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2016年 08月 23日
イトトンボ(糸蜻蛉)、ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)
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夏で水辺に行くことが多いせいか、イトトンボとハグロトンボを最近よく見かける。

特にハグロトンボは、近所の川でも「うわー、ハグロトンボしかいない!」っていうくらいたくさんの群れが舞っている場所があったりして、すっかり馴染みの虫になった。基本的に、鬱蒼とした暗い川辺が好きみたいだ。

どっちも飛び方がふわふわと優美なので、明るい場所で力強く飛ぶキラキラした蜻蛉たちとは違う趣があって良い。

明るい水辺で遊ぶのも好きだが、暗い水辺でぼーっとするのも良いもんだと思う。
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体長3cm前後のとても華奢な体にクリアな青色が美しいイトトンボ系は、いろんな場所で何種類かをみかけている気がするんだけど、ちょっと判別ついていない。

黒地に真っ青な模様が等間隔にならぶタイプや、胸とお尻だけ青くて、腹部はメタリックカラーのタイプなど見かけたが、個体差なのか、種が違うのか、迷うところ。とっても小さいので細部を見るのが難しいのと、乱暴に捕まえたら弱ってしまいそうな感じがあり、なかなか調べられずにいる。

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by macchi73 | 2016-08-23 07:00 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)
2016年 07月 26日
チョウトンボ(蝶蜻蛉)
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チョウトンボを見に、水場のある公園までサイクリングに出かけた。

チョウトンボは、チョウのような色のついた幅広の翅を持つトンボ。
光の当たり方によって黒〜青〜虹色に見える翅の色は、色素ではなく、輝く昆虫によくある構造色だ。

遠目で見ても黒かったり青かったりで面白いので、キャッチ&リリースして、いろんな角度から観察してみた。
構造色にも、薄膜干渉やら多層膜干渉やら回折格子型やら色々あるようだけど、チョウトンボの色はどんな仕組みによるんだろう?翅の場所によって左右対称に色味が違うところを見ると、基本は多層膜による構造色で、それに加えて、入り組んだ翅脈の凹凸による光の干渉で、更に場所ごとの色を生み出してるって感じっぽいかな?
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水生植物の多い広い溜池のような場所に生息し、姿が見られるのは6-9月。
特に珍しい種でもないようだが、他のトンボとはちょっと違った見た目でゴージャスな雰囲気なので、夏休みの小学生なんかは見つけたら喜ぶと思う。
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by macchi73 | 2016-07-26 22:00 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(2)
2016年 05月 21日
シオヤトンボとシオカラトンボの見分け方
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見て見て、シオカラトンボ捕まえた〜!と嬉しそうな娘。
ん?でもよく見てみると、シオカラトンボとはちょっと雰囲気違わないか?
娘よ、青いトンボが全てシオカラと思うべからず。

これはシオヤトンボの若いオスだと思う。
シオカラトンボと同様、シオヤトンボのオスも若いうちはメスと同じような黄色い姿をしていて成熟につれ段々と水色になるんだけど、これは水色が出てきている途中っぽい。

見分け方は、だいたいこんな感じ:
●シオヤトンボは腹部に黒い部分が少ない(or無い)。シオカラトンボは腹部先端は黒い。
●シオヤトンボの方が小柄で腹部が扁平で短い。シオカラトンボの方がスマートで大人っぽい印象。
●翅の先の縁紋が、シオヤトンボは黄色〜褐色。シオカラトンボは暗褐色〜黒。
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ちなみに、こちらがシオカラトンボ。
尾の先のブラックが効いているせいか、シオヤトンボより、なんとなく精悍な感じがあるような。
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by macchi73 | 2016-05-21 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)
2016年 05月 08日
キバネツノトンボ
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友達と山菜採りピクニックに行って来た。

とは言え、私の目的は山菜ではなく虫なのだった。

何年か前、同じ場所でキバネツノトンボをいっぱい見かけたんだよな。
でもキバネツノトンボはもともと生息地が限定的な上、東京ではすでに絶滅、付近の県でも割と軒並み絶滅危惧I種になってしまっていて、その後、見かけたことがないんだった。久しぶりに見てみたい。

で、山菜取りはみんなに任せて、私はほとんど一人で虫探しをしてた。
結果、すばらしい収穫!キバネツノトンボは予想通りブンブンブンブン飛び回っているし、その他にも面白い虫や生物をたくさん見ることができた。楽し過ぎ。

e0134713_149362.jpgキバネツノトンボは、こんな感じに広く開けた日当たりの良い草原に棲む。

草の茎に産卵するので、河川敷の草原などである程度の草丈のあるイネ科植物が多いところを好むようだ。

生息地は限定的だが、姿が見られる場所では、けっこうまとまった数の個体を見ることができる。

e0134713_1493434.jpg前翅は透明なくせに、後翅だけが不透明な黄色と黒。

オスのお腹の先には、丸い鈎がついていて、このフックで空中でメスを捕まえて交尾する。


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そして、山菜採りチームも、すばらしい収穫!末っ子も頑張った!
左から、ゼンマイ、セリ、 ハナイカダ、ミョウガタケ、ミツバ、ノビル。
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その場で料理できるものはランチにして、それ以外は持ち帰った。

毎度のことだが、みんなの持ち寄り料理の数々が面白くてかつ美味しく、「マメだなあ!」とびっくりだ。色んな山の実の果実酒の飲み比べが楽しかった。素晴らしいご馳走を堪能して、お日様にいっぱいあたって、いっぱい歩いて、満腹&クタクタになる。今回一緒に行ったのは、下はピチピチの大学生たち〜上はご年配まで様々だったけど、それぞれの工夫を凝らした持ち寄りの品を見てると、みんな楽しく暮らすのがほんとに好きなんだろうなあと感じる。私も仕事も遊びも楽しくやろう。
末っ子も、みんなに遊んでもらってチョーご機嫌だった。私とは別行動で、大きい人たちの中で自分も一丁前の友人らしく振舞ってるのが離れて見てても面白かった。楽しく連れ回してくれた人たちに感謝。

そして夜。
一緒に来なかった我が家の大学生たちにもお土産の山菜でご馳走を作って、好評を博す(メインに巨大なローストビーフを作ったので、そっちを喜んでた節もあるが……)。末っ子が、楽しそうな笑い声とともに今日の出来事を話してる。

とっても良い休みだった。今年のGWは、そんな感じ。
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by macchi73 | 2016-05-08 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(4)
2016年 05月 03日
ニホンカワトンボ(日本川蜻蛉)
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5月の湿原の小川に、普通の蜻蛉とは違うひらひらと緩やかな感じの飛び方をする蜻蛉がいた。川蜻蛉だ。

カワトンボは、翅の色にバリエーションが出やすいみたいで、これまで地域によっていろんな種名がつけられていたようだが、DNA鑑定により今では「ニホンカワトンボ」と「アサヒナカワトンボ」の2種に落ち着いている。とは言え、どちらもかなりそっくりで私のような素人には見分けるのが難しいが、よく言われている見分け方のポイントは、翅の縁の紋が長ければニホンカワトンボ、丸ければアサヒナカワトンボということだ。

縁紋が長いから、これはニホンカワトンボかな。
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翅がこんな風に鮮やかな橙色になるのは、オスだけのようだ。
(ただし、翅が無色透明なタイプのオスもいる。それは後述)


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メスは翅が無色透明で、縁紋は白い。
ちなみに、トンボの性別は尾の先の形で見分けられる。先端が膨らんでいてフックのような尾毛が出ているのがメス。
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そして、こちらは翅が無色透明なタイプのオス。
オスは、翅の縁紋が赤い(羽化後の若いオスの場合は白いこともあるが、そのうち赤く色づく)。
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こちらは羽化で失敗したのかな?
翅が波打っていて、あまりよく飛べていない個体(メス)がいた。
体色が鮮やかな翠色でとても綺麗。カワトンボは、オスは成長すると白く粉を吹いたような体色になるので、メスの方がメタリックな輝きが強くて綺麗なようだ。
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by macchi73 | 2016-05-03 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(2)
2015年 08月 30日
水辺の生物(ヤゴ、アカガエル、トウキョウダルマガエル)
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夏休みの最後の日曜は雨。ちぇ。
まあどうせ、必死で宿題消化に勤しんでいる娘は出かけられないけどな(がんばれよー)。

とか言うと、とたんにプリプリする娘を尻目に、お母さんは一緒に過ごした夏休みを振り返る。今年はけっこう色んな場所の水辺に出かけて遊んだな。


ヤゴ: 水蠆 

草の上にヤゴの抜け殻を見つけて、その辺りをよく見たら、水中にもヤゴの姿が見えた。
これはシュッと細身のタイプのヤゴなので、トンボの中でもヤンマの仲間っぽい。
(シオカラトンボやアカトンボの場合はもっとお腹が丸っこくて、セミっぽい形をしている)
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よく知られたことだが、ヤゴはトンボの幼虫だ。
親であるトンボは陸生昆虫なので水中では生きられないのに、子ども時代はエラ呼吸する完全な水生昆虫。そういう昆虫はけっこういるけど、面白いよなーと思う。

昆虫に記憶ってどのくらいあるかわからないが、空から水中見て、「お、後輩がいる」とか思ったりは……どうなんだろう、多分しないのかな。


トウキョウダルマガエル: 東京達磨蛙 

もっと何かいないかなーとか探し回って、池の縁の藪をゴソゴソ歩いていたら、足元から大きめのカエルが飛び出して逃げていった。
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背中の中心に一本線が見えるのが特徴のカエル。
この線は、トノサマガエルとダルマガエルに共通する特徴だけど、全体的に体が丸っこくて背中が滑らかな感じがあるから、トウキョウダルマガエルかな(トノサマガエルの背中にはボコボコした小隆条がある)。

トノサマとダルマの分布には諸説あるようで、トノサマは中国大陸〜日本の西部にしか分布せず、それ以東はダルマとしている図鑑もあるようだ。が、一方、これらはとても近い仲間で、交雑も可能なので関東あたりの種はトノサマとダルマのハイブリッドだと書かれている記事もあった。が、Wikipediaを見たら、そのハイブリッド説も今は怪しくなっているらしい。

トノサマやダルマって可愛いユーモラスな顔のカエルで、よく絵本とかの挿絵になっているのはこのカエルのイメージのことが多いんじゃないかなと思う。


アカガエル: 赤蛙 

全体的に色が赤茶色っぽくて、背中の両側に線が入っているのが特徴のアカガエル。
アカガエルって背中にイボとか小隆条がなくて体もスマートなので、ちょっとハンサム or クールビューティーっぽく見える。
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Wikipediaによれば、アカガエルの仲間は世界中に分布し、どれも運動能力に優れた種が多いようだ。直線的で角ばった体型をしている種が多いが、それは運動のための骨格・筋力が発達しているためらしい。

アカガエルの仲間には、体色を変えられるものは存在しないという。運動能力が高いと、あんまり必要ないからかな?


その他  

それと、本で作り方を読んだと言って、今年は笹舟を作っては熱心に水に流している娘をよく見た。上手いもんだ。そして段々と熟練し、よい笹舟については一家言持つようになったようだ。
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また、これは別に水辺に限らず草木がある場所どこにでもいるけど、娘が大好きなカナヘビは、今年もいっぱいキャッチ&リリースした。どこに出かけても目ざとく見つけて喜んで手に乗せて、各個体の細かい特徴とか気にしてよく見てるし、扱う手も優しげで、本当に大好きなんだなーと思う。

変な話、カナヘビの方も娘に捕まっても大人しく手乗りとかしてて、ちょっと仲良しに見えるくらいだ(トカゲとかに比べて、もともと警戒心の薄い性質っぽい)。

これはやっぱり夏休みの自由研究として一度飼って、ちゃんと世話して、身近で産卵や孵化も見たからだろうな。

知ることは好きになることに繋がるって、子どもを見てると、本当にそう思う。
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by macchi73 | 2015-08-30 12:04 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)
2014年 10月 05日
蜻蛉:オニヤンマ、イトトンボ、ハグロトンボ、シオカラトンボ、コノシメトンボ、ノシメトンボ
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ちょっと気重な用事で遠出した週末。
仕事だけで潰すには勿体ないくらいの晴天だったので、末っ子も連れて朝早く出かけ、仕事が始まるまでの数時間、郊外の自然公園で遊んだ。

起伏に富んだ広々した公園を歩き回っていたら、気重が晴れて、だんだんと楽しくなってきた。
林の木陰、草むら、水場に野原……あちこちで絶えず小さな虫や草花、光が動いているのが見える。

草原に立って空を見ると、びっくりするくらい沢山のトンボが飛び回っていた。
トンボ止まれ〜!と、直立不動で頭上に腕を伸ばし指をたてる末っ子。空が高い。秋だ。

で、後から迎えに来た夫に子どもを引き渡し、一日仕事を済ませて帰る。
今度は用事のついでじゃなくて、ゆっくり遊びに来よう。

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オニヤンマ: 鬼蜻蜓

日本最大のトンボだけあって、とにかく「デカッ!!」と思う。見かけると心躍る。
大きいだけでなく、飛行速度も日本昆虫の中で最速だ。時速70kmも出せるという。

体はハッキリした黄色と黒のシマシマで、複眼は鮮やかなグリーン。

顎が大きくて力が強いので、捕まえた時には噛み付かれないように注意。
あの凶暴なスズメバチにまで襲いかかって食べてしまうことがあるらしい。
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イトトンボ : 糸蜻蛉

逆に、とてもスリムで小さい糸トンボもいた。
姿はカワトンボに似てるけど、大きさがかなり小さい。
お腹の先の膨らみが目立つから、オオアオイトトンボ(大青糸蜻蛉)の雌か。
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ハグロトンボ : 羽黒蜻蛉

こちらもスリムだが、翅が真っ黒なのが一番の特徴。
体がメタリック・グリーンに光るのが雄で、黒褐色なのが雌。よってこれは雄。
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シオカラトンボ : 塩辛蜻蛉

水色が特徴的な、いつでもどこでもよく見かけるトンボ。
このように腹部が途中で黒くなっているのがシオカラトンボで、腹部全体が水色なのはシオヤトンボ。
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そして、こちらは ムギワラトンボ : 麦藁蜻蛉 (色がちょい違う気もするけど多分…自信ない)……と、別種のように書きたくなるが、実はムギワラトンボとはシオカラトンボの雌である。
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雄も若いうちは雌と同じようなムギワラ色の体をしているが、その場合は複眼が茶色らしい。
目が青〜緑色になるのはシオカラトンボの成長の証なので、これは成熟した雌だと思う。


コノシメトンボ : 小熨斗目蜻蛉

翅の端が黒褐色に染まっていて、胸部側面に黒い逆U字が入っているのはコノシメトンボだ(U時模様が無ければノシメトンボ)。
夏の終わりくらいから段々と腹部が赤くなるアカトンボ系のトンボだ。
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ノシメトンボ : 熨斗目蜻蛉

そしてこちらが、「コ」の付かないノシメトンボ。
胸部側面に模様が入っているのは似ているが、小さいUの字部分がない。

捕まえたら、モリモリと産卵し始めてしまって、娘がビックリしていた。
とりあえず卵は浅い水場に投げ込んでおいたが、大丈夫だったろうか。
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一面のススキが綺麗だった。
光って揺れているものを見れば、どんな時でも心が解放されていくという不思議。

だから夜の街でも、ついついミラーボールの光が揺れる場所に引き寄せられちゃうんだな。

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by macchi73 | 2014-10-05 15:39 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(2)
2013年 09月 15日
ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)
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庭で黒いトンボを捕まえた。カワトンボ科ハグロトンボ。

翅が真っ黒なのが一番目立つ特徴だけど、よく見ると体がメタリックに光っていて格好いい。
蝶のような飛び方でパタパタと羽音をたて、とまる時には翅を閉じる。とてもファンシー。

この個体は、胸部は光ってるけど、腹部はほとんど黒なのでメスかな?
オスだともっと全身がブルーグリーンに光って綺麗なはず。

同じ属のアオハダトンボにも似てるけど、アオハダトンボはかなり自然の豊富な環境でないと見かけないそうだから、こんな住宅地にいるってことはハグロトンボの方だと思う。

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都会の中で見つける、小さな自然つながり。
灰色の労働からの逃避として自然を妄想するマルコヴァルドさんは、ちょっと自分に似てる気がする……がっくし。


へんてこなエピソードが連なる形式は、『ほら吹き男爵の冒険』を思わせる。ただしこちらの主人公のマルコヴァルドさんは、ゴミゴミした都会で働く労働者でかなりしみったれた感じ。男爵の豪快さはない。

難しい漢字にはふりがながふってあって小学生向けなんだけど、この疲れた中年男の逃避的な生き方に、子どもが何か感じることはあるのか?(むしろそのショボさに私は胸がチクチクするくらいだったけど)

……とか思ってたら「ふふ、公園で眠るのってけっこう難しいねえ!」とか、そのまんまの感想を言いながら笑ってた。ま、各エピソードのオチなんかはサザエさん(アニメじゃなくて漫画本の方)に通じる雰囲気もちょっとあるから、意外と子どもにも面白いのかもな。


 マルコヴァルドさんは、しゃがみこんで靴のひもを結びなおすついでに、もっとよく見てみました。それは、キノコでした。こんな都会のどまんなかに、ほんもののキノコが頭を出しているなんて!自分をとりまいていた、みすぼらしい灰色の世の中が、ふいに豊かさを秘めた情けぶかい世界のように、マルコヴァルドさんは思えてきました。そして、人生もまだまだ捨てたものじゃない、決められた時間給や残業手当、家族手当、物価手当のほかにも、なにか期待できるものがあるかもしれないという気がしたのです。

 その日、仕事場でのマルコヴァルドさんは、いつもに輪をかけてぼーっとしていました。こうして自分がいくつもの箱や包みを荷おろししているあいだにも、暗い地面の下では、キノコたちがゆっくりと音も立てずにスポンジみたいな厚ぼったいかさをふくらませ、地下の養分を吸収し、かたい地表を割って出てこようとしている……しかも、その存在を知っているのは自分だけなのです。

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by macchi73 | 2013-09-15 00:30 | 書籍・CD | Comments(6)
2013年 05月 06日
キバネツノトンボ(黄翅角蜻蛉)
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友だちが山菜採りBBQに行くというので、Olympus TG-2のマクロ撮影を試しに付いて行った。
子どもは子供同士で遊び、大人たちは山菜を採っている間、私は一人で虫探しに歩き回る。
誰もいない草原や薮の中で、一人でハアハア言ってるの(?)すごい楽しい!

カメラを構えて広い野原を這い回っていたら、時々、頭上を高速で横切る変な虫がいるのに気付いた。

撮影しようと何度も野原の端から端に追いかけたが、少しでも近付くとすごく遠くまでブーンと飛んで行ってしまう。
クタクタになって顔には塩が吹いて来て、諦めそうになったところで、ちょうど足元から2, 3メートルくらい先の草の上に舞い降りて来た。ラッキー!!
また飛び立ってしまわないよう、息を殺してジリジリ近付いて、やっと撮影できた(マクロは無理だったけど)。

嬉しい!こりゃ見たこともない変な虫だー。
ちょっとヘビトンボに似た雰囲気があるから、カゲロウの仲間かな。

体長2.5cm。黄と黒の模様のある後翅と・透明な前翅で、直線的に力強く飛ぶ。
大きな触覚の先端には黒い玉のようなものがついている。
顔は虻みたいに毛深くて、眼はトンボみたいに大きい。

帰宅してから調べたところ、アミメカゲロウ目ツノトンボ科のキバネツノトンボという虫だと判明。
成虫は4〜6月に出現し、捕まえると悪臭を放つらしい。

webで調べると、絶滅危惧類に指定されていたり、希少種と書かれていることも多かったが、今日の草原では5,6匹は見かけたと思う。場所によって扱いが違うんだろうとは思うけど、珍しいものが見れたと思うと、とっても嬉しい。
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by macchi73 | 2013-05-06 21:53 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)
2011年 08月 15日
アリジゴク(蟻地獄)
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夫の実家にお盆帰省中、納屋の後ろにアリジゴクの巣が沢山あるのを見つけた。
繰り返し模様のような、小さなすり鉢状のものが並ぶ地表。
うへー。なんか怖い。

アリジゴクは、ウスバカゲロウの幼虫。
すり鉢状の巣を構えて、その中に落ちて来たアリなどを捕食する。
後ろ歩きしかできない。また、食べるだけで排泄しない。おかしな虫だ。

e0134713_23593836.jpgアリジゴクの巣を見つけて、蝉の抜け殻で掘り返す子ども。

そして、アリジゴクを捕獲(蝉の抜け殻で)!!

e0134713_001394.jpg大きさはこれくらい。チビだ。

しかし体の割にアゴが大きく目立っていて怖い。

捉えた虫の体液を吸い取った後、この大アゴで死骸を巣の外まで放り投げるらしい。

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そうして夜には皆で(?)花火。

田舎の夜は真っ暗だ。
流れ星が見えたと息子が喜ぶ。

……しかしなんでみんな、てんでばらばらに無言でやってるのか。それは楽しいのか?


お盆ということもあり終戦記念日ということもあり、実家の人たちに昔の話など聞いてみる。
代々大きな農家だったという夫実家では、戦時中もヤミ米を出す側だし、けっこう悪くない暮らしで泥棒に狙われたりしていたそうだ。
一方その頃、自分の母方の実家なんかは町暮らしで米を買わんとする側の生活だったし、父実家は異国の病院でロシアの脱走兵に人質にされたりしていた……などなど色んな話を思い合わせて、なんか色んな場所で色んな事が起きていたんだなと不思議な感じがする。


『この世界の片隅に』(こうの史代)

そんなタイミングで、夫が田舎の夜のためにコンビニで買って来た漫画本。「コンビニ漫画かー」と、全然期待せずに読んだら、面白かった。

戦争の話だけど、世界の中心で叫ぶ物語じゃなくて、世界の片隅の記憶って感じで淡々とした雰囲気で描かれている。
普通におっとりした女の子が所帯を持った大人になって行く様子は、どこでも見かけそうな風景。ただそれがたまたま戦時下の広島だった、という話。

……って、これは戦争の時だけじゃなく、今でも、世界中どこでも誰にでも、そういう大小の「たまたま」は満ちているんだろうと思う。渦中からでは俯瞰は難しいが。

漫画の中では、その「たまたま」が沢山の伏線の形で綺麗に回収されていて読み応えがあった。
現実の世界では関連性はもっと拡散されていて、なかなかこう、密に紡がれた意味を見出すのは難しいけど。
多分こういう生の意味って、「振り返る」っていう視点で見出されるもんなんだろうと思う。
そのせいか、この漫画にも郷愁というか懐かしい感じが漂ってる。


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by macchi73 | 2011-08-15 23:50 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)