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2017年 08月 07日
オーストラリアの蟻・1(グリーン・アント)
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空港を出るなり、「お母さん!いいもの見つけた!ちょっとおいで!」と娘に腕を引っ張られて、透き通った緑色の蟻を見せられた。綺麗!

この蟻は、現地ではgreen tree ant とか単に green ant と呼ばれて親しまれ、ちょっと煩がられてもいるようだった。とにかくどこにでもいて、今回のオーストラリア旅行で一番よく見かけた生き物だったかも。

和名だとツムギアリ。名前の由来は、樹上に葉っぱを糸で綴った巣を作るから。
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よくお尻を振り上げたポーズをとっていて、娘と一緒に覗き込んでは、ダンスみたいで可愛いねーとか言っていたんだけど……。なんか、足元にお仲間の死体っぽいのが結構転がってないか?
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別のアリのお尻の噛み付いて、汁を吸っているヤツもいる。もしかして襲ってたりしてるのか?それとも、たまたま死んでしまった仲間の栄養分も無駄にすまいとしてるだけ?
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ズームアウト。

うーん……やっぱり襲ってるみたいに見えるかな……。
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出会い頭には触覚でササっとお互いに撫で合ったりしてるから、多分、そうやって匂いを嗅いでみて、巣が違うと小競り合いしたりするのではないかと思う。ちなみに、体が大きいのと小さいのが混じっている時があるが、体の大小は、仲間か敵かの判定には関係ないようだった。
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また、カイガラムシが付いている枝の上に集まっているのもよく見かけた。この辺の習性は、日本でもオーストラリアでも同じっぽい。アリはカイガラムシの甘露が大好き。
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旅行前に蟻の本を読んで、ツムギアリを見てみたいなーと思っていたとこだったから、しょっぱなからラッキーだった。嬉しい。持つべきものは、目の良い子供(虫好きの)。

そういえば、以前ツムギアリに特に興味がなかった時に東南アジア辺りでも見かけたりはしていたんだけど、その時は「ツムギアリって金色だ」と思って眺めていたのだった。体が緑色なのは、オーストラリアのツムギアリだけの特徴っぽい。

e0134713_152255.jpgケアンズ滞在中の宿のご近所のパブ、GREEN ANT CANTINA。お店のモチーフがグリーンアント(だが可愛くない)。

緑色の腹部には、ビタミンたっぷりの酸味のある液が入っていて、アボリジニがレモン代わりに食べると聞いた。

そういえば、東南アジアに行った時にもツムギアリをレモンティーに使うとかなんとか言われていたし、試しにちょっと試してみたら、本当に酸っぱかった。レモンのようなフルーティーな香り高い酸味でなく、ビタミンC剤のような酸味。特に美味しくはない。




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by macchi73 | 2017-08-07 20:50 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(2)
2013年 04月 06日
ルビー蝋虫、『ママは決心したよ!』
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夫と庭でぶらぶらしていたら、あらあ!久しぶり!と声をあげる人あり。我が園芸仲間のご近所さんだ。
早速パワフルに門を開けてやって来て、なになに、何か植えてるの?この花綺麗じゃない!なんて、賑やかに庭の巡回が始まった。
そのうち、「あれえ!これは切らなきゃダメだよう!」と指された方向を見たら、庭の月桂樹の枝にカイガラムシが大発生していた。あらまあ。

脚立に上がってよく見ると、ルビーのような赤い蝋状物質に身を固めた、ルビーロウカイガラムシだ。
カイガラムシの駆除ってヘラなんかで一々こそげ取るしか無いんだけど、月桂樹は5mくらいもあるのでちょっと難しいかな……。

ご近所さんは、切っちゃいな!全部切っちゃいな!すぐに伸びるんだから!今大きいノコギリ持って来てあげるから!と強く推奨している。対する夫は、「いやあ、切るのはちょっと……」と弱々しい抵抗を試みているが、親世代には逆らえないタイプ。私はわざと少し離れた場所で庭仕事をしている。
結局最後は、ノコギリを手にしてすごく不本意そうに剪定を行うこととなった夫。うはは。

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この月桂樹は、小さな切株から伸びて来てここまで育ったもの。

実は私も前々から枝を間引いて小さくしようと主張していたんだけど、夫の強い反対で切らずにいたのだった。

夫は剪定という行為を何故かとても嫌っており、私が庭仕事してても「えー切るの?なんで?」と隣でイヤーな声を上げることが多い。どうも剪定は植物が可哀相という気持ちがあるらしい。


剪定後の庭はスッキリ明るく、風通しが良くなった感じ。
うちの庭の広さには、やっぱりこれくらいが丁度良いよ。月桂樹は伸びるの早いしね。もう一本、金木犀の大木もあるしね。

しかし無慈悲な(?)剪定という行為に我が手を染めてしまった夫は、見るからにどんよりとしている。目を伏せて、おばさんの顔を見ない。そうして、「そう暗くならないで元気出しな!木はすぐに伸びる!伸びなかったらウチの一本あげる!」と豪快に笑われて、「はあ…」と答える声がとてもか細い。

すごい笑った。声小さ過ぎ。弱り過ぎ。

* * * * * * * * * * * * * * * * *

おばさんはいつも気ままに豪快に歩き回っては公園やら色んな場所で土をいじり、色んな人に元気に声をかけている。

以下、我が道を行くご年配の婦人つながりで。
(ただし近所のおばさんは変人ではない。念のため)

『ママは決心したよ!』(ベイリー ホワイト)

変てこでマイペースな老ママと、主人公である次女と、それを取り巻く人々の物語。

どうしても現実だと、普通の枠をはみ出してしまう家族には複雑な感情を持ちがちだけど。こんな風に誰もが誰もをそのまま受け入れられたら、私の知らない優しい世界が開けるかもって思う。アメリカの家族ものって、なんかこういう雰囲気があることが多い。それぞれユニークで、笑えて、でも何故かちょっと切なくなる感じ。多分色んな人が混ざって暮らしてるから、変人や、分かり合えないってことに対してベテランなのかも。

すごく短いエピソード短編がいっぱい集まって一冊になってる形式なので、時間があるときにサッと読めて、何となく元気回復する。

「ガーデニング」というタイトルのエピソードも一遍、入っていた。庭にハマって行く経過が、共感できすぎて、笑った。私も同んなじ。


けれどロマンチックな人間につける薬はない。わたしは計画を立てた。半エーカーほどの地面を用意して、野生の花の種を何列もまこう。…(中略)…植えた草花が咲き広がって、やがて列のあいだの隙間も埋めてくれる。そうしたら、白いドレスを取り出して、のんびりと散歩を楽しめる。

…(中略)…

最初の年の夏、一年生の花が開いた。…(中略)…膝が痛んだけれど、地面の近くでは湿った土と踏みつけられたヨモギの香りが心地よかった。わたしもいつの間にか、ガーデニングをやる人や園芸家に特有の猫背とやぶにらみになっていた。

…(中略)…

五年目の夏、医者に行って膝を診てもらわなければならなくなった。「もう、しゃがむのはやめにしないと」と言われた。
「そうはいきません」と私は言った。「花畑の手入れがありますから」。先生はため息をつくと、伸縮自在のサポーターを一組くれた。

…(中略)…

三月になり、花畑へ出た。リナリアが真っ先に花をつけた。…(中略)…夏の盛りにはノラニンジンの花が咲く。その様子がはっきりと目に浮かぶ。どの花の名前も知っている。葉らしい葉をつける前から、何の花か見分けがつく。

…(中略)…

白いドレスは姉のルイーズにあげた。姉はときどきやってきて、わたしの花畑を散歩する。感心したり驚いたりして、しきりに声をあげる。

…(中略)…

花畑ではノラニンジンの金線細工のような花がサバチアの上で揺れ、ニワナズナは色鮮やかなデイジーの茂みのまわりにぴったり寄り添うようにして咲いている。けれど、ほとんどわたしの目には入らない。新しい花畑のことでもう頭がいっぱいなのだ。

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by macchi73 | 2013-04-06 23:29 | 面白かった本など | Comments(2)
2013年 02月 15日
ツノロウムシ(角蝋虫)、ツノロウカイガラムシ(角蝋介殻虫)
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サルナシの蔓に、点々と白い泡のようなものがついている。

触ると少し柔らかく、潰すと(ゴメン!)赤い汁が出る。
この感触は……前に潰しまくったカイガラムシの仲間か!
WEBで検索してみたら、ツノロウムシ(角蝋虫)またはツノロウカイガラムシ(角蝋介殻虫)と呼ばれるカイガラムシだった。
白いロウ状の物質に体が覆われているのが、名前の由来。

この白い蝋状物質は、本当にロウソクのように燃えるので、集めてワックスを作ったりもできるらしい。
また、本体の赤い色素は、着色料に使われるコチニール色素と同じもの。染色にも使えるそうだ。
ふーん、色々使えそうだから集めてみよう……とは、決して思わないが。

樹液を吸って株を弱らせる。
また、甘い汁を分泌するので、そこから煤病などが発生しやすい。

駆除方法を探してみたが、蝋のバリアのおかげで、農薬なんかは効きにくいようだ。
しかし一方、そのバリアのせいで、一旦落ちると二度と樹上に登れないデメリットもあるので、ヘラなどで搔き落としてしまうのが良い方法らしい。
でも蝋ならもしかして……とバーナーでサーッと炙ってみたら、シューッと燃えて透明になって溶けちゃった。

すごい。本当にロウソクっぽい。
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by macchi73 | 2013-02-15 00:03 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)
2012年 05月 13日
『蟻』(ベルナール・ウエルベル)
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蟻がリンゴ木を沢山歩き回ってるのは前から気付いていたが、そんなに気にしてなかった。
蟻ってどこでもいるし、ありふれてて面白味が無い。

が、今日、ベルナール・ウエルベルの『蟻』を夢中で読み終わって、俄然アリに興味が湧く。
蟻ってそんなに賢いのか!

さっそく庭の蟻を見に出てみた。
動きをよくよく見てみたら、なんだか、縮れた葉っぱの陰に出入りしている蟻が多い。

葉っぱをひっくり返してみた。
そしたら、白いフワフワした虫と、緑色のアブラムシがいた。

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突然、小説中に出て来るアリの都市の一つ、ベル・オ・カンについての記述があったのを思い出す。
年間生産高
  アリマキの甘い蜜 五十リットル
  カイガラムシの甘露 十リットル
  ハラダケ 四キログラム
アリマキってのは、アブラムシの別名だし。
ってことは、もしかして、このフワフワの虫は「カイガラムシ」なのか!?

で、画像検索をかけたらビンゴ!!
カイガラムシの幼虫だった。
やったー!これは蟻の牧場だ!!すごい!なんかドキドキした。

多分、ここの牧場主は、ケアリ(毛蟻って意味かな?)の仲間。
アブラムシ、カイガラムシと強い共生関係を持つものが多いらしい。

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蟻の出入りする葉っぱの殆どに、カイガラムシかアブラムシ。

小説を読んだ後では、その立ち姿、ただの虫とは思えない……


* * * * * * *

蟻(ベルナール・ウエルベル)

これ、すっごい面白い!

おじさんから遺産として相続した屋敷の地下には得体の知れない深い深い穴があった。次々と穴に消えて行く人間。一体この穴は何だ!?という話。
分野としてはSFなのかな。最初は何だか怖い雰囲気で、ラヴクラフトのクトゥルー系の話かと思ってしまった。

でも違った。
途中に、蟻の目線で、蟻の生態、蟻の冒険が語られる。それが非常に面白い。

人間の物語と、蟻の物語、一体どこで交わるのか?と思っていたら、ウハー!面白い!!
読み終わって、すっごい満足。
重苦しいとこも全然ないエンターテインメントで、休日の愉しみにピッタリだった。

気になるのは、この中に書かれている蟻の生態は、どこまで本当なのかということだ。
多分、「魁!男塾」の民明書房みたいに、途中までは本当の情報でも、途中からは架空の話になってんだとは思うけど、どこからがそうなのかが分からない……


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by macchi73 | 2012-05-13 21:44 | 面白かった本など | Comments(4)
2010年 04月 29日
タマカタカイガラムシ
暖かい休日。
すごく良い気分で、夫に今年の庭の構想など話しながら散策していたら、梅の木にびっしりと変なブツブツが出来ているのを見つけた。

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うわ、なにこれ気持ちわる〜!!

割り箸で突いてみたら、ブチュと汁を吹き出して潰れた。うわあ…。

「ダメだ!オレはこういうのはダメだ!」と、走って逃げ出す夫。
しばらくして部屋から声が聞こえた。
「それはたぶんカイガラムシだ!樹液を吸って木を枯らす害虫だ!」
あ、検索したな。

オイル作業用の分厚いビニール手袋をしてゴシゴシ幹をこする。
ブチュ ブチュ ブチュ ブチュ。ジェノサイド。

駆除が終わった時には、カイガラムシの体液で梅の幹は濡れていた。
辺りに漂う甘い匂い…。そっか、梅の樹液だもんな。
ホースで綺麗に洗い流す。黙祷。

e0134713_18231021.jpgしかし次の瞬間、隣のバラの蕾にもびっしりと並んだアブラムシを見つけてしまう。
そしてまた同じことを繰り返す…。

園芸道とは 殺すことと見つけたり。黙祷。

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しかし殺す者あれば産む者あり。
レモンの木、もう丸裸なのに、そんなに卵を産みつけても…。


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by macchi73 | 2010-04-29 18:19 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)