タグ:金木犀 ( 20 ) タグの人気記事

2017年 10月 17日
揚げカスタードの金木犀餡かけ
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雨ざあざあで部屋が真っ暗な週末。私は仕事。

夜に帰宅したら、大学生が末っ子に見せたいドラマがあるといって、リビングに布団を敷いてビデオナイトになっていた。ビデオのお供に長女が紅茶を沸かして来たのを見て、今こそ夫と私の金木犀シロップ対決の時だ!と二つの瓶を並べ、「どっちが美味しい?」とブラインドテイスティングを試す。

大学生は「こっちの方がスッキリしてて美味しい。紅茶に合うね」と私が仕込んだシロップを選択。「もう一つの方は、少しエグみがある気がする」と言う。そうでしょうとも、そうでしょうとも!が、末っ子は「でも、こっちの方が金木犀の香りと特徴を活かしている気がするな」と夫のシロップを選択。くそう。本当か!?

それで私もテイスティングしてみたが、うーん、どうかな、悔しいけれど確かに花の特徴は夫のレシピの方が出ていると感じた。甘ったるいくらいが金木犀らしい。

翌朝、朝食の一品に玫瑰鍋炸を作った。
カスタードを冷やし固めてから衣をつけて揚げる中国のお菓子だ。最後に浜茄子や金木犀のシロップをかけて食べる。だいぶ前に『沈夫人の料理人』っていう漫画で読んで、金木犀の時期になったら作ってみようと思っていたんだ。
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レシピを検索して、少し固めのカスタードクリームを作って熱々に揚げる。それから夫のシロップをかける。

漫画では、カスタードクリームに砂糖は入れてなかったんだけど、ウェブのレシピでは砂糖の入った普通のカスタードクリームを作っていたので、そのようにしてみた。「プリンみたいで美味しい」と娘。でも、なんか普通のデザートっぽい味だなー。ちょっと漫画で読んでイメージしていたものと違う。中華を感じない。

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それで夜に再度トライ。
今度はカスタードに砂糖は入れずに作った。中華風の演出として、バニラエッセンスの替わりにアーモンドエッセンスを入れてみる。また、Youtubeの料理動画を参考にして、金木犀シロップは片栗粉でとろみをつけた餡にしてかけてみた。結果、中はトロッとして外はサクサク、だいぶ美味しく改良された。
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しかし正直、漫画で想像していた美味しさには届かず。というか、どんな味か想像できないけどなんか美味しそう!という、漠然とした期待だけで作っちゃったしな。でもやっぱり一度は本物を食べてみないと工夫する方向も分からない。今度、お店に本物を食べに行ってみよう。

ちなみに、カスタード揚げ本体は「こんなもんなのかな、普通だな」っていう感想だったが、金木犀餡は透明なオレンジ色が綺麗でかなり美味しかった。良い匂いの透明でキラキラする餡の中だと、ぷちぷちした花までジューシーに美味しさを増す感じで、これはオススメ。他の料理にも使えそうだし、むしろ金木犀餡だけで独立したデザートとしてもいけると思う。

夫がやってきて、あれー俺のシロップの方が多く減ってるね?なんでかな、はてはてフッフーン、とニヤニヤするのは悔しかった。お菓子には夫シロップが美味しい。でも、お茶に入れるのなら私のだって美味しい。

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『沈夫人の料理人』(深巳 琳子)

夢のように美味しそうな料理が次々出てくる漫画。

どの料理も、シンプルにではあるが、料理人・李三の手際が最初から最後まで描写されるので、そのまま真似すれば自分でも本当に作れるのかな?って想像が膨らむ。


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by macchi73 | 2017-10-17 00:28 | Comments(4)
2017年 10月 09日
金木犀のシロップ
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朝、大きなシーツを干すために屋根に上ったら、巨木になった金木犀が豪華で圧倒された。庭から見上げるのと全然違う。視界全部がオレンジ色だ。濃厚な甘い香りは今がピークかもしれない。屋根の上で、甘い空気を目一杯吸い込む。うっはー。ウキウキする。

それで夜、屋根の上での月見がてらに花の盛りの金木犀を摘んで、夫と一緒にシロップを仕込むことにした。
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しかしそこで夫婦の意見が食い違う。

ウェブのレシピにちゃんと従って砂糖とリキュールだけで作ろう、と主張する夫。いやいや薔薇シロップなど色々なシロップを作ってきた経験から言わせてもらえば、やはり一振りの酸味は加えたいところですよ、とレモン果汁を足そうとする私。更に言うと、花は煮込まずに生花に熱いシロップを注いで密封してシロップに香りが移るのを待つだけで良いと思うのです、私は。花のシロップを作り続けてきた私としては。

議論は決裂し、それぞれ一瓶ずつのシロップを仕込むこととなった。では来週末にでも味比べしましょうと言ったところ、いや完成は一ヶ月後でしょうと、ここでも意見が分かれる。ハッ、船頭多くして船山に登るだねえ、と私。あーあ、macchiは夫唱婦随の理を知らずだな、ってな夫。

でもまあ、とりあえず私は来週末には味見するつもり。だいぶ前に本で読んだ、作りたい金木犀料理があるんだよね。ふふふ。楽しみ。
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by macchi73 | 2017-10-09 22:10 | 【庭】収穫、料理 | Comments(4)
2017年 10月 02日
金木犀、銀木犀
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玄関を開けたらいい匂いがして、見ると金木犀の枝に花が咲き始めてた。

それから庭を出ようとしたら、門扉脇の生垣でもふわっと甘い香りがしたので見たら、銀木犀が咲いてた。

どっちもそっくりな甘い香りだが、一枝とって嗅ぎ比べたら、ほんの少しだけ匂いが違う。銀木犀の方は心持ちクリーミーな感じ。

面白かったのでリビングに持って帰って家族にも嗅がせたが、うーん、違いが分からない……と夫。「小さい時、銀木犀っていう名前をお母さんに教えてもらって、金木犀、銀木犀があるのに銅木犀がないのかーって思ったよ」と子供。

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金木犀は、巨木になりすぎちゃって庭が暗いので、花が終わったら今年は小さく刈り込もう(と、毎年言ってる気が)。



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by macchi73 | 2017-10-02 06:30 | 栽培日記:秋の植物 | Comments(4)
2017年 10月 01日
2017金木犀開花(ちょっと遅れて気づく)
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家族みんなでレストランに集まって、子供たちの誕生祝いのディナーをした。
お店の方がポラロイドで家族写真を撮ってくれたところ、良い写真だー、彼女に見せようっと!と、デレつきながら鞄にしまいこむ息子。食後にプレゼントを渡すと、良いねえ、これも見せようっと!とまたデレつく。うっへー。なんか恥ずかしいヤツだぜ。彼女に呆れられないように気をつけろよと思う。長女は静かに笑っている。

それから夜道を伝言ゲームしながら帰宅した。たった数人なのに全然ダメダメな結果でびっくりだ。「無灯火、ダメ絶対」→「舞踏家、たべちゃった」→「葡萄、かさねちゃった」→「葡萄から出ちゃった!?」……等々、耳が悪いのか滑舌が悪いのか?

クスクス笑う子供たちと家のそばまで来たら、庭からフワッと甘い香りがした。

金木犀咲いてんだね、と言ったら、そうだよ、もう地面にもちょっとだけオレンジ色が落ちてるよ、と末っ子が教えてくれた。えー気づかなかった。ここ2ヶ月くらいずっと祝日も土曜も仕事だし、日曜日は疲れて寝てるし、頭の中が別のことでいっぱいだった。見れば、庭の植物の顔ぶれも秋風に入れ替わってる……ほぼ雑草だが。

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そういえば今日は2ヶ月ぶりの週休2日だ。なんだか久しぶりに、妙にのんびりした気分だと思ったよ。庭に面する窓を開けて家の中に香りを呼び込む。

甘い匂い、冷んやりした空気、虫の声……

はー。生き返るなあ。こうやって時間に余裕ができれば、末っ子にリクエストされて、紅茶ケーキやサツマイモとリンゴとシナモンのクグロフを焼いたりもする。2連休って楽しいな。

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サツマイモとリンゴのシナモンケーキ。

レシピは、十八番のキャロットケーキの中身を、人参、林檎、サツマイモ、クルミに変えただけ。美味しい!

チョーお手軽に、もう材料も計量なしで目分量で作っているが、何を入れても、けっこう美味しくできるようだ。

これからも季節の美味しいものを入れて、いろんなバリエーションつけられそう。



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とか言いつつ、いまの忙しさはそんなに嫌でもない。たまに頭を抱えたくなることもあるけど、気付けば1日が物凄く短くて、なんとなく新しいことを習得中の時に共通する感触がある。だいたいこういう感じの時って「今はこれをやってる」って思っていることじゃないものを習得中なんだよな。それが何かは、後で分かる。うまく言えないが……。

プライベートで似た例だと、この家に引っ越してきて園芸というものを始めたが、園芸知識自体はいっぱい覚えていっぱい忘れ、楽しかったけれどそんなに園芸に詳しくなった訳じゃないと思う。結局、その繰り返しの中で得たものと言えば、自分たちは社会の中だけじゃなくて同時に自然の中で暮らしてる生物だっていう、どんな場面でも−−仕事中でも、人とのお付き合い中でも、ぼーっとしてても−−ずっと続く消えない認識だった。

子育てだって、なんか色々とそれなりに経験したつもりでも、熟練のお母さんっぷりは身に付かず、未熟なショボイ挙動は40過ぎてもそのまんまで多少ガッカリだ。それでも子供たちと過ごした二十余年で確実に得られたものは、全ての上に刻々と流れている時間の感覚と、その流れの中に自分も一緒にいるという感触だと思う(それ以前は、移り変わりを端から見ている感じだけだった)。

明示的な知識やら技能やらは、正直、必要なら外部にいくらでも参照できる情報やサービスがあって何とかなるもんだから、自分が勉強する必要って感じたことがないが(←いい加減)、こういう漠然としたものの方は、自分自身がモノにしたものしか使えないんだよなって思う。まあ、モノにしたから何に使うのかって言ったら、よく分からないんだけど。


『サルチネス』(古谷実)

少し前に読んで面白かった漫画。

私は面白く読んだが、不健全な雰囲気を全面に押し出す感が多少煩かったり、絵も気持ち悪いと思う人がいそうなので、園芸ブログで強くオススメするような本では無いかもしれない。
でも、何か一つの感覚を習得するのって、こんな感じのとこあるかもなって思った。最後はハッピーエンド。良かった。



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by macchi73 | 2017-10-01 23:55 | 面白かった本など | Comments(2)
2017年 03月 12日
こどもの隠れ家づくり
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金木犀の剪定があまりにも久しぶりすぎて、剪定枝が庭にうず高く積み上がってしまった。剪定枝は一回の限度量までならゴミと一緒に収集してくれるはずなんだけど、この量じゃすぐには片付かないっぽい……。

それで、大きな枝を何本か組んで、庭に円錐形のティピーテントを作ってみた。
そしたら、今日も遊びに来ていた子供たちが興味津々で寄って来て、しばらく見てた後、黙々と一緒に組み出した。そしてある程度出来上がった頃、うーん、もっと全員一緒に入れるように壁と天井を広く組めないかな、大きな枝がいっぱいあるし、とか言い出す。うん、できると思うよ。壁面用にトレリス2枚かしてあげる。

それであとは子供たちに任せたら、なんだか凄い隠れ家が組み上げられた。

壁も屋根も結構な面積を枝と蔓で組んで、なかなかにスペイシャス。高学年たちの機動力すばらしい。
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「このへんに窓つけたいね」「窓、おちてたよ!」「椅子あったら良さそう」「椅子も色々落ちてた!」「床も欲しいね」「あの板、使える」「小さいテーブルも必要」「あそこに落ちてる木の枠に網のせたら?」「ランプもあったよ」「カーテンも!」「キッチン道具落ちてた!飾ろう」「ブロックも落ちてた、これ使おう」

−−子供達の尽きない発想も凄いが、そんなに何でも落ちてる庭も凄くないか!?

得意なような、恥ずかしいような。
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作業も佳境、やばい、これまじやばい、やばすぎる、やば、やばー、と似たような単語しか発しなくなっている小学生たち。語彙少ないなあ。そういう鳴き声の動物みたいだ(命名:ヤバ)。でもワクワク感は、やば伝わる(←間違った使い方)。

そして完成!
すごいよ、次はあの子も呼ぼう、お弁当持ってきてみんなで食べよう、などと楽しそうに話しているので、完成記念におやつでも買って来てみんなで食べたら?とちょっと離れたお店にお遣いに行かせる。

そして小学生が留守のうちに、夫と二人で新築の隠れ家でちゃっかり寛ぐ。ふっふ。もうだいぶ日も落ちたけど、何重にも枝が組まれた壁の奥行きは深く、緑にすっぽりと包まれると、中は風から守られてほんのり暖かい気すらする。素晴らしい居心地。危なさそうな枝だけ、カットして滑らかにしとく。
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それで帰ってきた小学生たちに場所を譲る。
暗くなってきた庭で、ランプつけて暖かい飲み物とおやつたべて、今日はさよなら。

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当初のイメージはこの程度だったんだけど。小学生たち、予想を大きく超えてきた。




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by macchi73 | 2017-03-12 11:30 | 【こども】自然学習、自由研究 | Comments(4)
2016年 10月 09日
2016年の金木犀(雄しかいない樹)
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9月末から10月頭にかけては金木犀が満開だった。庭も家の中もずっと甘い香りで、なんだか浮かれる。

夜も窓を開け放して香りを楽しんでいたら、「今年は金木犀が早いよね、普通は10月も半ばくらいが花の時期だけど……」なんていう、道行く人の会話が聞こえて来た。

思わず、「そうなんですよ!私もそう思ってたんですけど、でも確かここ数年はずっと9月に満開日が来てんですよね……」と家の中から相槌を打ってしまいそうになる。が、夜中にびっくりさせては悪いので、実際には発声はしない。見知らぬ人への、脳内でのみの相槌だ。

それで植栽メモを引っ張り出して、ここ10年ほどの金木犀の満開日をチェックしてみると、やはり2014年からの3年間は9月後半が金木犀の満開日になっていた。

これってどういうことだろ?
単にここ3年の花期が早いと言えるのか、それとも寧ろ、10月後半が金木犀の時期だったのは昔の話で、今は9月後半が金木犀の季節と言うこともできるのか?

ねえ、そこのところ、あなたはどう思います?……くらいに脳内で見知らぬ人に話しかけ続けるとこだったが、その頃には当然、通りすがりの人たちはずっと先に行ってしまっているのだった。で、真っ暗な窓の外には、金木犀の香りだけ。


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そういう訳で、花の盛りが9月末なのは、ここ最近の流れから言うと実はそんなに驚くほど早いという訳でもないのだけれど、今年は花が散るのも早かった……と思う。迂闊なことに、毎年花の盛りばかり気にしていて花の終わりは記録していなかったので、もしかしたら感覚で言ってるだけかもしれないが。

ある日気づいたら、ちょっと前まで樹上にあったオレンジ色が全部地面に移動してしまっていて、「え、もう終わり?」と、ちょっとびっくりしたんだった。今年はずっと暑さが続いて、いきなりバタバタっと肌寒くなったからか?
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地面に落ちてしまった金木犀の花は、オレンジ色の絨毯みたいで綺麗ではあるけれど、踏ん付けて歩いても、もう、あの魅惑の香りはしないのであった。受粉のための虫を呼び寄せるための花の香りだと思えば、そりゃそうか。

だけど、金木犀は雌雄異株の樹木なのに、原産地の中国からはオスしか運び込まれなかったと聞く。そしたら、幾らたくさんの花を咲かせて虫を呼んでも、花粉がメスまで辿り着くことは無いんだな。さらに言えば、金木犀の香りは日本の蝶や蚊にはむしろ忌避効果となることが多いらしい。原産地では、その香りに呼ばれて来る虫がいたんだろうと思うけど。

呼ばんとする虫も雌もいないのに、それでも毎年辺り一帯を甘い香りにするほどたくさんの花を咲かせてると思うと、金木犀、ちょっと寂しい感じもする。

(でも、その芳香のせいで人の手によって挿木で殖やされてることを思えば、メスなしでも、実は繁殖戦略には成功してると言えるのか?)
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ブラッドベリの『霧笛』を思い出した。
呼んでる相手はもういない、というつながりで。


『ウは宇宙船のウ』(レイ・ブラッドベリ)


ブラッドベリの短編集。どの話もすごく良い。

『霧笛』は、ずっとひとりぼっちで何百万年も海底で眠っていた地球最後の恐竜が、仲間の声に似た灯台の霧笛に呼ばれてやって来て、霧の中、灯台に向かって、もうどこにもいない仲間を求めて鳴く話。

ブラッドベリが書くSFって、いつもなにかポエジーがあると思う。

(→萩尾望都の漫画版もあったので読んでみた。こちらも原作の詩情そのままで面白かった。)


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by macchi73 | 2016-10-09 22:20 | 面白かった本など | Comments(5)
2015年 09月 26日
恐怖と芳香
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金曜日。いきなり月曜までに面倒な数字を出さなくちゃいけなくなったのに、お客と電話ばかり来る。でも休日出勤するより今日中にやっちゃおうと思って、夜になってからガチャガチャやって、終わって時計を見たら既に日付が変わってた。あーあ。でもこれで土日遊べるから良いか。隣でもう一人、おじさん同僚が煤けている。そっちはまだかかります?と聞いたら、長い溜息で返された。良い週末を。

で、職場を出たら、雨だった。
どうせ帰っても家族みんなもう眠ってるし、運動のため3kmくらい歩いてみることにする。なんとなく疎らで雑な感じの雨に、傘がぼたぼた鳴る。夜風が湿ってる。路地から急に大声が聞こえて来て、なんだろうと思って行ってみたが、知らない言語で何を言ってるかわからない。

それでしばらくトボトボ馴染みのない道を歩いていたら、向こうから妙に真っ直ぐこっちに向かってくる人影があり、不審に思って凝視。すぐ近くまで来たのをみたら夫だったので驚いた。やあ寒いね、と声をかけられて、いや、ずっと歩いて来たから私は暑いと答える。うん、そうだねえ、と言われて気づくが、こんな場所にいるのが分かるはずがない。うわ、まさかのGPSか!と顔を見たら、ニヤッとされた。そう言やこないだなんか言ってた……と慌てて見つけて、スイッチオフ。やめてくれよ怖いよと言ったら、なんで?と言われる。なんでだろう、でもなんか嫌かも。いつの間にか雨は止んでて、金木犀の香りがする。もうすぐ家だ。GPSは嫌だけど、人と一緒に帰るのは珍しい感じで嫌でもない。

翌朝、起きたら午後だった。がーん。
これじゃあ平日に粘って仕事を終わらせた意味があんまり無い……。
がっかりしてたら、ヌメッと寄ってきた夫が、ね、だから残業よくないよ〜と笑うのが、またちょっと怖い気がする。

パジャマでもそもそリビングに出ると、金木犀が満開だった。
甘い香りを肺いっぱいに吸い込んでたら、娘が一枝摘んできてくれた。いい匂いだから紅茶に入れてみようと言う。
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試してみたら、甘かった。
金木犀の花って苦いと思ってたけど、今年の花は甘い。それで思いついて、子供と一緒に、卵白を使った金木犀の砂糖漬けを作った。乾いたら金平糖みたいになるかな?

残った花と卵は、そのまま甘いオムレツ風にしてバターで焼いた。
すごく美味しいよ、今日は寝坊お母さんだけど後半で休みを取り返したね!と娘。こっちの笑顔は全然怖くはなくて、もっと家に早く帰るようにしよう……と素直に思う。
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今日のBGMは、"Tranquille Aujourd'Hui(静かな今日)"。
ラフェールのこのアルバム、好きでずいぶん長いことよく聴いてるんだけど(特に"Ni Avec Toi Ni Sans Toi"がすごく好き……なんだけどwebには無い)、メンバーのブロンコJr.は2008年に亡くなってしまった。


この動画はアルバムとは別の録音みたいで、音がちょっとキンキンしてるけど、アルバムのはもっとずっと優しい演奏。

アルバム版の方が好き。


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by macchi73 | 2015-09-26 20:19 | 【その他】日記 | Comments(11)
2015年 09月 23日
秋分の日
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秋分なので(?)、箪笥の中身を秋物に入れ替えた。

ペラペラの夏物は押入れへ、薄物の秋物を箪笥へ。
大量の布地を抱えて、あっちこっち分類。この連休、天気がよくて洗濯ものもガンガン乾くのが嬉しい。お日様にあたって動き回っていたら汗ばんできて、むっ、衣替えにはまだちょっと早いか?とも思ったけど、この休みを逃すとまた時間を作るのが大変そうなので、仕方ない。やっちゃう。

ついでに1Fも大掃除。
全部の部屋を片付けて、箒と雑巾をかけて、家中の窓を開けたら爽快になった。カーテンも洗ったら、部屋が明るい。すっかり片付いたフロアに音楽をかけて、部屋から部屋へ掃除完了のダンスを踊りながら末っ子と移動してたら、汗がポタポタ落ちてきて、うーん、やっぱりまだ衣替えには早かったか。

庭も家の中も、金木犀の甘い匂いでいっぱいだ。うっとりする。空気の味が甘い。

2Fは子どもたちの領分なので(散らかっている……)、私は手出しせず。先月くらいから綺麗にするように小言を言ってたら、連休中にやるという話だったのに、まだ終わってない様子。まあ、現代では午前3時頃までが今日のうちと思って、明日までは待つ。

ってか、自分も連休中に済ますはずだった庭仕事が、庭面積の半分しか終わってない。洗濯ものも、最後の分が庭に吊るしっぱなしだ。

甘い香りの良い風がそよそよしてる月夜なので、このまま明朝まで干しちゃおう。一晩かけて、金木犀の匂いが染み付くかもしれないし(嘘)。
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末っ子と踊りまくってたのはボリウッド映画、『きっと、うまくいく』のダンス。
今日のランチに行ったお店のモニタでやってた。この形の指笛が吹けないことに、微かな敗北感。




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by macchi73 | 2015-09-23 23:55 | 【その他】日記 | Comments(0)
2015年 09月 16日
金木犀の花の時期
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庭を通るとき、微かに甘い香りを嗅いだ。
匂いの元を辿って顔を上げて、今年初めて金木犀の開花に気づく。
それが確か一昨日のこと。

なんだか金木犀が咲くにはまだ随分早い気がして、過去の開花の記録を見てみたら、例年はだいたい10月中旬が花のピークっぽい。それが去年は半月くらい時期が早くて驚いたんだった。それはちょっと覚えてる。今年はどうなることだろう。
我が家の金木犀の記録:

2014年【9/28】 「金木犀ピーク。例年より早い」
2013年【10/14】 「金木犀が暑さでモリモリ返り咲き。ボウル2杯収穫してケーキにした」
2012年【10/21】 「金木犀が満開。花を摘んでジャムにした」
2010年【10/11】 「金木犀が散り始めたので友達みんな呼んで花見。今年は雨と暑さで花の盛りが短い」
2011年【10/8】 「なんだか甘い匂いがする」と娘がいう。それは金木犀の匂いだ。
2009年【10/11】 「金木犀の香りに酔いそう。ジャムとケーキとお酒を仕込む」
2008年【10/11】 「庭で金木犀が満開。桂花陳酒が欲しいと夫に言ったら、ジャムを作ってくれた。桂花醤というらしい」

大学生の時、10才近く年上の社会人の先輩と一緒に古新聞の整理をしていた時のことを思い出す。
その年は観測史上最高気温が記録されるほどの猛暑で、だけど夏前に発行された紙面には、『今年も冷夏の恐れ』という大見出しが踊っていたんだった。そうなんだよ、出来事の前には誰も先のことは分からないんだ、終わってみるとコレしか無かった、理由はこうだって思うけどなあ!と先輩がすっごいウケていつまでも繰り返してて、私はそんなにピンと来なくて、へらへらしていたんだった。

いつの間にか先輩の年を10歳以上追い越して、あーそうだ、その時はその後に続く出来事なんて想像もしてなかった、でも確かに振り返ってみればコレしかない……と思ったり。

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冷夏の件で言えば、違う結果に終われば、「こうなるのは分かってた、予測された冷夏だった」って認識になるんだな……と考えると、なんだかおかしな感じがする。

時間の構造って、そうだよな。
知らないで突入して、初めて知る。でもふり返ってみたからって、実際起こった以外のルートのことなんて知り得ない。善悪とは別に、起こったことが正しいことだ。私は1万年後は人間はいないんじゃないかなって思うけど、夫はそれくらいはまだまだ変わらずいるでしょって言う。どっちが正しいか、結果を絶対に知り得ないのが、残念だ。

『5万年前』(ニコラス・ウェイド)

今の人類は5万年前の祖先集団の旅から始まった、という話。

で、全然、本のテーマとはずれるけど、5万年前の1万年間と、今からの1万年間じゃ、速度が違うと思うんだ。


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by macchi73 | 2015-09-16 22:25 | 【庭】季節の様子・庭仕事 | Comments(2)
2014年 09月 28日
秋の冷え込み
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今年はいきなり寒くなった。
庭の金木犀のピークも、秋物衣類への入れ替えも、例年より半月くらい早く来てしまった気がする。

仕事からの帰り道、我が家に近づくにつれ空気中に金木犀成分がどんどん濃くなって、門を開けるとクラクラするくらいの甘い香り!庭中の空気がオレンジ色に染まったような心地がする。花の香りって、夜中の方が濃厚みたい。

この空気を堪能すべく、連日、鼻をクンクンさせながら、金木犀が大大大好きな末っ子と夜の街を徘徊している。時に長男長女もついて来て、お喋りしながら歩く。お喋り中、末っ子が「ゼルダの伝説の子豚が欲しいんだー。一緒にお裁縫で作ってくれない?」と言う。

で、衣替え中にタンスの奥から出て来た夫の古い黒Tシャツなどをビリビリに引き裂いて、ザクザク縫ってヌイグルミにした。

e0134713_23223652.jpgゼルダの伝説の子ブタ(プレイ画像はゲームサイトのREGIST RETURNSさんから)。

娘に画像を見せてもらってザクザク適当に作ったが、「いいね!そっくりだよ!」と子供たちに太鼓判を押されて、ちょっと良い気分。

作ってからずっと、末っ子は寝るにも散歩にも黒ブタを連れ歩いている。


「柔らかいー!フワフワだー!お父さんの手触りだー」と、すっごい喜ぶ末っ子。
えーっお父さんのシャツ破いちゃったの……なんでよう……と悲しそうな夫。
うん、一着ミリオン・イェンで買い上げさせていただきました……と、夫の顔をジロッと睨む私。
今年満期になった子どもの学資保険を「あ、ごめん、使っちゃった」とか言った罰である。

でもmacchi大丈夫だよねと言われれば、別に大丈夫だけどと冷たく言う。
すぐに動揺して、ボロボロ泣いていた小娘から成長したものよ(嘘)。
それもこの時のために仕事ばっかりしてた結果だと思えば、まあ大変な時もあったけど頑張って仕事して来て良かったかな、でも夫が家にいなければここまで働けなかったかな〜としみじみ振り返る気持ちと、いやいや夫もちゃんと働いてればそこまで一人でガツガツやらなくて良かったから!!という憤りとが、1:9くらいで入り交じる(←つまり大して入り交じってない)。

気温の冷え込みよりも酷い夫婦間の冷え込みに堪え兼ねて、これまで花なんか飾ったことのない夫が、庭から金木犀を一枝とってきて、寝室に飾った。

眠る時まで良い匂い。

でも仲直りは無理だと思う。
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by macchi73 | 2014-09-28 23:49 | 【その他】日記 | Comments(8)