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2013年 05月 20日
キイロトラカミキリ(黄色虎髪切)
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雨の中、街路樹の上から目の前の地面に黄色い虫が落ちて来た。一瞬、ハチかと思ってビクッとする。
よくみたら、体調2cm前後の細身のカミキリムシだった。
体は大きく無いが、レモンイエロー地に黒い斑紋がついていて、ちょっと目を引く。
キイロトラカミキリだ。

すっごく素早くよく動くので、試験瓶の中に閉じ込めて家まで持って帰ってみる(通勤中に試験瓶を持ってるヤツ)。
ちょっと観察する間だけ、ごめんね。
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このような黄色と黒の組み合わせは、スズメバチ・アシナガバチなどに代表されるように、触ると痛い虫に多い警告色である。
キイロトラカミキリは本当は危険ではないが、それらの「触ると痛い!」の警告色を擬態して身を守っている訳。
先日の毒のあるベニホタルに擬態する赤い虫たちと同じ、ベイツ擬態ってやつだな。

一方、本当に「触ると痛い!」な虫たちがお互いに似た姿(黒と黄色)をしているのは、ミューラー型擬態と呼ばれる。
彼らは本当に敵に痛い目をあわせる能力を持っているが、やはり個体として実際に襲われて犠牲になる危険性は下げたいため、お互いで似た姿を持つようにして、敵の「黄色と黒の組み合わせには触ると痛い!」という学習効果を最大限に活かせるようにしていると言える。

捕食者は、ホントに危険な虫を襲っては「痛い!次からは黄色と黒の虫は襲うのを止めよう」と学習し、ベイツ擬態の虫を襲っては「あれ、案外大丈夫?」と学習するので、擬態者が増えすぎると警告色の意味が無くなると思われる。そこが擬態のバランスの難しいところっぽい。
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全然じっとしていてくれない、すばしっこいタイプ。
体表には細かい毛が生えていてマットな質感。

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by macchi73 | 2013-05-20 22:42 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(2)
2013年 05月 15日
シャクトリムシ(尺取虫)
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カエデの木の茂みに頭を突っ込んで虫を探していたら、変な枝が混ざっている。
枝のふりしたシャクトリムシだ。

シャクトリムシは、シャクガの幼虫。
こんな風に枝に擬態するのはエダシャク亜科のシャクガらしい。
でもカエデを好むエダシャクは何種類かいるので、パッと見だけじゃあ、どのシャクガになるかは分からないな。

シャクトリムシのように、身を守るための擬態は隠蔽擬態と呼ばれる。
その他、擬態には色んなタイプがあって、wikipediaをちょっと読んでみたら面白かった。
いろんな擬態シリーズ、今度観察してみたい。詳しい本なども読んでみたい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/擬態

シャクトリムシは、しばらく見ていたら、安心したのか擬態をやめて歩き去った。
悠々とした、格好良い後ろ姿。

普通のイモムシは腹部にも疣足があるが、シャクガでは退化してしまっており、後方に2対の疣足しか残っていない。そのため胸部の3対の足と、お尻の2対の疣足だけを使った変な歩き方( Ω )になる。

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by macchi73 | 2013-05-15 23:57 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(6)
2013年 05月 07日
ベニホタルを擬態する虫たち(ニホンベニコメツキ・アカハネムシ・ベニカミキリ)
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先週見つけた「アカバネムシ」を今日も見つけた。けっこうどこにでもいるんだなー。
……なんて思っておざなりに撮影しておいたところ、後でモニタで確認したら翅の質感がちょっと違う。アカバネムシはもっと滑らかな鞘翅で、こんなに縦線は目立たなかったはず。

ってことは、コレが擬態の元になってる「ベニボタル」なのか!?
慌ててもう一回調べたら、どうもこれはニホンベニコメツキ(日本紅米搗虫)という虫らしい。

えええー、また違う虫なのか……。
ベニボタル、人気過ぎ! 甲虫界のファッション・リーダーか。


下記URLの記事によれば、このようにベニボタルと近縁ではないのに姿が似た昆虫が沢山いるのは、ベイツ擬態と呼ばれる擬態らしい。
「真似るものが生き残る? ベイツ擬態の虫たち」
http://m.zukan.net/blog/2012/10/1029-5.xhtml
ベイツ擬態とは、ある生き物が、別の生き物に姿を似せること。
ベニボタルは毒があり赤い体を警告色としているので、他の虫もベニボタルを擬態することで、体内で毒を作り出すコストをかけることなく、楽して鳥などの外敵から避けられる利点があるという訳。

【ベニボタルを擬態する赤い虫の見分け方】

以下、これまで見つけたベニボタルを擬態する虫たちを並べておく。
よくよく見ると違うんだけど、かなりそっくりなので、別々に見たら混同しちゃうと思う。
また、まだ見つけていないベニヒラタムシなどの虫も、またそっくりな姿をしているらしい。

こんなに色んな種から擬態される本家本元のベニホタルも、そのうち見つけてリストに付け加えておきたい。

e0134713_22391164.jpgニホンベニコメツキ:

翅の縦線が目立ち、頭部・胸部が褐色。
胸部の端っこがトゲのように張り出している。
仰向けにすると、パチンと跳ねてもとに戻る。

e0134713_22391312.jpgアカハネムシ:

翅の縦線は目立たない。
体色は黒で艶があり、頭部と胸部がコメツキムシに比べて狭く丸みがある。

e0134713_2239527.jpgベニカミキリ:

カミキリムシ独特のゴツい触覚、胸部が赤いことで見分けがつく。体長がコメツキやアカハネムシより微妙に大きい。全体的にゴツい。

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by macchi73 | 2013-05-07 06:00 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(3)
2011年 04月 21日
ヨモギエダシャク
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部屋に飾ろうと思って折り取って来たヒメウツギの枝が、なんだかおかしい。
良く見ると、シャクトリムシが紛れている。

「え、どこ?どこ?」と見つけられない末っ子。
ミッケだよ〜。よく探してごらん。

足は体の両端だけについていて、真ん中はツルンとした棒みたいだ。
それで、あの動き(Ω)なんだな。すごい筋力だ。

シャクトリ虫は、シャク蛾の幼虫。
種類も色々あるらしいが、緑がかった褐色のアッサリした肌の様子から、これはヨモギエダシャクかな。
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by macchi73 | 2011-04-21 22:34 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)