「ほっ」と。キャンペーン
タグ:天体 ( 4 ) タグの人気記事

2013年 06月 23日
夏至の匂い
e0134713_0322421.jpg

金曜日、娘に早朝から起こされた。
今日はゲシだよー!今日は4時から7時まで昼なんだよ!一年中で一番昼が長いんだよー!
だから、もう、お・き・よ・う!!

いや、全然意味が分からない。
ゲシでも何でも、今はまだ早朝で昼じゃないからお母さんは寝る!
さっき寝たばかりなんだから、うるさくしないで!

……と怒ってタオルケットをバフッと被ったら、窓の外から甘い空気が流れて来た。

その懐かしい甘い香りによって、家のぐるりの窓辺に百合の花が咲き始めたのを知る。
毎年のことだけど、百合の開花は見るより先に匂いで気づく。
そっかー、百合が咲いたか。もう夏なんだな、あ、そうか夏至かと納得する。
でも眠いので私は眠る。耳を塞いで布団に潜って、眠れるギリギリまで。子供なんか全無視で。

で、週末。
ちょっと悪かったなーと思って、日曜は娘のリクエストに応えて朝から都心の遊び場に行くことにした。
自分の大好きな場所に遊びに行くということで、やはり早朝から起き出す娘。
そして遊び場に向かう電車の中でウトウト、ランチの時にも目をしょぼしょぼ、帰宅の電車の中では熟睡。「今日は楽しいけど眠い日だったよー」と言う。

なんかねー昨日も楽しみで寝られなかったんだよねー、夜にベッドから空見てたら月が凄く大きくて黄色くてまんまるで綺麗だった、たぶん昨日は満月だったと思うよと話すので、へえホントかなと満月の日を検索したら、なんと今日はスーパームーンだというニュースがヒットした。
スーパームーンとは、地球が一番月に近い日と満月の日が重なる現象らしい。
だから昨日の月も大きかったのかも。良いもの見たなあ!

生憎今日は曇天で月は見られなかったけど。
娘によって、色々と天文イベントに気づく。そんな週末。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

たとえ仕事で疲れてようと体調不良明けだろうと、容赦なく要求を繰り出してくる子供たち。
深夜に本を読みながら(そんなことしてるから眠い)、たぶん子供から見た私は色々不完全な私個人じゃなくて、お母さんっていうシンボルなんだろうなーとか思ったりする。

ラブリーボーン [DVD](監督 ピーター・ジャクソン)

犯罪に巻き込まれて殺されてしまった子供が、あの世とこの世の狭間から自分のいなくなった世界を見つめて気を揉み、やがて解き放たれる物語。
死んでからの成長譚っていうと変だけど、ちょっとそんな感じ。

犯罪の方にはそんなに比重を置かず、家族やこの世への愛着の方がメインのストーリーなので、辛い話だけど最後はホッとする感じもあった。

狭間の世界のビジュアルが綺麗だなーと思ったら、監督がピータージャクソンだった。指輪物語とかホビットの冒険とか、そういうのにも通じる感じの風景。

スーザン・サランドン演ずる祖母が存在感たっぷりなのに、登場の必要性が全く分からないとこはちょっと混乱した。ん?祖母のシーン、全カットでも良くない?何故にコメディ要素?とか思って。

そして主人公の女の子(シアーシャ・ローナン)、めちゃくちゃ可愛い。そうそう、親には子供はこう見える、って感じ。


『ラブリー・ボーン』(アリス・シーボルト)

原作が図書館にあったので読んでみた。
事件後の家族の混乱や、登場人物みんなの事情がより重く書かれていて、読んでる途中は映画より重苦しい気分になった。

ずっとシンプルに安心感の元とだけ見ていた両親が、実は特に強くもなく自分のことで手一杯な人間で、子供には謎にしか感じられない個人的な部分も沢山あるっていうのが、なんか分かる。親になってみると。
その事実に直面する時の、子供のなんか傷つく気持ちも。

子供には、やっぱりただの個人としての親じゃなくて、何かのシンボルである親ってのは必要だよな……とか、ストーリーとは別のことも考えさせられたりして。
自分や夫は、子供にはどんな風に見えてるんだろう。あんま想像できない。ごくごく標準程度の安心感や何やかやを与えられてたら良いと思うけど、お互いちょっと変則だしなあ。どうかなあ。

あと、原作を読んだら祖母の存在意義が何となく分かった。主人公にとってのお母さんがいて、で、そのお母さんにもまたお母さんがいて。ちょっとずつ違う関係が綿々と続いて、それぞれ形や痛みは違っても、そうやって愛情の骨組みは広がって行くって感じかな。

[PR]

by macchi73 | 2013-06-23 23:58 | 書籍・CD | Comments(4)
2012年 05月 21日
金環日食
e0134713_2271058.jpg

いつも朝寝坊な息子が早起きして、日食観察の準備をガタガタやってる。
私も末っ子と観測準備しようとしたが、2つ用意しておいた日食眼鏡が1つしか無い。
慌てて探し回るが、見つからない。がーん。

仕方ないので日食眼鏡は末っ子に譲り、私は急いでピンホール板を作成した。
夫は園芸用の黒ビニールシートで何か準備している。
この手のものに興味が無い長女だけは「今日のご飯、良いねえ!」と一人でパクパク食事中(観測に集中できるよう、昨夜、具沢山のパウンドケーキなどを作っておいたから)。

父、母、息子、末っ子、それぞれの観測方法。
一番エキサイティングな観測結果を得られるのは、どれだ!?


e0134713_21313185.jpg私の即席ピンホール。

よくよく見ると、全部の穴が同じ形に欠けてるのが分かって面白いが、迫力に欠ける。
日食眼鏡で見るのとは、欠け方が反対になるんだな。なんでだろ。

e0134713_21322957.jpg
末っ子はオーソドックスに日食眼鏡を使う。

「おー、欠けてる欠けてる!」という声を聞くと羨ましくなって、時々交代してもらう。やっぱり眼鏡を通して直接見る方が、感動は大きい。


e0134713_2133930.jpg夫は黒ビニールを重ねて、カメラで撮影。

それって目を痛めるんじゃ……!?と聞いても、いや子どもの頃からこれで太陽見てるから、と自信満々だ。

でもなー、小さくないか。

e0134713_21334177.jpg
息子(マリオ)は、天体望遠鏡を経由して天井に太陽を投影。

段々欠けていく太陽……。
うわー、これは見応えがある!!

結局、夫を除く全員が息子の部屋に集まって天井のスペクタクルを見ながら、交代で日食眼鏡を使うことになった。


太陽がちょうどリング状になった時、近隣からも「おおー」って声が聞こえてきて、笑った。
どこでもみんな観察してんだなー。

すごいじゃん!やるじゃん!と息子を絶賛している最中、部屋隅に私の日食眼鏡がバラバラに壊れて落ちているのを発見した。
ん?これは……?
慌てて「あ、それも観察に使おうと思って」と目をそらす息子。がーん。
さっき探しまわってる時に何か言ってくれよー!

e0134713_21421251.jpg天井に投影だけじゃなく、手元でも見られて面白い。

いつもは生意気な末っ子も、「マリオ、凄いなあ!」なんてちょっと尊敬の一言。


* * * * * * * *

日食観察に於いて、息子が父親を超える瞬間を目の当たりにしてしまった今日。
夫だけ、悔しそうにして知らんぷり。なんと。これは男の戦いだったか。

我々大人を超えつつあるティーンズの親をやっていると、そこここに小さな葛藤はある。
でもそんな次元を軽く超えてしまっている、面白い親の書もあり。
たまーに読み返しては、励みにしたりする。

『育児日記』(山田風太郎)

育児をしよう!という気負いはゼロの、子ども観察日記。
山田家の日常が淡々と綴られているだけ。

それもそのはず、元々育児日記として書かれたものではなく、風太郎が自分の日記から、子供に関係する部分を抜き出して巣立っていく子供に贈ったものだそうだ。

子どももそうだが、子供の周りの大人(奥さんとか)の描写が多くて、そこが何となく良い感じ。

これを貰った子供は、きっと面白く読んだんじゃないかな。
自分が小さい頃、世間は(& 若かりし親たちは)こんな感じだったんだーってのは、誰でも興味ありそう。

それに、膨大な日記から子供に関する部分だけをチマチマ抜き出している父・風太郎の姿を想像するとかなり笑える。子供もきっと笑ったと思う。


『娘に語るお父さんの戦記』(水木しげる)

水木しげるの戦争体験記。
これも別に父親視点が入っている訳ではなくて、ただ地の文の一人称が「お父さんは……」になっているだけって感じがする。
「お父さんは」を「私は」に変えても全く違和感無いが、まあ多分、娘に語りたかったんだろう。

戦争の怖さというより、不快さ・不自由さが伝わってくる。
若いお父さんが怒られたりいじめられたり(本人全然気にしないが)死にそうになったり、とぼけた友情を育んだり。
そんな本を読んだ子どもは、「はは。お父さんってバカ。戦争って嫌。」とか思って、なんか気楽に人生楽しんで行けそう。


『シズコさん』(佐野洋子)

これは前述2冊と打って変わって、親子の葛藤満載の本。
筆者が子どもの目線で母親を綴っている。
相手を離れたところから観察する面白い視点は無くて、もう恨み辛みにまみれた一騎打ちって感じ。読んでいて、やや胸痛い。

登場人物の性格もあるだろうけど、子どもとの距離として「子ー母ー父」ってのがありがちだから、母子には確執が生まれやすいのかなあ。怖いな。

でも、最後の最後で執着を昇華できて、子ども側が少し吹っ切れてるのを読むと、なんとなく救いにならなくもない。多少親子関係に失敗しても、子どもの側には最後までチャンスがあると思えば。

でもやっぱ、大人から子供への影響って大きいもんだと思うので、子どもの貴重な時間を、あまり葛藤消化にばかり使わせないような大人ではありたいもんだと思う。それが難しいのかもだけど。


[PR]

by macchi73 | 2012-05-21 22:15 | 書籍・CD | Comments(4)
2011年 12月 10日
皆既月食の庭
e0134713_23241982.jpg

土曜の夜の皆既月食。しかも晴天!
庭に望遠鏡を出して、子供たちと観察した。

どんどん欠けていく月。欠けるに従って、赤くなって行く。
皆既状態の時には、まるでレッドタイガーアイみたいな、3Dシールみたいな、不思議な輝きだった。

「あらー!これは良いもの見た!」と、年配者っぽい喜びの台詞を洩らす末っ子。
息子はひたすら天体望遠鏡をセットして、写真撮影したり、他の人たちに覗かせてあげたり、皆既月食の仕組みを滔々と説明したり(でもあまり誰も聞いていない……)。
我が家で一番アウトドアから遠い長女まで、ちょくちょく外に出て来ては観測に参加している。

e0134713_233738100.jpg

月食撮影 by 息子。

肉眼だと、もっとずっと赤いんだけどね。写真って難しい。


ぐんぐん広がる、これが地球の影なんだなーと思ったら、なんだか月の地面に立ってる風景まで想像されてくる。
月から地球を見たら、黒い地球に金環がかかってる様に見えるのかな?
きっと月の空に浮かぶ地球はブヨっと巨大で、もの凄い迫力に違いない。

そうして我が庭を見渡すと、月明かりの中、あちこちに植物のための霜除け透明ドームが建ってるし。
ここは異星で、ドームは星間移民用のドーム型都市で、空に浮かぶのは赤い衛星なんだ……とか想像して遊ぶ。

他の惑星も、こんなに近くで見られたら面白いだろうなあ!

……なんて想像していたら、むかし読んだSF短編を思い出して、ちょっと胸が苦しくなった。
緑と青の地球って、本当、宝石みたいなもんだと思う。
ここに生まれて良かった。

『さあ気ちがいになりなさい』

フレドリック・ブラウンの短編集。
遭難して、風景がオレンジ一色の異星に辿り着いてしまった宇宙飛行士の物語が収録されてる。

その宇宙飛行士は精神的にタフなナイスガイで、オレンジ色の世界でたった一人でも希望を失わず、救助を辛抱強く待ち続けるんだけど……オレンジだらけの風景の中では地球の自然の緑色への渇望がどんどん強くなって行く。で、空中に光線銃を発射するとオレンジの補色としてのグリーンが残像として見えるので、それですこし和んだりしてる。

結末がショッキング。最後まで読んだ時、苦しくてたまらなくなった。

きっと感覚として、「緑色が見たい」は「水が飲みたい」に凄く似ていると思う。


[PR]

by macchi73 | 2011-12-10 23:29 | 書籍・CD | Comments(2)
2009年 10月 03日
満月のスズメガ繭
e0134713_23201316.jpg
十五夜の庭に出たら、例のスズメガが繭を作っていた。
が、どうなんだろ、この半分体を晒した状態は・・・。
繭の製作中に力尽きたのか。

冷たい雨が続いていたからなあ。
作業途中で冷えきっちゃったのかもしれない。
冥福を祈る。


月に照らされた薮からはリーリーと虫の声がする。
庭のススキにはバッタがとまっていた。

e0134713_23224687.jpge0134713_23225926.jpg

でも、肉眼ではくっきり綺麗な陰影なのに、写真に撮ると、とたんにススキも月も存在感が無くなるなあ。肉眼って優秀。

なんて話していたら、夫が部屋に戻って三脚やら望遠レンズやらを運んできた。
600mm望遠レンズでの月の撮影を試してみようという。

e0134713_071938.jpgお、なかなか綺麗に撮れてる。(2009/10/03, 22:53 撮影)

e0134713_075420.jpgこちらは以前、子供たちと天体望遠鏡にミニデジカメをくっつけて撮影した月。(2006/10/07, 21:55 撮影)

2枚を比べるとクレーターの模様がずれてて回転具合が分かって面白いもんだねー、なんて夫に言ったら「これは望遠鏡だから反転して撮れてるだけだよ」と指摘された。

・・・あ、そうなの。ホントだ、よくよく見れば。
ってか、月は一面しか地球に向けないって、学校で習ったっけな。思い出した。


**************************

2010/1/9
このスズメガについては、てっきり繭作りに失敗したケースだと思い込んでいたが、「むし探検広場」の本日の記事中の「繭に巻き込まれるように蝶?蛾?の幼虫がいます」というリンクの写真を見て、自分が見たのはこれだったかもしれないと思えて来た。

はっきりさせようと思い、「スズメガの繭」で検索してみたが、そのような画像が見つからない。
それどころか、検索結果のトップはWikipediaの「ガ」で、その中には以下のような記述がされている。
蛹になる前に糸を吐いたりして繭(まゆ)を作るものが多く、カイコガなどはその糸が人間に利用される。 ただしスズメガ科の多くの種類など、繭を作らずに土中でさなぎになるものもいる。

もしかして、スズメガは白い繭を作らないものなのか?
私が見たのは、スズメガの繭ではなくて、寄生蜂の繭だったのか?
繭を見つけたのが夜だったのと、その後すぐに地面に落ちてしまったために近くで詳しく見なかったのが残念だ・・・。
[PR]

by macchi73 | 2009-10-03 22:56 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)