遇。釣ったばかりの釣果をお裾分けしてくれた。うはーラッキー。おかずができた。ずっしり重いビニール袋を持って、浮かれて夜の街をウォーキング。

帰宅して袋をあけると、丸っこくて可愛い顔の魚、黒々した平たい出っ歯の魚、それから細身の魚たち。うわー、でっかい!!大皿からもはみ出してしまう。魚は詳しくないので適当だが(名前きいたが忘れてしまった)、海釣り図鑑を見ると、丸っこいのがメジナ、出っ歯がイシダイ、細身はボラかなあ。
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メジナと思われる魚はフィッシュアンドチップスで食べた。ついこの間もタラで作ったばかりだが、メジナ(仮)もあっさりした柔らかい白身で美味しい。

それから次の日、イシダイっぽい魚は丸ごと一匹の甘酢あんかけに。皮が厚くてモチモチしてて面白い食感だな。イシダイ(仮)って、私は身よりも皮が好きかもしれない。

そしてまだ冷蔵庫にはボラ(仮)がある。これはどうやって食べようか。

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(ちなみに料理は全て夫の手による……)

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なんとなく、絵本『よるくま』で、お母さん熊が夜に天の川で魚を釣って帰るシーンを思い出して楽しくなっちゃった。星の魚。



「おかあさん おかあさん どこいってたの?」
ごめん ごめん。おかあさん おさかなつって おしごとしてたの。
ほら ごらん こんなにつれた。あしたの あさ たべようねえ。
この絵本、子どもたちも大好きだった。半分夢の中の雰囲気がよく出た絵。


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by macchi73 | 2017-05-26 23:55 | 【生物】魚・貝など | Comments(2)
2017年 05月 25日
薔薇ジャムとフレンチトースト
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ねえねえ、フレンチトースト作る時、前の日から漬け込んでおくとトロトロで美味しいんだって。たべてみたいねーと末っ子が言うので、やってみた。たっぷりの卵液に漬けて一晩置いとく。

翌朝、薔薇ジャムとクロテッドクリームをのせて二人で食べた。美味しい。飾りにしたアップルミントと香りゼラニウムもとっても良い匂い。他の家族たちはまだ眠ってる。

このところ毎日いそいそと、友達と一緒にすごく早い時間に登校していく末っ子。
なんでか知りたい?それとも知らずにとっておいてびっくりしたい?とクスクス笑いを我慢できない様子で聞いてきたので、もちろん聞きたいよと即答したら、えー、お父さんは謎のままにしておいて欲しいって言ったのになー、仕方ないなー、お母さんって聞きたがるよねー、と嬉しそう。

そして打ち明けられた内緒話に笑いつつ。応援のつもりで、お母さんは朝ごはんをちょっと頑張る。

颯爽と出て行く娘を見送って、しばらくのんびりして(しばしば二度寝)、それから出勤。春眠を貪る家族たちには、冷蔵庫に漬け込んだパンありフレンチに焼いて食べるべし、などと毎朝のメッセージを残しとく。

このような日々、夫は一度も起きて来ず。
毎日、行ってくるよと声をかけると、手のひらだけフラフラ揺れる。夫の起床って、何時なんだ。そちらはいまだ明かされぬ謎のまま。
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謎といえばこの漫画。

『魔人探偵脳噛ネウロ』(松井優征)

いかにも少年漫画って感じなので、40代女性としては多少読むのに気恥ずかしさを覚えるが、子どもと読んだら面白かった……。謎を主食とする魔人と、その助手の謎解き友情ギャグ漫画、か?
なんとなく、教育と成長ということを考えさせられた。

探偵モノは大抵そうだが、事件ごとに短編が連なる構成。
それらが広がって大きな流れを作り、最後の方で綺麗にスピーディーに収斂して完結するのは、もっと読みたかったなーという名残惜しい余韻があって良し。一見下手なようで意外と癖になる絵柄も良かった。漫画って、20巻前後のこれくらいの長さが一番満足感ある気がするな。

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by macchi73 | 2017-05-25 23:55 | 【庭】収穫、料理 | Comments(3)
2017年 05月 10日
春の夜の菜園
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夜が生暖かくなってきたので、夫が晩御飯の支度をしている間に草薮を開拓して菜園を復活させた。

草薮とは言ってもさすが元菜園。
地面に鎌を入れるたび、タイム、セージ、フェンネル、ヤロウなどが素晴らしく香って強烈に爽やか。このモジャモジャは雑草じゃなくてハーブだったか……。地面に這いつくばって、掘り返した土の中から雑草の根を取り除いてハーブだけ埋め戻しておく。

娘が寄ってきて「ピノはピクルスが食べたい」と言うので、ピクルスに使えそうな野菜の種を蒔いた。
夫が寄ってきて「俺はルッコラが食べたい」と言うので、ルッコラの種も蒔いた。まあ、ルッコラは多分その辺にも生えてるんだけど、もう雑草と混ざっちゃってよくわかんないんだよな。我が家はいつも、適当な場所の土を掘り返したらいきなりの直播き。それでもまあまあ、一夏分の収穫は望めると思う。

晩御飯は親子丼とお吸い物とサラダ。
どの皿にも巨大なミツバがふんだんに使われていて妙に香り高いな、ミツバ食だなと思ったら、「これ庭の。ミツバ、大量に生えてるね」と夫が言う。とても美味しいです。
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連休明けに一輪だけ咲いたと思っていたバラが、いつのまにかいっぱい咲いて、そこいらじゅう良い匂いをさせている。もうすっかり暗い中、近寄って数えてみたら二十輪以上も咲いていた。蕾もまだまだあるので、咲き始めの花は摘み取って念入りに洗ってバラジュースを仕込んでおく。夜中の台所で。
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それでクタクタになって、深夜もだいぶ過ぎ、お風呂入っておやすみなさい。
体は痛いが、満足感あり。春って楽しいよなあ。

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そこここに点々と咲いている小さなスミレの花や巨大なミツバを見て、先日読んだ本を思い出した。スミレが好きな女の子。

『こちらあみ子』(今村夏子)

主人公のあみ子は、今だと発達障害って呼ばれるのか?

でもそれとはまた別に、そういえば遠い昔はこんな風に友達関係もその他諸々もむきだしの感触だったよなあ……と、何かよく知った感覚が呼び覚まされるような。あんまり言葉を尽くして説明されないから、書かれてない生活や空気まで、かえって自分の手持ちの経験から広がりを持って想起されるのかも。こういう子っていたし、自分の中にも幾分かはあみ子成分ってある。

今村夏子って初めて読んだが、面白いかも。他ももっと読みたいかも。


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by macchi73 | 2017-05-10 01:00 | 面白かった本など | Comments(3)
2017年 04月 29日
シリアゲアリと、モミジニタイケアブラムシ(尻上蟻と、紅葉二態毛油虫)
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朝、リビングの床にごろんと芋虫みたいに転がっていた。仕事行きたくねー。
そしたら足元から「学校行きたくなーい」と声が聞こえて、見たら娘も転がっていた。

なんとなくため息をついて、そのまま棒のように転がり続けていたら、「でも庭が綺麗だね」と娘が言う。転がっているので、頭上にリビングの掃き出し窓があり、緑色の光が差し込んでいる。黙っていたら、娘がまた、特にお日様に透ける緑って綺麗で好きだなー、ともう一度つぶやく。

それで、アオーン!と狼の遠吠えの真似をしたら、クロックロックロックロッ!と蛙の声で応える娘。幼稚園の頃から続く暗号の一つだ。ふふ。

日に透ける緑を見に、庭のモミジの樹の下に立つ。
そして異変に気付いた。カエデの上、生きたアブラムシが壊滅状態だ。
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たまーに葉の裏に一匹二匹ぽつりぽつりと褐色のアブラムシがいるが、それ以外は白金色に光るまんまるのマミーばかりが死屍累々と……。どうやらこのモミジ界隈では、アブラムシより寄生蜂であるアブラバチの方が優勢のようだ。


緑のアブラムシとはだいぶ見た目が違うこのアブラムシは、モミジニタイケアブラムシっていう奴だと思う。翅のあるのと無いのがいて、翅のある方はコバエみたいな雰囲気だ。モミジの上で見られる二つの形態を持つアブラムシだから、紅葉二態毛油虫ということらしい。
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ちなみに、二つの形態というのは翅の有無ではない(それなら他のアブラムシもみんな二態ってことになるし)。

ニタイケアブラムシは、夏には越夏型という平べったい形の幼虫で夏眠状態になり、また秋から活動を始めるらしい。暑いのが苦手なのか?と思ったが、まだ展開しきっていない葉の上で生まれると通常の姿になり、展開しきった葉だと越夏型になるという記事があったので、葉の成分で形態の変化が起こされているのかもしれない。

そしたらもうそろそろ、越夏型の幼虫も見られるのかな?

気になって開いたモミジの葉の上をしばらく探してみたが、見つけられず。そろそろ出勤なので時間切れか。

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カエデの樹上では、アブラムシは(マミー以外)あまり見かけなかったが、小さな蟻がせわしなく行き交っているのを沢山見かけた。大きさは2mmくらいかな。かなり小さい。これまで庭で見てきた蟻たちとはちょっと見た目が違う。

ツヤツヤした尖ったハート型のお尻が目立つので、シリアゲアリではないかと疑う。でも、つついてみたが全然お尻を上げなかったから違うかもしれない。

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それで気になったのは、餌のようなものを運んでいる個体が多いんだけど……運んでいるそれ、ニタイケアブラムシのマミーを解体したものじゃないか?

アリってアブラムシを保護するもんだと思ってたんだけど、マミーになってしまったアブラムシはバラして食料にするんだろうか。中のアブラバチの幼虫を殺すことで、アブラムシ保護になるっていう意図もあるのかな?
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もしこれがシリアゲアリだとすると、蝶の幼虫やツノゼミとも共生してたりするみたいなんだよな。とても巣を探したく思ったけど、出勤時間ももうすっかり過ぎてるので(いつの間に!)、それはまた今度とした。

その身の上で色々楽しいものたちを養っていそうなモミジの木を振り返りつつ、後ろ髪引かれる思いで出勤。

小枝の上では、今まさに孵化したところっぽいテントウムシの幼虫たちも見かけた。
ただでさえ寄生蜂にやられて続々とマミー化されているアブラムシたち、大食漢のテントウムシたちまでやってきて、これから受難が続きそう。
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よーし、この連休はモミジの上を探検だあ!とワクワクしながら仕事をざくざく片付けてたら、緊急ヘルプ!と別部署の同僚が飛び込んできて、週末が吹っ飛ぶ。

あれ、でももうこれ締切だよね、ダメじゃない?と指摘したら、ううん、これは提出先がヨーロッパだから大丈夫なの、あと一日あるの!と言う姿に、不屈の紳士フォッグ卿を見る。おお。ジュール・ヴェルヌ、大好きさ。お伴するさ。

という訳で、今年のゴールデンウィークは、しょっぱなから、なにか世界一周的な。


小さい頃、一番最初に読んだ時は、日付変更線ってのがよく分からなくて、なにそれ、この地上でそんなタイムマシンみたいなことが!?と、ぼんやりした不思議な気持ちが残ったのだった。

その後少ししてから読み返して、「なるほど!」と、やっと納得。

でも、よくわかってなかった時でさえも、とても楽しく読んだ記憶あり。章タイトル面白すぎ。フォッグ卿格好良すぎ。冒険感満々すぎ。

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by macchi73 | 2017-04-29 22:00 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(4)
2017年 04月 06日
春の衣替え
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月に2回、子の習い事のお迎えに行く。
夜の街で、必ず一箇所だけ寄り道して帰るのが娘との約束。

本当はもう送迎なんてしなくても大丈夫そうだし、繁忙期は仕事が終わらなくて慌てることも多いんだけど。娘が一杯やりながら(←ソフトドリンク)、プハー!この時間が至福だねえ!この一杯のために習い事しているよー!という様子がサラリーマンみたいでおかしいので、小学校のうちは続けようかなと思ったり。

今日も夜桜が見えるお店で一杯やりつつ、この頃身長の伸び著しい娘に、週末には春服でも買いに行こうかと話したら、えー買うより作って欲しいんだけど!と叫ばれる。家にある材料でいいよ、そしたら節約だし!ピノがデザイン描くね!あ、もう思いついた、もう思いついたから!!と、あまりの意欲に、「いやあ、作るより買う方がずっと安いよ……工賃が一番高いんだぜ……」と怯む。

けど、うわーワクワクしてきたー!と目をピカピカさせて話し続ける娘の様子に、なにかホロリともさせられたりして。もうそろそろ気づいて良い年だと思うが、お母さん、別に手芸は得意じゃないんだぜ……通信簿は家庭科2だったぜ……どうみても縫い目はガタガタ、絶対に自慢の出来じゃないだろう……?

で、気づいたら、「よし、作りましょう!いえ、むしろ作らせてください!社長!」と固い握手を交わす夜。また近々徹夜の予感。ま、これも小学生のうちはだな。
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身長が伸びてもOKな子供服本。希少。


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by macchi73 | 2017-04-06 23:55 | 【その他】日記 | Comments(4)
2017年 03月 22日
氷の涯
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春だ庭だ花だとさんざ浮かれておきながら、家族をおいて一人で雪山なんか行ってる。

でも、雪山ですらもう春を感じた。

一面に広がる粗目雪が、クラックグラスみたいに陽光をキラキラと反射して春っぽい。真冬の雪のマットな質感とは全然違う。手にとって見ると、日中に溶けて夜にまた凍り……を繰り返して、小さなアイスキューブの集合体みたいになっているのが分かる。
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夜にも気温が下がらず無風状態のせいで、濃いガスが発生して視界が真っ白。
霧の白さは吹雪の白さとは違って、薄着でもほんのり暖かい感じがする。雪の上にウサギの足跡。幻想的でとても楽しい。夜の雪原でハイになる心。
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家族も一緒だったら良かったなーって時々思うが、でも一人の楽しさもあったりする。
まあ、家族全員、だんだんそうだろうな。
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地平線まで続く雪原を見ると常にワクワクしないか?夢野久作の『氷の涯』って、そんな感じ。



夢野久作っていえば、『ドグラ・マグラ』がチョー有名。

でも、『ドグラ・マグラ』、言うほど面白いか?面白くないことはないが、チャカポコ・インパクトによる過大評価じゃないか?という気がするのは、『氷の涯』の方がずっと面白いのになーって思うから。

シベリア出兵の下っ端一等兵が軍内の横領事件に巻き込まれ、濡れ衣を着せられ、どん詰まりになって、ロシア娘ニーナと氷の涯に逃避行するラストが凄く良い。二人とも死んでもいい(たぶん死ぬ)っては思ってるんだけど、その瞬間は未来はまだオープンなまま、スカッとした終わり方。スパイ・冒険・探偵小説の趣あり。

夢野久作って私の中ではB級作家ポジションなんだけど、氷の涯のラストの余韻だけは『グレート・ギャツビー』のラストに並んでもOKくらいの軽やかさと格調高さだと個人的に判定する。かなり好き。


註文した馬と橇はモウ下の物置の中に、鋸屑を敷いて繋いで在る。張り切っている若馬だから一晩ぐらい走り続けても大丈夫だと、世話をしてくれた崔が保証した。

僕等は今夜十二時過にこの橇に乗って出かけるのだ。まず上等の朝鮮人参を一本、馬に嚙ませてから、ニーナが編んだハンド・バッグに、やはり上等のウイスキーの角瓶を四五本詰め込む。それから海岸通りの荷馬車揚場の斜面に来て、そこから凍結した海の上に辷り出すのだ。ちょうど満月で雲も何も無いのだからトテモ素敵な眺めであろう。

ルスキー島をまわったら一直線に沖の方に向って馬を鞭つのだ。そうしてウイスキーを飲み飲みどこまでもどこまでも沖へ出るのだ。
そうすると、月のいい晩だったら氷がだんだんと真珠のような色から、虹のような色に、変化して眼がチクチクと痛くなって来る。それでも構わずにグングン沖へ出て行くと、今度は氷がだんだん真黒く見えて来るが、それから先は、ドウなっているか誰も知らないのだそうだ。

(中略)

「もし氷が日本まで続いていたらドウスル……」
と云ったら、彼女は編棒をゴジャゴジャにして笑いこけた。


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by macchi73 | 2017-03-22 18:00 | 面白かった本など | Comments(0)