タグ:ジャコウアゲハ ( 2 ) タグの人気記事

2015年 01月 04日
オキクムシ(阿菊虫)
e0134713_2314679.jpg

年末年始に夫の実家で過ごしていたら、外壁地上2.5mほどのところに、変てこなシルエットの蛹があった。「むむ、あれはもしかして……」と、背伸びして腕を伸ばして一生懸命カメラを近づけ、なんとか写真を撮る。

おおー!やっぱりこれはお菊虫!初めてちゃんと見た!

お菊虫とは、ジャコウアゲハの蛹。
他のアゲハチョウとは似つかない凝った色と形をしており、特に背中の朱色の二つの突起が目立つ。
その変わった姿が縄で縛られ吊るされた女性のようだと江戸時代に噂になり、播州皿屋敷のお菊の怨念の表れではないかと「お菊虫」と呼ばれるようになった。

e0134713_2314937.jpg
後ろ姿と、クローズアップ写真。女性の姿に見えるかな?

ジャコウアゲハは雨のあたらない建物の軒下に蛹をつくることが多いので、食草ウマノスズクサが生えるような里山にある納屋の軒下なんかでよく見つけることができる。

夫実家でもたまに蔵の軒下でそれらしき蛹を見つけていたが、いかんせん、場所が高すぎてこれまで近くで見たことがなかったのであった。


そういえば、前回の帰省時にもこの付近で交尾するジャコウアゲハを見かけたので、これは彼らの子供かもしれない。
赤と黒の腹部を持つ毒蝶・ジャコウアゲハは成虫もちょっと毒々しい見た目だけど、その蛹もかなりグロテスクな感じだよなー。
ジャコウアゲハは食草付近にしか発生しない蝶なので、この近くにウマノスズクサ(←これもまた毒々しい形)があるのだと思われる。冬には地上部が枯れてしまうので、来年の夏はウマノスズクサを探してみよう。

ちなみに、本当ならばお菊虫は黒い縄で縛られているような姿なんだけど、今回の蛹は糸が外れて逆さ吊りになってしまっており、ただの緊縛よりさらに辛そうな姿になっている(外れてしまった糸が写真の上の方に見える)。で、ちょっと心配になって調べてみたが、アゲハは脚力が強いので逆さまでも羽化はできるようで一安心。頑張れよ。
[PR]

by macchi73 | 2015-01-04 23:13 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(4)
2014年 09月 05日
ジャコウアゲハ(麝香揚羽)
e0134713_21142952.jpg

クロアゲハにそっくりな蝶を見かけた。

でも、なんとなく、ちょっとだけ雰囲気が違う……。
で、近くに寄ってよくよく見たら、お腹が赤と黒のマダラ模様だった。

これは図鑑で見たことがある、ジャコウアゲハだ!!

毒のあるウマノスズクサを食草として育ち、食草が無いと共食いなんかもしちゃう怖いヤツ。
体に蓄積された強烈な毒のため外敵も少なく、そのため、アゲハチョウの仲間なのに飛び方がゆっくりらしい。
今回は交尾中で飛ぶ姿は見られなかったが、確かに近寄っても逃げずに堂々としたもんだった。

e0134713_21143781.jpg
オスのお腹から麝香のような芳香がすることからジャコウアゲハと呼ばれる。香りの元はフェニルアセトアルデヒド、シナモンの香り成分と同じものらしい。

クロアゲハに似てはいるが、なんとなく色味が違う。白い部分が淡くオレンジがかっている感じ。

特別に珍しい蝶という訳ではないらしいが、食草のウマノスズグサの付近にしかいないため、分布は局地的。私は初めて見た。


これで、そっくりと言われる黒いアゲハチョウのうち、けっこうな種類は実際にこの目で見たことになるな。なんだか嬉しい。

ちなみに、どこでもよく見かけるクロアゲハはこんな姿。

クロアゲハには毒は無いけど、見た目そっくりだ。毒のあるジャコウアゲハにベイツ擬態しているんだと思われる。

[PR]

by macchi73 | 2014-09-05 21:12 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)